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都市化率と「ヒートアイランド現象」熱中症リスクを考える

40℃超えの地域も出たように気温の高さ、熱中症リスクもとても気になります。
熱中症の危険度を判断する数値として、暑さ指数も当たり前になっています。

暑さ指数とは

暑さ指数とは、人間の熱バランスに影響の大きい
気温 湿度 輻射熱
3つを取り入れた温度の指標です。

出展 環境省熱中症予防情報サイト 暑さ指数(WBGT)について学ぼう (env.go.jp)

輻射熱とは、日射しを浴びたときに受ける熱や、地面、建物、人体などから出ている熱です。温度が高い物からはたくさん出ます。

この輻射熱に、「ヒートアイランド現象」が大きく関係しているようです。

こちらの記事では、都市化によるヒートアイランド高まる熱中症リスクを警告しています。

都市と気候危機 ヒートアイランド 高まる熱中症リスク:日本経済新聞 (nikkei.com)

都市化によるヒートアイランドによる熱中症リスク

地球温暖化とともに、地表面の被覆や人工排熱の増加によって郊外よりも気温が高くなる「ヒートアイランド現象」が都市を温め続けている。気温上昇に伴い、日本の主要都市では熱中症のリスクが高まっている。

都市と気候危機 ヒートアイランド 高まる熱中症リスク:日本経済新聞 (nikkei.com)

都市化率が進むほど、気温が上昇する傾向が見られ、熱中症リスクが高くなるようです。

都市化率とは

都市の計52都市を対象に半径10キロ圏のアスファルトやコンクリートなどによる舗装面積の比率である「都市化率」を分析。東京23区と大阪市は93%だったようです。

舗装面積など人工物、緑地、公園・農作地、その他の比率。つまり、東京23区や大阪市は、ほとんど舗装面積など人工物で地表が覆われ、緑地、公園・農作地が圧倒的に少ないことがわかります。

ヒートアイランドの原因として

①アスファルトなど人工被覆域の拡大
②緑地など植生域の縮小
③ 都市で建築物の高層化及び高密度化による天空率低下
 天空率が低下し地表面からの放射冷却が弱まること、また、風通しが悪く  
 なり地表面に熱がこもりやすくなることにより、さらに気温の低下を妨げ
 ることになります。
④ 人工排熱(人間活動で生じる熱)の影響 
 クーラーの室外機、自動車、工場など。

出展 https://www.data.jma.go.jp/cpdinfo/himr_faq/02/qa.html

都市化率とヒートアイランドは密接に関係していることがわかります。

熱中症リスクで考える生活の質(QOL)

夜まで地表が冷えないと、熱帯夜になるところが多くなり、夜も熱中症に厳重な注意が必要なようです。

「都市化率」「ヒートアイランド」など、熱中症リスクで考えると、
人工物が比較的少なく、高層化高密度化も緩やかで天空率も高く、緑地や公園や農作地が比較的に多く、人工排熱(人間活動で生じる熱)の影響が少ないエリア(郊外など)は熱中症リスクが少なく、その意味で生活の質(QOL)が高いと考えられます。

都会への利便性と、緑地など植生域を「程よく絶妙」に合わせ持つ茨城県、とりではそのひとつです。


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