人生100年に対する考え方・意識の向け方・態度を変えてみる必要性
100年生活者研究所が、「人生100年時代についての人々の認識」を把握するために、年に一度、日本と世界の数カ国を対象にした定点調査の
2024年3月に実施した最新の調査結果をレポート結果。
その調査の中で、100年生活者研究所が最も注目している指標、
「100歳まで生きたいと思うか」(100年人生意向)に関しての調査結果。
100年生活者研究所 2024定点調査レポート❶ 人生100年時代の二つの視点
https://well-being-matrix.com/100years_lab/posts/100report_240318/
日本人の中で、「100歳まで生きたい」と考える人は、
とてもそう思う8.2%、そう思う20.2%で、そう思う計28.4%と3割未満。
●調査国6カ国中ダントツの最下位
調査国の日本、アメリカ、中国、フィンランド、韓国、ドイツの6カ国中最下位。
しかも、他の5カ国に比べて低い数字です。
《5カ国のそう思う計》
アメリカ 66.7%
中国 65.6%
フィンランド 58.4%
韓国 53.1%
ドイツ 52.8%
●日本人は100年人生のネガティブな側面ばかり注目している
日本と他の国で、【100年人生に対する考え方】の調査の中で、
100年人生のポジティブな側面とネガティブな側面を対になる
調査に対する日本人の調査結果がネガティブな側面ばかりに意識が向いています。
その差が極端に大きくなっています。
100年の人生では、「みんなの役に立ちたい(32.6%)」よりも「迷惑をかけたくない」(71.2%) のように、迷惑をかけることを意識する人が多い。
100歳まで生きるのは、「チャンスがふえること(28.7%)」ではなく「不安が増えること(60.0%)」と捉える人が多い。
100歳の人は、「幸せそうにみえる(21.1%)」ではなく、「大変そうに見える(59.5%)」と考える人が多い。
この三つの項目すべてにおいて、100年人生のネガティブな側面に注目する人は、ポジティブな側面に注目する人の二倍以上です。
●人生100年に対する考え方・意識の向け方・態度を変えてみる必要性
この毎年の調査で、100年の人生に向き合う考え方・意識の向け方・
態度が変わっていないことが浮き彫りになっています。
もちろん、様々な不安要素も大きいと思います。
「100歳まで生きたいと思うか」にネガティブな感情ばかり抱いていることの、デメリット、リスクについても考えていくことが必要な時代だと思います。
・100年人生の問題を先送りして、遠い先のことと捉えて自分ゴト化しないと準備が出来なくなる。
・人生後半に向け、肉体的にも精神的にも社会的にも大きな変化に適応できない。
・日々に追われそれどころでないとボディーブローのように心身に影響を持つ。
「迷惑をかけたくない」
自己責任・自助努力が当たり前な生活をしていると、支え・支えられる経験を持たない人も多いと思います。
なんとなく、「ひとりでも生きていける」という感覚の人も多いのかもしれません。
でも、日常の生活の中でだれもが様々な支えの中でしか、生きていけないことは明らかです。特に人生後半を過ぎているとなおさらです。
人生100年に対して、前向きに考え方・意識の向け方・態度を変えてみることが必要だと感じます。