アルビレックス新潟はいつかTikTokを始めてみてほしい件
TikTokは、15秒ほどの短い動画を撮影・加工し、BGMをつけて投稿できるSNSです。
そんなTikTokを興味本位で触ってみたら不覚にもハマってしまいました。そうなると当然思うのは、アルビレックス新潟のアカウントみたいぞ・・!ってことです。
色々触ってみたら「新規顧客獲得にめちゃくちゃハマるのでは・・。」という感想を持ったので色々調べてみました。
まずはこちらを御覧ください。
TikTokにアップされた本間至恩のドリブル動画が562,100回も再生されています。(著作権が・・という話は一旦置いておきます。)
フォロワー数の多い人気のアカウントがアップしたのか?とアカウントをのぞいてみると、動画を1つしかアップしていない平均的なアカウントでした。
562,100回という数字がどれだけすごいことを示すために、Jリーグ公式の動画と比較してみましょう。
例えば三笘 薫のエラシコの動画の再生回数は、58,500回再生です。他のプレー動画もだいたい20,000回〜50,000回再生くらい。桁が一つ違います。
じゃあ最初に紹介したアカウントの本間至恩のプレー動画の再生回数より多い回数を記録しているJリーグ公式の動画はいくつあるのでしょうか。
Jリーグ公式tiktok再生回数ランキング(私調べ)
1位 JJ兄弟(チョコレート・プラネット) (2.0M)
2位 関川都万と名古新太郎 (1.5M)
3位 JJ兄弟(チョコレート・プラネット)と槙野 (1.2M)
4位 家長のリフティングチャレンジ (918.5k)
なんとJリーグ公式と比較しても5位という結果になりました。
1つしか投稿していない平均的なアカウントがJリーグ公式アカウントのほとんどの動画より多い再生回数を叩き出しています。
これをみてTikTokのポテンシャルの高さを感じました。やり方しだいで新規顧客の強力な武器になるのではないかと。
なぜ平均的なアカウントがJリーグ公式よりも再生回数を多く稼いだのか。
なぜ平均的なアカウントがここまでの再生回数を叩き出せたのでしょうか。
考えられることは主に2つ。
一つは、フォロワー数に関係なく、一定数に配信されるというTikTokの機械学習のアルゴリズムの影響と考えられます。
投稿されたコンテンツも、一定数のユーザーには必ず表示される仕組みだ。その際のユーザーの反応を学習して次のユーザーへと配信されるため、反応がいい動画は自ずと多くのユーザーに届けられる。
出典:もう「若い子だけのもの」じゃない。大人が知らないTikTokの今
TikTokはtwitterのようにフォローしているアカウント以外の動画がおすすめ(Twitterでいうタイムラインみたいなもの)に流れてきます。
従来のSNSではフォロワー数にかなり依存されることを、twitter等SNSをつかっている方は実感しているのではないでしょうか。
TikTokのアルゴリズムの面白いところは、興味のないジャンルの動画も表示されることです。
TikTokの「おすすめ」の独自性は、それだけではない。個人の趣味嗜好に寄り添い、最適化するのと同時に、まったく異なるジャンルの投稿も一定数表示する。
出典:もう「若い子だけのもの」じゃない。大人が知らないTikTokの今
TikTokはフォロー数関係なく、様々な層に動画がリーチする可能性の高いSNSなので、冒頭に挙げた一般のアカウントの初投稿があれだけ再生されたのかもしれません。
もう一つには、「いいね」と「コメント」の数を多く稼いでいるということ。冒頭に紹介した本間至恩の動画は再生回数だけでなく「いいね」「コメント」を多く稼いでいます。
本間至恩選手の動画 コメント数783 いいね24.3K
Jリーグ公式の動画はいいね数はだいたい4桁、コメント数は3桁いけば良い方という感じでした。
「いいね」「コメント数」が多いと、たくさんの方のおすすめに流れる可能性が高くなるそうです。
このアルゴリズムはユーザーの趣味趣向に合わせられて作られていて、いいねやコメントの多さ、視聴時間の長さ、シェア数によって、どのくらいのユーザー数のおすすめにのるか、おすすめにのる掲載時間をどのくらいにするかが決まっています。
出典:もう「若い子だけのもの」じゃない。大人が知らないTikTokの今
この動画で「いいね」「コメント数」を多く稼いでいる要因は、本間至恩のドリブルの素晴らしさもそうですが、『これが新潟のメッシ』という文言ではないでしょうか。
称賛のコメントもいわゆるクソコメもありますが、『これが新潟のメッシ』という文言が引き出しているのではと考えられます。
対してJリーグ公式のハイライト動画は、特に加工がされていません。
少しの手間がまったく違う結果を生み出していることがわかります。
「いいね」「コメント数」を引き出す加工のコツがつかめれば一気に動画が伸びそうですね。(クソコメを引き出すのは考えものですが)
TikTokは新規顧客獲得の大きな武器になり得る
TiktTokの特性を踏まえると、新規顧客獲得に向けての大きな武器になるのではと考えているのですが、Jリーグのクラブで積極的に使っているクラブは少ないという現状でした。(現状使っているのは5クラブのみ)
最近TikToKを覗くようになりましたが、私もあまり興味のないジャンルの動画をみて興味を持つことがありました。
例えばバスケのBリーグとか、バレー選手の動画とか。
特にBリーグの川崎ブレイブサンダースの動画は面白く、こんな選手がいるんだぁっていうのはなんとなく覚えました。
実際観に行って選手のプレーを観たら、「この人TikTokで観た!」ってなりそうです。
フルで試合観るわけではないけど、たぶん知り合いに誘われたら行きますね。TikTokでなんとなく雰囲気わかってるので。
実際に興味がないジャンルを好きになったというアンケート結果がTikTokは他SNSより良い結果を示していることが以下の記事にも記載がありますので
読んでみてください。
新規顧客は、サポーターの方が知り合いを誘うという流れで獲得するのが主流ですよね。
サポーターが新規の方を誘うときに、TikTokのアカウントをみせて眺めてもらうだけで試合日までに負担をかけずに情報をインプットしてもらうことができるのではないでしょうか。
サポーターが新規顧客を獲得するための武器を提供するようなイメージです。
ショートムービーなので時間を取らせないし、情報を受取る時の負荷が軽いのでみてもらいやすいと考えます。
TikTokを運営するリソースをどうするかという問題
つらつらと書いてきましたが、もちろんどのJクラブも1度はTiTokの導入を少しは考えていると思うんですよね。
ただ、従来のSNSの運営で、なかなか時間を取れないなど問題があって着手できない実態も想像ができます。
以前、なるだけ工数を短縮できて、負担がかからずに運営するための方法はないのかなと、あるアルビサポの方とお話したんですけど、
その方、アルビレックス新潟にはコンテンツがあるよねってお話してくれました。
モバアルZです。
アルビレックス新潟の有料コンテンツで、主に練習中の動画や選手の素顔を発信してくれていますが、
モバアルZのいち部分を切り抜いたところを投稿すれば立派なコンテンツになりよねと。
有料会員との差別化にもなりますし。
まったく負担がかからないよっていうわけではないのですが、そういう手もひとつだなと思いました。
普段Twitterでも発信しているゴールハイライトに少し手を加えた動画と、モバアルZの切り抜き動画
この2つだけでも魅力的なアカウントになると思います。
もう若者がダンスを踊るだけのアプリじゃない
最初は若者がダンスを踊るのをアップするアプリ。だと思っていたんですけど、ノウハウを紹介したりする動画や、コスメ、スポーツ等、幅広いジャンルのものが投稿されていました。
そしてTikTokを使う年齢層もどんどん広がっているそうです。
1日6回以上TikTokを閲覧するユーザーは12歳~19歳のティーンが70%以上を占めています。しかし、1日に1回以上閲覧するユーザーを見ると、30%ほどを20代や30代が占めており、10代も40%以下に収まっています。さらに、週に一回以上閲覧するユーザーに関しては10代と20代がほぼ同じパーセンテージとなっており、TikTokユーザーの年齢層は幅広くなっているようです。
出典:ターゲットは若者だけじゃない? 広がる企業のTikTokプロモーション事例6選!
TikTok、いよいよ無視できない存在になってきているのではないでしょうか。
アルビレックスというか、JリーグのクラブでTikTokを始めるクラブがもっと増えてもよいのではと思わずにはいられません。
まぁもっともらしいことつらつらと並べましたが、
単純にわたしがアルビのTikTok観てみたいだけなんですけどね。