秋冬トレイルランニングの必携品!!!トレランに使えるモンベルのグローブを実着してレビュー
秋冬のトレランにはグローブが必要
紅葉シーズンになり、滝汗かくことなく快適に走りやすい気温になってきました。
一方で朝晩の気温差も激しく、ひとたびむき出しの手が風に吹かれると、あっという間に手先が冷え、すぐにかじかんで感覚がなくなってきてしまいます。
いったん末端が冷えると、再び温めるのに余計にエネルギーを使い、体力を消耗します。また、冷えた岩や木に手をつくたびにどんどん手も冷たくなっていきます。
かといって、登山でよく使う保温性重視のグローブをトレランで着けると
風がやんだり、急登が続けば、すぐに手が熱くなって、着けたり外したりの繰り返し…。
上着よりは簡単に着脱ができるとはいえ、できればあんまり着脱せずに済むようなグローブはないものかと、お値段もお手頃なモンベルのグローブをいろいろ試してみました!
一つでなるべく長いシーズン使いたいなら
モンベルの「ジョガーグローブ」がおすすめ!
私的ベストバイ!なトレラングローブが、モンベルの「ジョガーグローブ」
こんなスケスケのグローブなんて、つける意味あるの!??
と思われる方もいるのではないか、というほど薄手のグローブ。
意味あるんです。大ありです。
先日、市街地での最低気温が10℃を下回るような気候で、標高2000メートル弱の山域を走ってきましたが、
基本的にこのジョガーグローブをずっと着用して走っていました。
手の甲側の生地が、薄いながらもヒヤッとしない起毛素材になっていて、着用して走ってると割とすぐ温まってきます。
手首まで長さも十分あり、フィット感も良好!
操作性も抜群なので、着用したままでもスマホで写真を撮ったり、地図を見たりの操作がしやすいです。
秀逸なのは、手のひら側の全面メッシュ。
手をグーパーするだけでベンチレーションにすることができ、
運動量が増えたら手をパーにして外気を取り込み、
風が吹いてきたらグーにして握りこめば、外気の流入をブロックできます。
基本的に斜度の強い登り以外は走るよ、っていう運動強度で動く方には、
初秋のアルプス~厳冬期の低山まで、最も幅広い期間使えるグローブだと思います。
冬季で運動強度が低い、標高が高い場合は
モンベル 「ウインドストッパートレッキングミトン」がおすすめ!
個人的にはバックカントリースキーでの行動中に最適な一双。
ゴアテックス インフィニアム™ ウインドストッパー® ファブリクス
によって、生地には防風性と防水性があります。
(縫い目には穴が開いているので防水ではありませんが、ちょっと雨の中歩く、雪がつく位では濡れてこないです。)
防風グローブの大敵になるのが針穴が開いてしまう縫い目。
生地に防風性があっても、穴が開いていたらそこから水や風が入ってきてしまいますよね。
ミトン形状は、この縫い目が少なくて済むので、同じ生地でもグローブ形状よりあったかくなります。
※指同士が同じ空間内でくっついているのも保温性アップの要因
しかも裏地がフリースなので、肌に触れても冷たくないのが良い!
でも、多くの方はあまりミトンを選んでいないですよね。その理由の一つが、「操作性の悪さ」。
特にスマホ操作ができないと、寒い時期は特に不便です。
このグローブの秀逸なところは、「簡単に生指が出せるよ!」という点と「重ね着けできるよ!」というところ。
タッチパネル対応グローブが増えてきているとはいえ、やっぱり生の指が一番反応がいいですよね。
ワンアクションですぐに指が出せるのはめっちゃ便利!
しかも、熱いときはめくってベンチレーションにもなる!手首がぴっちりしてるので、いちいち着け外しするのは面倒なので、これが意外に便利。
私は、厳冬期や寒い時期の100マイルレースで夜間走る際などに、先述のジョガーグローブの上からそのまま重ねて着用します。
ミトンの良いところは、重ねてもゴロゴロしないし、フィット感も余裕があるのでインナーグローブの上からつけるのも簡単というところ。
インナーグローブを変えることで、活用の幅がさらに広がります!
保温性と汎用性重視なら モンベルの「メリノウール グローブ タッチ」
トレラン特化というより、登山や日常生活、キャンプで
なるべく操作性を損なわずに保温したいならこちらがおすすめ。
薄手でフィット感の高いメリノウール製グローブ。
汗などの水蒸気で発熱するウール。繊維表面は意外に水をはじき、
手に汗をかいても冷たくならないさすがの天然繊維。
シャカシャカのグローブは持ってるけど、保温性が足りないときがある
という方は、これをインナーに足すのがおすすめ。
単品でももちろん使えますが、防風性はないニットなので、稜線でビュービューに吹かれるとすーすーです。そういう時は防風性のあるグローブのインナーに入れると手も蒸れずに暖かくて最高。
冬、肌に触れるものは汗をかいても冷たく感じにくいウールに限ります。
ただし、洗濯機で洗うと縮みますので、ちょっと大きめサイズを買ってもいいかも。
運動強度が低い人で、重ねたり考えるのが面倒くさい人は、「ウインドストッパー ライトトレッキンググローブ」
個人的にはあんまりだったなあというのが「ウインドストッパー ライトトレッキンググローブ」
冬の帰宅ランでジョガーグローブより暖かく、ウインドストッパートレッキングミトンより薄手が欲しいなと思って衝動買いしたのですが、
防風性のメンブレンに裏地がついていないので、風に吹かれると生地が冷たくなり、グローブ自体が冷たい気がする。
五本指のグローブなので、縫い目から風が入ってくるのも影響しているのか…。
全面がストレッチ性のある防風生地なので、生地が余らずフィット感はいいのですが、それゆえにグローブと手の間に空間がなく、インナーを入れられる形状でもない。
水蒸気を逃がす透湿性もあるのですが、物理的なベンチレーションやメッシュではないので、運動強度が高くなると蒸れを感じやすいのも私にはあまり合っていませんでした。
歩行がメインの秋冬登山のような、そこまで汗をかくような使い方ではない場合にはちょうどいいのかもしれません。
小雨や、雪の上に手をつくくらいなら水も染みてきませんし!
以上、実際に使ってみたグローブ4種の勝手にレビューでした!
あくまで個人の見解ですので、トレランしていて手が冷たいなという方、グローブにお悩みのある方、ご参考になれば幸いです。