マジック:ザ・ギャザリング『ドクター・フー』コラボ事前知識⑱-完-
はじめに
いつの間にかクリスマスですって!?
年の瀬ですが皆さんいかがお過ごしでしょうか。
どうも、鶏団子鍋と申します。
ドクター・フーでクリスマスといえば?
そうですね、クリスマススペシャルでございます。
ドクター・フーが今も続いているのは今回ご紹介するカードのエピソードがあったからと言っても過言ではないでしょう。
MTGドクター・フーコラボが発売した年の12/25にこのnoteが投稿できることを嬉しく思います。
長いような短いようなこのカードデザイン紹介noteでしたが今回で一旦区切りとさせて頂きます。
統率者デッキ「タイミーワイミー」の世界が今回のカード紹介で終わりになるからです。
それでは最後の旅に参りましょう。
シーズン7第2話「恐竜たちの船」
地球からのSOSを受けて地球へやってきたドクター。
なんと、巨大な宇宙船が地球に近づいてきているらしい…!?
ローリーとエイミーを始めとして何人かを引き連れて、ドクターはいつも通り宇宙船の中に潜入します。
そこで思わぬものを見ることになる…。
【宇宙船内の恐竜(Dinosaurs on a Spaceship)】
アイエエエ!?恐竜!?恐竜ナンデ!?
ということで何故か宇宙船の中に恐竜が居ました。
さてそんな彼の(彼女の?)カード性能を見て参りましょう。
「警戒、トランプル
あなたのコントロールしているこれでない恐竜は+1/+1修正と警戒とトランプルを得る。
待機4-③赤白
待機状態のこれから時間カウンターが1つが取り除かれるたび、飛行と速攻を持つ2/2の恐竜を生成する。」
能力モリモリです!
作中ではイラストにもあるようにトリケラトプスが居たり、大量の翼竜たちが現れます。
待機カウンターを取り除くと沢山の恐竜が現れる表現は素晴らしいですね。
ところでなぜ恐竜が宇宙船の中にいたのか。
そしてこの恐竜たちは一体どこにいくのか。
続きは配信サイトで!
エピソード最後のターディスから見たシーンは景色も綺麗だし、かなり好きです。
シーズン7第5話「マンハッタン占領」
嘆きの天使のSecretLairでもご紹介した本エピソード!
件のSecretLairで登場したカードに関するご紹介はこちらから!
本エピソードでは、11代目ドクターとコンパニオンのエイミーとローリーが公園で平和な日々を過ごしていました。
ドクターはある本を読んでいます。
冒頭でドクターは本の最終頁を破り、エイミーに向かってこう言います。
「最後の頁は破るんだ。
こうすれば終わらない。
終わるのは大嫌いだ。」
しかしローリーは突如現れた嘆きの天使に襲われ、過去に飛ばされてしまいます。
ローリーは過去で、年老いた自分が息を引き取る姿を見てしまいます。
観測した未来は変えられない。これは見てはいけない未来です。
エイミーとローリーの勇気と機転により、未来を変えるパラドックスが起きてしまいます。
奇跡のような出来事で、みんな現代に帰ってくることができました。
しかし…ローリーはまたしても見てはいけないものを見ます。
【こうして終わりを迎える(This Is How It Ends)】
それはローリーの名前が刻まれた墓。
観測した未来を変えることはできず、奇跡は2度起こらない。
ドクターの制止を振り切って、エイミーはローリーの後を追って嘆きの天使に捕まることを選択します。
このカードのデザインは完璧です。
ローリーが過去に行ってしまい、エイミーはそれを受け入れる(5点ライフを失う)か、自分も過去にいく(ライブラリーに戻される)を選択します。
最悪の選択の「最悪」とは、それを観測したドクター(プレイヤー)でしょう。
しかしバッドエンドで終わらないのがこのドラマのいいところ!
お気づきでしょうか、ドクターは本の最後の頁を見ない。
つまり最後を観測していない…。本の著者は・・・誰でしょうね?
このエピソードもすっごく良いです!
気になった方は是非とも御覧ください。
シーズン7_2012年クリスマススペシャル「スノーメン」
スノーメンからは初登場の「メモリーワーム」のみ!
しかもメモリーワームは後々も登場しますし話の本筋にはほとんど干渉しません。
なのでこのエピソードに関するお話は、いつか視聴なさる読者諸君のために内緒にしておきましょう!
メモリーワームに関するカードデザイン評価だけ、ここでさせてください。
【メモリーワーム(Memory Worm)】
収録は統率者デッキ「タイミーワイミー」ではなく、「パラドックス」の方ですが初出はここなので紹介しますね。
カードの能力は以下の通り。
「あなたが手札以外から呪文1つを唱えるたび、プレイヤー1人を対象として2点のダメージを与える。そのプレイヤーはカードを1枚捨てて、カード1枚を引く。これのうえに+1/+1カウンターを1つ置く。」
メモリーワームはこんな虫です!
・触ると1時間分の記憶が消える。
・噛まれると数十年分の記憶が消える。
MTGで表現される「精神」とは「手札」を指すことが多いです。
その点、メモリーワームのカードデザインは完璧でしょう!
おっと、ご紹介を忘れるところでした。
再録カードの「広漠なるスカイクラウド」のイラストはこのエピソードから来ていますよ!
シーズン7_2013年クリスマススペシャル「ドクターの時」
ちょっとエピソードが飛びますがご容赦ください。
コンパニオンはすっかり、クララになっています。
これはドクター・フーの歴史の中でも大きなターニング・ポイントになるエピソード!
ちょっと長くなりますが、お付き合いください。
ある惑星から全宇宙に謎のメッセージが発信され、色々なエイリアンが上空に集まってきました。
ところでドクターはクララ・オズワルドのほかにも新たなコンパニオン(?)を見つけていました。
それは・・・
サイバーマンヘッドの、「ハンドルズ」です!
このエピソードを見終わるころには彼が好きになりますしグッときますよ。
さて、冒頭で説明したある惑星に存在する町の名前を「クリスマス」といいます。
しかもドクターは知ってか知らずか、この地は【トレンザロア】といいます。
どうやら謎のメッセージはクリスマスの町から裂け目を通じて送信されていることが判明します!
時の裂け目って何?って方は下のイラストをご覧ください。
そしてメッセージの内容が判明します。
「ドクター、誰?(Doctor WHO?)」です。
しかもそれはドクターの故郷ガリフレイから発信されたものでした。
彼らはドクターの真の名前を答えろと言っていたのでした。
ドクターがその問いに答えた時、タイムロードが時の裂け目からこの宇宙に戻ってきます。
しかしタイムロードは破壊をもたらすとドクターは知っていました。
そのためドクターは名前を答えるわけにはいきませんでした。
ドクターは戦争が起きることを予知し、クララを騙して現代に送り返します。
しかしタイムトレラベルの際に、クララがターディスにしがみ付いたせいでドクター目線で300年後にターディスがドクターの元に帰ってきます。
ドクターの名前を答えてほしいのか答えてほしくないの分からないけど、無茶苦茶に攻撃してくるエイリアンたち。
彼らとの戦争はひどくなり、すっかりドクターは年老いてしまいました。
それに、ハンドルズも。
年老いたことを嘆くドクターに、クララは「再生すればいい」といいます。
しかしタイムロードには大きな制約がありました。
再生は12回までなんです。
11代目ドクターは既に12回の再生を終えていました。
〇代目でカウントされない再生もありました。
戦争のドクターと呼ばれた時と、10代目の時に顔の再生を拒んだとき。
クララはドクターに「もう二度と置いてけぼりにしないで」と言いますが、やっぱりドクターはクララを巻き込みたくありませんでした。
またもクララを騙して現代へ送り返します。
しばらくすると、またターディスがクララのもとへ現れます。
急いでドクターのもとに帰ったクララ。
戦争は限界を迎え、そこには前よりもっと年老いた彼が居ました。
ドクターがクララとクリスマスクラッカーを開けると、示し合わせたようにこんなジョークカードが。
「最後のお辞儀をしよう。
皆がしてきたように。
11の時は終わり、12の鐘が鳴り始めた。」
意味が分からないととぼけるドクターですが、彼は覚悟していました。
クララは裂け目に祈ります。
「どうかドクターを助けて」と。
時計塔の上で心を決めたドクター。
死を覚悟した彼ですが、クララの祈りが通じたのか裂け目からエネルギーを受け取ります。
あれ…!?13回目の再生ができるのでは…!?
そのシーンをカード化したのが・・・
【再生の回復(Regenerations Restored)】
カード効果は以下の通り!
「消失12
これから1つ以上の時間カウンターが取り除かれるたび、占術1を行い1点ライフを得る、その後これの上に時間カウンターが無かったならこれを追放して追加ターンを行う。」
「再生は12回まで」を表現した消失12!
限界突破の13回目再生を表現した追加ターン!
カードデザインは素晴らしいの一言!
是非ともタイムトラベル系のカードと組み合わせたいですね。
そしてそれを表現したのがもう1枚。
【トレンザロアの時計塔(Trenzalore Clocktower)】
トレンザロアの時計塔です。
「タップ:青を加え、これの上に時間カウンターを1つ置く。
①青タップ:これから時間カウンターを12個取り除き、あなたの墓地と手札をライブラリーに加えて切りなおす。その後カードを7枚引く。タイムロードをコントロールしていなければ使えない。」
12回目の鐘が鳴る時、ドクターを再生させる力を得ます。
素晴らしい表現ですね!
限界突破の13回目の再生を果たしたドクターは一体どうなる…!?
続きは是非ともあなたの目で確かめてください!
お疲れ様、マット・スミス。
貴方もまた、素晴らしいドクターでした。
ここまでありがとうございました!
本noteシリーズに長らくお付き合いいただき、ありがとうございました。
大事なクリスマススペシャルまでご紹介しきることが出来て満足しています。
統率者デッキ「パラドックス」まで紹介したいのは山々なんですが、私の一番好きなエピソードも含めて12代目~13代目ドクターを観られる配信サイトが2023/12/25現在ありません…!
Huluさん、ディズニープラスさん!どちらでも構いません!
観られるようにしてください!
さて、少しでもドクター・フーの魅力をお伝えできましたでしょうか。
それではまた別のnoteでお会いしましょう。
※本記事は以下より画像引用しています。
「ウィザーズ・オブ・ザ・コースト」
https://mtg-jp.com/ カードイメージギャラリー
「BBC:TV DOCTOR WHO」
https://www.doctorwho.tv/ 配信ドラマより
記事をご覧いただきありがとうございました!