(51)鳥爺DJ奮闘記「一筋縄ではいかない」
いつもありがとうございます。鳥爺です。
クラブ「S」の岡田社長のご紹介で、向かい側のビジネスホテルの社長(大家さん)にお会いすることになりました。
会うのは午後でしたので、予め金融機関の知り合いや、岡田社長のお兄さんである喫茶店のマスターに、大家さんのことを聞きました。
答えは岡田社長が言ったことと同じです。
一筋縄ではいかないことでは、相当有名らしいです。
「何か、攻略法はありますか?」
と、聞きましたが首を振るだけでした。
そして約束の時間です。
大家さんが所有するビジネスホテルの1階ロビーが待ち合わせの場所です。
私は約束の時間より15分くらい前に着き、大家さんを待ちました。
すると、フロントの奥から初老の男性が近づいて来ました。
約束の時間にはまだ早いので、ビジネスホテルのスタッフだと思いきや、
「松本さん、ですか? 私が○○です」
と、いきなり大家さんから声をかけられました。
私の方が先に着いて、大家さんを待つつもりでしたので、びっくりです。
攻略法どころか、先手攻撃を仕掛けられた気分です。
「地下のテナント見て、気に入ったら使いなさい」
またもやいきなり攻撃。
まだ私からディスコのことなど、何の説明もしていないのに、「気に入ったら使いなさい」とは、どういうことでしょうか。
「もし、気に入ったら貸していただけるのですか?」
と、おどおどしながら聞きました。
「そう言ったでしょ!」
と同じこと、何度も言わせるな! てな感じの回答です。
「ありがとうございます。では、今から見せてもらってもいいですか?」
「どうぞ」
と、後ろを向いてフロントにいる40歳くらいの男性を呼び寄せました。
「あとは、彼が案内するから」
と言って、そのまま立ち上がり、フロントの奥に向かいました。
私はその後ろ姿に深々と頭を下げました。
フロントの男性が、ついてきてください、という仕草で私を促しました。
いよいよ3年以上も使っていなかったテナントを見せてもらいます。
1階のシャッターを上げ、階段を降りていくと、カビ臭いような、酒臭いような、何とも言えないミックスされた臭いがしました。
地下の入り口を開け、電灯を点けた瞬間、
「こ、これは、、、、??」
と思わず声が出てしまいました。
(つづく)
今日も素敵な一日になりますように(^o^)/