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恋と愛を諦めるな
28歳、大いなる決断。(?)
5年間付き合った彼氏と別れました
ちょっとしたきっかけがあり、彼と少しの間同居をした。
同居を始めたら、彼にきちんと向き合わなければならない時間が増えた。これまで遠距離だったので、友人のような感覚で長いことお付き合いをしていたが、同居するとなるとそうはいかなくなった。
考えれば考えるほど、話せば話すほど、お互いの将来のビジョンがあまりにも一致していないことがありありと分かってきて。
そして、この人を愛し通せるのかどうか自信がなくなってしまった。もし今後一緒に暮らしていったとして、同じだけの愛は返せないな、と思い、罪悪感がどんどん膨らんだ。
例え恋の季節が終わっても、人として愛せる部分があったはずだった。でもそれすらも信じられなくなってきてしまった。彼が悪いのではない。わたしが変わってしまったのかもしれないし、同居を通してより相手について理解を深めた結果かもしれない。
『わたしがこの些細な違和感を我慢したら、普通の幸せをつかめるかもしれない』そう思って、すこし我慢してみようかと目論んだ。だけど、あっさりと敗北した。先に身体が悲鳴をあげてしまった。ご飯が食べられなくなって、どんどん痩せた。おかげでスタフォニにはスリムなわたしで行けたね・・・。
「我慢」など、相手にも失礼な話である。相手の貴重な人生を、こんな大したことない女の自己満足のために握りしめるなんて。お互いに不幸な選択をする前に、気づけてよかったのかもしれない。
『結婚』という重すぎる二文字
28歳。結婚を考えるにはじゅうぶんすぎる年齢だ。
ただ、わたしにとって『結婚』という二文字が持つパワーはあまりにも、重い。
わたしは仲良し夫婦の間、愛されて生まれ育った。しかし、わたしが中学生になったころから、わたしの家には暗雲が立ち込めるようになる。
詳しいきっかけはわからないが、両親の仲はどんどん悪くなった。高校生のころにはもう家庭内別居のようだった。ひとりっこのわたしは、誰にも助けを求めることができなかった。
大学生のころ、どうにか両親の仲を取り持とうとして健気に料理をがんばったこともある。でもわたしの努力はむなしく、わたしが就職活動をしている時に離婚してしまった。
飄々としていたように思えた母は、離婚が決まった後、精神的にまいってしまった。母の前では気丈に振る舞っていたわたしも、共倒れした。
人と人が生活をともにする契約。それは本当に難しい。
わたしにとって『結婚』と幸せなイメージを結びつけることは、なかなか難しかった。それでも、『普通の幸せ』を手にしてみたい気持ちもあった。お付き合いは何度かしたし、その度に結婚がよぎった。よぎるけど、いつも、プロポーズされる前に怖くて逃げてしまっていた。相手を愛し尽くす自信がないからだ。最悪である・・・。
恋と愛を諦めるな
ここに来て晃牙くんの話なのだが(おい)、わたしは晃牙くんが大好きだ。それはもう、燃え上がる恋のような、包んで守りたい愛のような、 "クソデカ感情" である。まあ、その、アイドルだし、そもそも次元が違うので、ガチ恋勢かといわれると否定をしておかざるを得ない。そんなこんなで身の程はわきまえているが、恋してるし愛してもいると言っても過言ではない。心の底から尊敬してるし、大好きである。大好きであることに、自信がある。
そんなわたしの熱意ある推し事の様子も、彼氏との一連のあれこれも見守ってくれていた母がわたしに放ったひとことがある。
『そんな若いのに、人生を諦めちゃだめだよ。晃牙くんくらい、いや、晃牙くんを超えるくらい大好きになる人が現れるかもしれないじゃん、私だってまだ諦めてないんだから。』
母の言う「諦める」とは、わたしが愛し尽くせない人と成り行きで結婚することと、人を愛せないからこのままひとりで生きようと決めつけることの2点を指している、と思う。
離婚後、心療内科に通い少しずつ元気を取り戻した母。職場も心機一転し、新しい職場で数年働いた後、彼氏ができた。今はとても楽しそうである。紆余曲折あったが、母は恋すること、愛することをずっと諦めなかった。
人生を諦めるな
もちろん、恋することや愛することが幸せにつながるかは人それぞれである。わたしは推しではない人間を、恋したり愛したり出来るのかどうかもわからない。わからないけど、今の時点ですべての可能性を手放してしまうのは勿体ないと気づかされた。28歳、結婚適齢期という一般的イメージに飲まれ、本質を見失いそうになっていたのである。
今すぐに出会いを求めて何かをしようという事はないが、『まだ諦めなくていい』という事実はわたしの気持ちをふと軽くした。わたしはわたしの幸せを掴むために、前に向いて進みたい。ひとまず、大好きな大好きな趣味を大切にして、毎日楽しく生きます。自分の人生を諦めないために。
★おまけ
結婚しなくても幸せになれるこの時代に、私は、あなたと結婚したいのです。
ゼクシィのこのコピー、言い得て妙すぎる。結婚したいと思ったらもう、後先とか考えずに籍入れるだろうなあ。