1本満足バーが説く禅の心
最近、節約と食事の簡略化を兼ねて、昼食は1本満足バーで済ませることが多い。食べたことはなくても、名前くらいはご存知なのではないだろうか。「満、満、満足~♪」のキャッチーなCMソングでおなじみのあれだ。公園ででんぐり返しをしていたことで話題になった人が出ているCMと言ったほうが分かりやすいかもしれない。
とにかく、昼に1本満足バーを食べていたら、同僚にこんなことを言われた。
「それだけで足りるの?」
足りるわけねえだろ。
言うよりも速くその同僚は〇したのだが、他の同僚たちも似たような反応だった。もしかして、みんな1本満足バーのことを誤解しているのではないか。1本満足バーの、本当の意味を。
というわけで、今日は1本満足バーとは何か、僕がひと月1本満足バーを食べ続けることで気づいたこの世の真実をお伝えしようと思う。
結論から言うと、1本満足バーとは「1本で満足できるチョコバー」ではない。「1本で満足すべきチョコバー」なのだ。
あの小さなチョコバーには、必要十分な味と栄養とカロリーが含まれている。それでもなお足りないと感じるのは、飽食に慣れすぎたこの社会に蔓延する強欲という病であり、哀れな魂を俗世へと抑留する稲わらの足枷なのだ。
足りないという感情は煩悩である。煩悩は、断ち切らなくてはならない。
簡単に言うが、これほど難しいこともない。つい誘惑に負けて、食べてしまうこともあるだろう。そんな仏教徒たちのために、我らがアサヒグループ食品さまは、パッケージにマントラを刻んでくれている。
「Positive Eating.」
そう唱えて瞑想にふければ、きっとあなたも、"ありうべからざる場所"へと届くだろう。
さあ、皆さまも、お手を合わせて。
煩悩のない世界へ。
Positive Eating.
明日の昼食は竜田揚げ弁当だ。
おまけ
先日、僕の身に実際に起きたことを水平思考クイズにしました。
良かったら考えてみてください。
「不機嫌だった男は、金を払って大勢の人の前で裸になることにした。しばらくすると、男はいくぶん穏やかな心持ちになった。なぜ?」
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