自分が見ている色がすべてではない
本棚を見ていたところ、だいぶ前に本屋で見かけて買っていた「色彩検定UC級」のテキストを発掘しました。
適応障害になって休職して余裕ができるまで、この本を買っていたことすら忘れていましたが。。。せっかくの機会なので受験してみようと思います。
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物理現象としての光がある。
自分が立っている位置で、目に届く色が変わる。
虹彩が持っているメラニン色素で、網膜に届く色が変わる。
網膜が持っている錐体と水晶体で、脳に届く色が変わる。
脳が持っている常識で、色に意味付けをする。
国によって、色の意味は違う。
色覚異常や加齢で錐体や水晶体が変われば、認識できる色が変わる。
昆虫は紫外線を認識できる。
青色の光は強く散乱される。
高緯度では、光が大気を通る長さが長くなって青色の光が散乱されて消える≒空の青色が薄くなるため、相対的に太陽が青みがかって見える、らしい。
他にも生活習慣でも色の認識は変わる。例えば私はイラストを描くが、目の疲れを減らすためにブルーライトカットの眼鏡+夜間モードのPCになっているため、気を抜くと、できた絵が青みがかっていることが頻発する。しかし、別に青みがかった色が好き、というわけではない。
つまるところ、同じ色、同じ世界の認識というのは絶対に存在しない。
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一方で、「青は(R,G,B) = (0, 0, 255)でなければいけない」というわけではありません。その違いを楽しめる余裕を自分が持ち、周りの人と共有できるだけで、より面白い気づきが得られるのではないでしょうか。
学生時代に訪れたフランス南部ヴィルフランシュ=シュル=メールの海は、(R,G,B) = (0, 0, 255)ではありませんが、とてもきれいな青色でした。
おわり
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