『終遠のヴィルシュ -ErroR:salvation-』のとある絶望エンド(バッドエンド)が好みだったので語ります【ネタバレあり】
こんにちは。
最近私は乙女ゲームの『終遠のヴィルシュ
-ErroR:salvation-』をよくプレイしています。今はマティスくんとリュカ先生のルート(絶望エンドという、他のゲームでのバッドエンドにあたるもの)をクリアして、シアンさんのルートを進めています。このゲームはマティスくん、リュカ先生、シアンさんの救済エンド(他のゲームでいうハッピーエンドに相当するもの)はかなり後にならないと解放されないので。
このゲーム、とても私の好みです。私の今までプレイしてきた中で一番好きな乙女ゲームは『吉原彼岸花 久遠の契り』なのですが、それに匹敵するかもしれないくらいです。
元々フォロワーさんなどにおすすめされて(バッドエンド好きにおすすめです! というおすすめのされ方でした)手に取ったのですが、とにかくお話がエグいです。たまに入る恋愛パートは微笑ましいのですが、話が進むとひっくり返されたりします。バッドエンド好きの私にぴったりです。
前置きはこれくらいにして、本題となる私の好みの絶望エンドについて語ります。ここからネタバレがだいぶ多くなります。
それはリュカ先生ルートのとある絶望エンドです。
リュカ先生のルートはお話の設定上、中途バッドエンドを含めエンドの数が多いのですが、私が好きなのは中途バッドエンドではない二つのエンドのうちスチルがない方のエンドです。
ストーリーをざっくり言うと、リュカ先生は色々な事情や過去があり、悪いこと(人が大勢亡くなるようなこと)をたくさんしてしまいます。そんな先生をセレス(ヒロイン)が死なせることで悪事を止め、その後セレスは先生の悪事の共犯者だと思われて処刑されてしまいます。
私が思うには、ここでセレスが私は共犯者ではありませんと強く主張すれば処刑は免れたのではないかと思います。でもセレスは先生とあの世(地獄)で再会したかったがためにそれを言わなかった、いわゆる実質的には後追いの形にしたのだと思います。
しかしセレスは処刑される瞬間になって、先生は地獄、自分は天国にいくので自分が死んでも先生には会えないのだと知ってしまいます。セレスは私は先生を救わなかった(先生が悪事を重ねなくてもいい人生にしてくれなかった)神様がいる天国には行きたくないと強く思うのですが、時すでに遅し……という終わり方でした。
私はこのエンドを見た時、天国に行けても幸せになれないという終わり方がとても好きだと思いました。幸せって何だろうね? 天国=幸せではないのなら信仰って何だろうね? という問いを感じました。このエンドを見ることができただけでもこのゲームを買った価値があると思いました。
とても良いゲーム体験でした。しかもこのゲームはまだまだ続き(プレイしていないルートやキャラクター)があるので、これからプレイするのが楽しみです。ここまで読んでいただいてありがとうございました。