マジック:ザ・ギャザリング『ドクター・フー』コラボ事前知識⑤
はじめに
皆様良きドクター・フーライフを送っていますか?
どうも、鶏団子鍋と申します。
さぁプレビュー開始まで刻々と迫って来ましたね。
今回もMTGドクター・フーコラボの魅力をお伝えして参ります。
ドクター・フー界隈は今年60周年ということで一層賑わっております!っていうか60周年スペシャル見たくてたまらないよ!
さて、9/28現在公開されているカードを今回で紹介しきってしまおうと思います。
ドクター・フーファンとしてはエモい場面を再現したカードが連続するので見ているだけでとても楽しいです。
(①でお伝えした通り旧シリーズは知見がないため除きます…)
少し長くなりますがお付き合いください。
おっといい忘れていました。
今回もドクター・フーのドラマネタバレ(Spoilers)を多く含みます!
【リヴァー・ソング(River Song)】
①の最初に来ていただいた彼女にもう一度来て頂きましょう。
作中でアレックス・キングストン演じる「リヴァー・ソング」です。
彼女はドクターの妻であり、シーズン4の第8話「静寂の図書館」にて初めて登場しました。イラストもその時のシーンですね。有識者兄貴ご指摘感謝します!
イラストはシーズン5の第12話「パンドリカが開く」のストーンヘンジ内で、コンパニオンのエイミーに「パンドリカって何?」と聞かれ「ネタバレよ」と返すシーンです。
なんやかんやあって、10代目~12代目ドクターの3世代に渡り関わりを持つ特異な存在となっています。
シーズン4からシーズン9まで続くドクターと彼女のやり取りはファン必見!
どうして種族に「タイムロード」が含まれているのか。etc…
謎はあなたが配信サブスクで解き明かしてください!
それでは早速能力をみていきましょう、
一つ目は「あなたはライブラリーの上ではなく下からカードを引く。」
彼女の人生は運命の悪戯か、ドクターの時系列と逆行しているケースがかなり多いです。
10代目ドクターが初めて彼女と会ったとき、ドクターは彼女を知らず、リヴァーは大きなショックを受けました。
さらにリヴァーはドクターの未来が全てわかっているかのような振る舞いをしていました。
これは何故かというと、彼女がドクターの未来が書き込まれた手帳を所持していたためです。
この能力は「未来がわかっている」という表現を上手く表していると思います!
2つ目の能力は「対戦相手一人が占術、諜報、デッキを探すのいずれかを行ったとき、リヴァーに+1/+1カウンターを1つ置く。そのプレイヤーにリヴァーのパワー分ダメージを与える」
「ネタバレよ(Spoilers)」とは彼女の口癖で、
・占術(ライブラリーの一番上を見て、下に送るか上に置いたままにする)
・諜報(ライブラリーの一番上をみて、墓地に送るか上に置いたままにする)
・デッキを探す(所謂サーチ。ライブラリーから必要なカードを持ってくる)
上記3つは言わば未来を覗き見している行為です。
未来を覗き見したプレイヤーに対し、窘めるようにペナルティを与える能力はとても面白いカードデザインだと思います!
奇抜な能力ながら、作中のデザインを上手く落とし込んだ綺麗なカードデザインだと思います!
是非とも「ネタバレよ」と対戦相手にペナルティを与えていきましょう!
まったく!他もそうですがこんな数行で語りきれるキャラクターではありません!
【わかれ道(The Parting of The Ways)】
こちらはシーズン1の第13話「わかれ道」をモチーフにした英雄譚!
作中の様子を上手く再現した素晴らしいデザインとなっています!
<<第一章>>「ライブラリーの一番上から5枚のカードを追放する。その中から土地でないカードにつきそれぞれ、マナコスト分の時間カウンターを置きそれは待機を得る」
シーズン1では度々「バッドウルフ」という単語を目にする機会があります。
もちろんその時が来るまで9代目ドクターやコンパニオンのローズは何の意味があるのかサッパリわかりません。
これはその伏線を示す章なのでしょう、素晴らしいと思います!
<<第二章>>「タイムトラベルを行う、その後タイムトラベルを行う」
あぁ、最高です。是非ストーリーを見ていただきたい。
この回はダーレクの侵攻で危機的状況になっている最中で、9代目ドクターは嘘を言ってローズを一人で現代に送り返します。(1回目のタイムトラベル)
その後ローズは簡単に9代目ドクターの元には帰れず、それでも帰らなければと決死の覚悟でターディスの心臓部をこじ開け、無理やり9代目ドクターの元へ帰ります。(2回目のタイムトラベル)
こんな綺麗なカードデザインがあってよいでしょうか、たった3行に込められたエモさは半端ではありません。
<<第三章>>「各対戦相手につき最大1つのアーティファクトを破壊する」
シーズン1もクライマックスを迎え、仲間たちはダーレクの侵攻に敗れ亡くなっていきます。
ターディスの心臓部を覗くことで無理やりタイムトラベルしたローズは、タイムボルテックスというターディスの激凄エネルギーを多量に吸収していました!
ドクターの元に戻ったローズはそのタイムボルテックスのパワーを使いダーレクを倒していきます。
勿論代償が無いわけがなく…物語はエンディングへと進みます。
アーティファクトを破壊するという表現はダーレクを倒していく作中をよく再現できていると思います!
バッドウルフが何かって?考えるな感じろ、そしてシーズン1を観ろ!9代目ドクターも最高だぞ!
海外ドラマ生活を添えたFantasticな人生を!
【暖炉の少女(The Girls in the Fireplace)】
これはシーズン2の第4話「暖炉の少女」をモチーフにした英雄譚!
この回はドクターが時間を旅するということを教えてくれる最高の回です!
最初と最後にしかターディスを使ってないのに、いやー良い回なんすよ。
イラスト上部に移っている仮面の人は作中に登場する機械人形で、何らかの目的をもって過去へ侵入しています。
<<第一章>>「消失3を持ち、-これに与えられるダメージを全て軽減する-を持つ1/1の人間を生成する」
冒頭、誰も居ない宇宙船を訪れたドクターたち。
不自然にも設置された時代にそぐわない18世紀の暖炉の奥で、ドクターは1人の少女に出会います。
彼女の名前は「レネット」。作中で彼女が襲われることはありません。
消失3は言うまでもなく最高です、英雄譚が終わったあとで彼女は消失する。
作中完全表現です、是非この回を見ていただきたい。第一章に詰め込む内容か!?
<<第二章>>「-ドクターは馬術を持つ-、白の2/2馬トークンを生成する」
ドクターは宇宙船の中で白い馬に出会います。
馬はどうやら暖炉と同じく遠い過去につながったドアからやってきたようです。
<<第三章>>「あなたがコントロールするクリーチャーが戦闘ダメージを与えるたび、タイムトラベルを行う」
作中、過去へと続く鏡を馬に乗って突き破り、レネットを救いにくるドクター。
攻撃戦闘ダメージを与えるたびタイムトラベルを行う、とはこれを表しているのでしょう!
綺麗なカードデザインだと思います!
しかし鏡を割ったことでドクターは帰ることができなくなり、物語はクライマックスへ…。
機械人形はなぜ彼女を狙ったのか!
第一章で生成する人間トークンになぜ消失3をウィザーズがつけたのか!続きは配信サイトで!
【4回のノック(Four Knocks)】
4回のノックはシーズン4のクリスマススペシャルパート2「時の終わり」のワンシーン。
ドクターは再生する直前、いつも4回のノックを聴く。
イラストはコンパニオンだったドナの祖父、ウィルフレッドを救うシーン。
カードデザインも絶妙ですね、4回のノックを時間カウンター4つで表しています。
「消失」というのもエモい表現!
これはウィルフレッドのためにドクターが犠牲になるシーンなんです。
超いいシーンなの、泣きそう。
ドローでアドバンテージをもたらしてくれるのは良い表現ですね。
消失とは何を指すのか、次のカードが教えてくれるでしょう。
【告別(Farewell)】
シーズン4のクリスマススペシャルパート2「時の終わり」のクライマックスシーン。
再録カードの一枚、ドクターは死なないが顔は変わる。
顔が変わるということは俳優としてのドクターは終わるということです。
フレーバーテキストはドクターではなく、俳優のデイヴィッド・テナントの心からの言葉。
「行きたくない。(I don't want to go.)」
デイヴィッド・テナントはこれ以上ないほどドクターでした。
彼もまた他のドクターと同じく、素晴らしいドクターでした。
シーズン2から4をみた諸君ならわかるでしょう。
世界中にファンがいます!勿論私も大好き!
ドクターと同じくらい、デイヴィッド・テナントもファンは愛しました。
彼を送ってあげましょう、まさに「告別」です。
…いや14代目ドクターもデイヴィッド・テナントォ!?
【11番目の時間(The eleventh Hour)】
11代目ドクターの登場するシーズン5の第1話「11番目の時」をモチーフにした英雄譚!
新たな物語の始まり、シーズン5の開幕を上手く表現した英雄譚となっています!
<<第一章>>「ライブラリーからドクター・カードを一枚探し手札に加える。」
「11番目の時」はターディスはある家の庭に不時着し、再生直後の11代目ドクターが登場するシーンから始まります。
ドクターをサーチする第一章はぴったりでしょう。
<<第二章>>「食物トークンを生成し、ドクターを唱えるためのコストが1少なくなる1/1の人間を生成する。」
この回ではドクターが未来のコンパニオンであるエイミー・ポンドの幼少期に出会います。
ドクターは転生直後「魚のフライとカスタード」が食べたいと、一緒に食事をとる様子が描かれます。
トークンのイラストまでしっかり再現!素晴らしいですね。
<<第三章>>「戦場のクリーチャーを対象にする。プリズナー・ゼロという名を持つことを除き、そのクリーチャーのコピーであるトークンを生成する。」
ターディスが不時着したのはエイミーの家にいるエイリアンを補足したからだった。
プリズナー・ゼロは誰にでも変身できる脱獄犯のエイリアン。名前はそのままだというのもよい表現ですね!
一旦ここまで!
今回も一般フーヴィアンのオタクについてきてくださり、感謝します。
吐き出す先がないもので、こういった良さを存分に伝えられるnoteは、とても貴重な場だと感じています。
プレビューが始まるまで、これで発表分の解説は終了となります。
旧シリーズは語れないので、次は何を書こうかな。
少しでもお楽しみ頂けたら良かったです。
それではまた今度。
※本記事は以下より画像引用しています。
「ウィザーズ・オブ・ザ・コースト」
https://mtg-jp.com/ カードイメージギャラリー
「BBC:TV DOCTOR WHO」
https://www.doctorwho.tv/ 配信ドラマより