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(5)The Future of ‘Birds-first’ Breeding「どこで感染した?」

いつもありがとうございます。鳥爺です。

他の感染症(鳥クラミジア症やBFD)は感染率が低いのに、なぜPBFDだけがこんなに高い感染率なのでしょうか?

その理由は2つ考えられます。
1つ目がPBFDの原因であるサーコウイルスの感染力が強いこと。
2つ目がサーコウイルスの生命力の強さです。

ある獣医さんの話によると、サーコウイルスは何もしなければ半年以上生き続けるそうです。何もしなければというのは、サーコウイルスを保菌している鳥がいる環境で、清掃や消毒をあまりしないことです。
少なくとも毎日清掃、消毒をしていれば感染を最小限に抑えることはできるでしょう。

では次に考えなくてなならないことは「どこで感染したか?」です。
皆さんはどこで感染していると思いますか?

実はPBFDが一番多く顕在化するのは愛鳥家さん宅です。これも2つ考えられます。
1つ目が、鳥さんの異常に感じて動物病院で検査してもらったら陽性だった。
2つ目が、健康診断で検査をしてもらったら陽性だった。
特に前者の「異常を感じて」という場合、鳥さんが発症した可能性が高いと思われます。

この2つケース、鳥さんは飼い主さん宅で感染したと思いますか?

さらに考えてみましょう。
飼い主さんは大切な愛鳥をお世話する場合、清掃や消毒を怠ると思いますか?

もうおわかりですね。
飼い主さんは愛情を持って、お世話している鳥さんのケージや環境を掃除をしないことはあり得ません。
稀にもともとキャリア(*)の鳥がいたら、感染する可能性は否定できませんが、限りなく感染することはないと思います。
(*)感染していても症状を示さない鳥の中に、糞便、尿、鼻汁、気管粘液などの中に、病原体を排出する鳥もいます。これをキャリアといいます。

それよりもPBFDと診断され、この子を不治の病といわれるPBFDから守ってあげたい、治してあげたい、そんな切なる願いでお世話をされていらっしゃるでしょう。

しかし残念なことにPBFDの鳥さんをお世話しているというだけで、差別をされる飼い主さんがいらっしゃる現状がまだまだあるようです。

例えば「PBFDの鳥を飼っている飼い主さんと話をしたら感染る」、「だから近寄らない」、「セミナーやイベントに来ないで」という信じられない内容です。
私はこんなことを信じている愛鳥家が何人もいることを知り愕然としました。
どうしてこんなデマが広がるのか信じられない気持ちです。とを聞いた
PBFDの鳥さんをお世話している飼い主さんは、その子を何とか治してあげたい思いで、必死にお世話をされています。
発症すれば助からないといわれていても、奇跡を信じて自分の生活を犠牲にしてまで看病されています。
飼い主さんには何の罪も落ち度もありません。
飼い主さんは鳥さんのために、全身全霊をかけてお世話されていらっしゃるのです。

そんな飼い主さんがいらっしゃったら、私たちはその飼い主さんの立場になり、心に寄り添ってあげてほしいと思います。
これは私からの切なるお願いです。どうかよろしくお願いします。

では、いったいどこで感染しているのでしょうか?
次回詳しくお伝えいたします。

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