マジック:ザ・ギャザリング『ドクター・フー』コラボ事前知識②
はじめに
またお会いできたことを嬉しく思います。
どうも、鶏団子鍋と申します。
MTG「ドクター・フー」コラボの魅力を少しでも伝えるべく、今回も私が持てる知識を以ってカードデザインの魅力をお伝えしていきます。
今回は「パラドックス・パワー」に収録されるカード達を一部解説させて頂きます。
まだまだ発表されるカードが控えておりますが、なるべくわかりやすいように関係のあるカード群はまとめて紹介するよう努めますね。
さて、皆さんここからは2005年からのドクター・フー、新ドラマシリーズの「ネタバレ(Spoilers)」を多く含みます。
新ドラマシリーズをこれからご覧になる予定であれば、タイムトラベルで飛ばしてくださいね?
【13代目ドクター(The Thirteenth Doctor)】
①では10代目ドクターを紹介しましたが、少し飛んで13代目ドクター!
作中ではシーズン11からジョディ・ウィテカーが演じています。
初の女性ドクターということで、これまでとはまた違った視点の魅力があります。
カラーは創造の緑と知識の青!
これまた13代目らしい、しなやかさのあるカラーリングです。
1つ目の能力は
「あなたが手札以外から呪文を唱えるたび、クリーチャー1体に+1/+1カウンターを置く」
13代目ドクターの初仕事は愛用アイテムの「ソニック・スクリュードライバー」を作るところから始まります。
当然ながら地球外の技術であるため、それが手札以外で表現されているのであれば納得の能力といえます。
アイテムを手に入れるフレーバーを+1/+1カウンターで表現していると考えると綺麗なデザインですね!
そして2つ目の能力は
「あなたの終了ステップ開始時にあなたがコントロールしているカウンターが置かれた各クリーチャーをアンタップする」
チーム・ターディスとは、13代目ドクターと3人のコンパニオン達を指します。
チームの団結力を表現した、素晴らしいカードデザインだと思います。
マナコストが軽い点と、手札以外からの呪文キャストボーナスにターン1回制限もないためとても使いやすそうです。
【ヤズミン・カーン(Yasmin Khan】
13代目ドクターのコンパニオンの一人、マンディップ・ギルが演じる「ヤズミン・カーン」!
見習い女性警察官のヤズは、成り行きでドクターと旅を共にすることになりましたが、ある事件をきっかけに自らドクターに同行するようになります。
情熱の赤、ヤズにぴったりのカラーリングです。
情に厚く人々への協力を惜しまない彼女の性格をよく表しています。
能力は一つ
「タップコスト:自分のライブラリートップを追放して次の終了ステップまでプレイしてもよい」
自分が持てる知識(ライブラリー)を懸命に使うイメージでしょうか。
ひたむきに頑張る彼女の行動を表現した良いデザインだと思います!
これも13代目ドクターの能力とガッチリかみ合ったいいデザインですね、合わせると赤緑青と器用なカラーになるのも良き良き。
統率者に置けて疑似的に手札補充を行える優秀なカードだと思います!
グレアムとライアンもコンパニオンとして来るって・・・期待していいんですよね!
【ジャドゥーンの逃亡者(Fugitive of the Judoon)】
ドクター・フーコラボでは度々みられる英雄譚をモチーフにしたカードデザインとなっています。
シーズン12の5話「ジュドゥーンの襲来(日本題)」をモチーフにした英雄譚!
13代目ドクターの物語としては大きなターニングポイントといえます。
英雄譚がそのままドラマの内容となっていますので、第一章から見ていきましょう。
<<第一章>>「護法②を持つ白1/1の人間と、白4/4のエイリアン・サイを生成」
素晴らしいデザインですね、ドラマの進行はイラストに描かれた一般女性、リースを中心に回り、ジュドゥーンと呼ばれるサイ顔の宇宙警察(実質マフィア)が逃亡犯を探しに地球へとやってきます。
<<第二章>>「調査を行う」
13代目ドクターはリースを助け、ジュドゥーンから逃げる際、リースの脳内にはある場所がフラッシュバックします。
ある場所を目指して13代目ドクターとリースは行動を共にします。
<<第三章>>「あなたがコントロールしている人間1人とアーティファクト1つを追放してもよい。あなたのライブラリーからドクター・カードを1枚探し、それを戦場に出す。」
ある場所に着くとリースの脳内に「ガラス(アーティファクト)を割れ」と響き、声に従い火災警報器を叩き割ると中に込められていた記憶がリースへと戻る。そう、リースはドクターだった!
戦場にドクターを出すのはリースが記憶を取り戻したという表現ですね。
でも13代目ドクターも、リースもお互いだった記憶が全くなくて・・・!?
続きは配信サブスクで!
ドラマまんまのデザイン、よくテキスト欄にまとめたなぁと感心します。
実際使おうとするとかなり悠長なので英雄譚の伝承カウンターを早く使えるデッキで採用したいカードですね。緑のサイでトランプルを持っていたらモダンのカスケードクラッシュでトークンとして使えたのにな~!
【フラックス(The Flux)】
シーズン13は常にフラックスが絡むストーリーとなります!
そしてこの英雄譚、私がうまく読み取れなくてかなりこじ付け解釈になります。だって何回見返しても上手い解釈にならないんだもん・・・。
っていうかこれカード1枚で表現できる内容じゃないだろう!
<<第一章>>「対戦相手のクリーチャー1体に4点ダメージ」
フラックスとは星をも飲み込む破壊の現象です。
フラックスを生き延びても星は瀕死の状態となってしまう。
第一章はそういった表現・・・だと思われます。(じゃぁ4点って少なくない?)
クリーチャー1体だけってことは後ろの2人が割と無差別に人を分解してるところを表しているのかな?色々解釈の余地はありそうです。
<<第二章~第五章>>「ライブラリートップを追放して、このターンプレイしてもよい」
フラックスを中心にしたシーズン13では、コンパニオンが散り散りの時間軸へ飛ばされてしまいます。
コンパニオンと合流する中、救えた人々も、そうでない人もいた。
追放領域から使いきれないカードがある表現は、そういったフレーバーを表している・・・のかも?
<<第六章>>「赤6点を加える」
わからん!なんだこれは!(困惑)
最終的にフラックスはパッセンジャーと呼ばれる人型四次元ポケットに押し込むことで乗り越えるのですが、赤6マナって何だろう。
ドクター達が合流し、力を合わせて乗り越える?
そうとしか今のところは解釈できない・・・なんて難しいカードデザインなんだ!
とにかく解釈が難しかった英雄譚です。
もっとよい解釈があるフーヴィアン諸君!お待ちしていますよ!
【フォートールドの兵士(The Foretold Soldier】
今回の最後として、オマケでこのカードもご紹介。
こちらは12代目ドクターが主人公のシーズン8、第8話「オリエント急行のミイラ」で登場します。
ちなみにカードデザインは100点です!(誰目線)
よくぞここまで綺麗に表現してくれました!素晴らしい!
初見はパッと見、イラストに緑色のもやがあるせいでオリエント急行のミイラだと気づきませんでした。
フレーバーも合わせて1つ目、2つ目能力からみていきましょう
①「これは可能ならブロックされなければならない」
②「これは2体以上のクリーチャーにはブロックされない」
伝説ではフォートールドのミイラは見てしまったら死ぬとされています。
また、特定の1人にしか視認されない特殊能力を有しています。
素晴らしい再現度だと思います、Fantastic!
次に3つ目の能力
「これがダメージを与えるたび、裏向きで追放して予顕する」
フォートールドのミイラは一人を殺害したのち、しばらく姿を現すことはありません。
いつ来るか予想できない様子を予顕で表現してくるのは素晴らしいですね。
そして「Foretold(フォートールド)」と「Foretell(予顕)」が掛けてある!
マジかよウィザーズ!
そして気づいていましたかドクター・フーファンの皆さん。
パワータフネスをご覧ください、なんと6/6です!!!!!
ミイラは見てしまった後、対象の人がきっかり66秒で死亡してしまいます。
おいおい天才だな、なんてこったウィザーズ!
実はこのミイラ、こうなったのには理由があります。
どうしてカード名が「兵士」なのか、どうして「66秒」なのか。
気になった方は、是非ともドラマをご覧ください。
一旦ここまで!
今回も熱が入ってしまいました。
いくつかドラマそのままのカードがありますので、カードのプレビューで気になった話などがあればそのままお楽しみ頂けると思います。そういう方向けに、シーズンと話数を乗せるようにしていますからね!
ドクター・フーって最初から見ないとわからないんでしょ?という方。
ご安心ください、各シーズンの終わり付近以外なら基本どこから見ても大丈夫ですよ。
・タイムトラベルものである
・ドクターはエイリアンである
くらいを知っておけば、どこから入っても結構楽しめると思います。
今回もお付き合いありがとうございました。
少しでもお楽しみ頂けたら良かったです。
それではまた今度。
※本記事は以下より画像引用しています。
「ウィザーズ・オブ・ザ・コースト」
https://mtg-jp.com/ カードイメージギャラリー
「BBC:TV DOCTOR WHO」
https://www.doctorwho.tv/ 配信ドラマより