新宿駅のこの辺で食べた日記 〚珈琲西武 本店〛
令和6年4月1日(月)11:00
〚珈琲西武 本店〛
〒160-0021 東京都新宿区歌舞伎町1丁目6−12 ハナミチ東京歌舞伎町2階
都営新宿線、新宿三丁目駅から歩いて10分。昭和39年創業の言わずとしれた新宿の名店。それが珈琲西武。令和5年8月末まで、新宿駅から程近いメトロ会館に構えていたが、建物の老朽化を切掛に歌舞伎町に移転オープンした。
新宿区役所の裏手側。人通りが少なく、雑居ビルがひしめき合う場所にあり、以前の「大都会の華やかな老舗喫茶店」という印象から、「繁華街の怪しげなコーヒー屋」という印象を受けた。
いざ、入店。
可愛らしい懐かしい色合いのパフェのステンドグラスが見える窓際の席へ。窓から温かな日光が入り春を感じた。ワイン色のソファが、ゆっくりと体を沈めていく。居心地が良い。
そして、ウエイトレスさんがお美しい方々で複眼。
本日は平日ランチを。
待つこと20分、到着。
丸みと艶のあるオムレツ。上のパセリと、デミグラスソースにかけられているクリーム。これらが、喫茶店、珈琲西部のオムライスたらんとするのだろう。
スプーンで豪快に、卵、ケッチャプライス、デミグラスソースを一気にすくって食べる。
オムレツは、ほろほろと舌でつぶれてゆく。なめらかで、ほのかな甘み。
ケッチャプライスは、ほのかなトマトの酸味。そして厚切りのベーコン、マッシュルーム、玉ねぎ、ピーマンが入っていた。ベーコンのコリコリとした歯ごたえと肉汁、少々苦みのあるピーマンがアクセントになっている。具がゴロゴロ入っていて、とても贅沢。
デミグラスソースは、まったりとした旨味とコク。
食べ進めると、チーズも入っていて幸せすぎるお味。
お日様のような黄色に、鮮やかなオレンジ色、重厚な深みのあるブラウン。美味しい断面を発見できて嬉しくなる。
まったりと濃ゆいソースのお味のお口直しで、アイスコーヒーを飲む。最高。
お行儀はよくないけれど、ストローでガラスコップの中の氷を回して、カラカラと音を立てる。優雅な音だ。
水しか飲めなかった子供のころ、アイスコーヒーをブラックで飲む大人だけが出せる特別な音だと思っていた。「早く大人になりたい」と思っていたが、呆気なく大人になってしまった。
このあと、新宿109シネマズで『オッペンハイマー』を観た。Dolbyで。
喫茶店で優雅に1,000円を超える食事をして映画を観に行く、という休日。昨年からこんな休日が増えてきたけれど、色々と余裕がなかった数年前には考えられないことだった。守らねば、この休日。
第1回目の記事、4月1日という新年度、金銭と精神に少々の余裕が生まれた上京&社会人4年目の最初のランチとして、良いスタートを切れた気がした。
ご馳走様でした。