漫画・アニメ映画『聲の形』の植野さんが大好きという話【ネタバレあり】
こんにちは。私は『聲の形』という漫画・アニメ映画が大好きです。この作品について語りたいことは沢山あるのですが、今回はその中でも私が好きな植野直花(以下、植野さん)というキャラクターについて語ります。
『聲の形』に関するネタバレを多く含む内容になっているので、未読、未視聴の方は注意してください。
さて、植野さんについて語るといっても何かしらの取っ掛かりが必要です。なのでこの記事では、植野さんとこの作品の主人公である石田将也の関係性について主に取り扱います。なお、私自身の作品に対する解釈が多く入ります。ご了承ください。
植野さんと将也の関係について
植野さんは原作の6巻、モノローグで「私はずっと石田が好きだった キッカケはたぶん運動会でぶつかったこと」という内面描写がされています。小学生の頃にちょっとしたことで相手を恋愛的に意識するようになることは自然なことだと思いますが、その感情が「ずっと」つまり高校生になっても続くということはあまりないことだと思います。フィクションだからと言ってしまえばそれまでですが、私はこの点に引っかかりました。
植野さんの将也に対する感情は、本当に恋愛感情だけなのでしょうか。
原作の4巻では、遊園地のシーンで「あんた(将也)と私(植野さん)って似てるよね」という植野さんの発言があります。将也は否定していますし、将也と植野さんが似ているかについては読者によって意見が分かれる部分だと思いますが、私は似ている部分もあると思います。
自分の過去についてこうだったら良かったのにという気持ちがあるところや、自分の過去の言動を後悔している部分があるところなどは似ていると思います。
植野さんは島田たちに言われたからとはいえ、将也を虐めていた過去があります。その罪悪感と恋愛感情が混ざってしまっているのだと私は思います。
植野さんはそれに自分で気づいていないか気づいているけれど認めておらず、だから苦しいのではないかと思います。いわゆる植野エンド(将也と植野さんが付き合う終わり方)にならなかった原因の一つは植野さんが自分の将也に対する感情を整理できていなかったからなのかなと個人的に考えています。
今回の記事はここまでです。かなり前から書こうと思っていた記事にも関わらず、書くのに時間がかかってしまいました。途中まで書いてから大きく構成を変えて書き直したりしたので、読みにくい記事になってしまっていたらすみません。ここまで読んでくださって本当にありがとうございました。
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