45歳からのオリエンタルラジオ

平成最後の夏、踊ってみませんか?
阿波踊り、だけではなくて人生でも。

■ 45歳からのパーフェクトヒューマン

「花の命は短くて苦しきことのみ多かりき 」と、かの林芙美子は詠ったが、
「そんなのは嫌だ」と叫べるほど若くもないのも自覚している。
そんな私は人生の折り返し地点をちょっと過ぎた47歳になった。
仕事に家庭に育児にと目まぐるしく生きているさなかで、人生かくの如しと開き直るにはあまりにも中途半端な年齢。
そんな惑いまくる私に新しい扉を見せてくれたのが
2016年に一世を風靡した「NAKATA」を連呼し、崇め奉る楽曲の
 RADIO FISH「PERFECT HUMAN」だったのだ。
何に魅かれて?

■ 物語るチカラ

気になったらまず何をします?
そう、ググりますよね。
RADIO FISH構成員のオリエンタルラジオは、
デビューと同時にTVに出て売れ続けている稀有な芸人さんだ。
過去を知れる良い動画も山のようにある。2016年当時、制作秘話を語った
トークライブの動画が公式でアップされていた。
自己紹介で名前だけ聞いたって興味はわかないが、その人の特に苦労話などを聞くとつい共感点を見いだし感情移入しやすい。ましてや、大ヒット作の制作秘話ともなると関心も高い。
そこを巧く突いていた。
「PERFECT HUMAN」までの物語がきちんと用意されていたのだ。
しかも、とびっきり魅力的な物語。
ゼロから産み出し予定調和でない生き方を魅せる、それが俺たちの芸だと。
オリエンタルラジオは自らを物語れる、屈指のストーリーテラーだった。
そして物語の主人公は、否応なくすべてのものを手に入れていく。 


■ すべてを手に入れることはできる。ただし、いっぺんにではない

手に入れたいもの、ありますか。
45歳で出会ったオリエンタルラジオは、ひと回り以上、年下だけれど
「手に入れるための必死さ」が熱かった。まさに少年ジャンプの世界! 
私が学生のころ、『少年ジャンプ』は男子だけの読み物から、ようやく女子が読んでいても違和感のない雑誌になっていた。北斗の拳に聖闘士星矢、ドラゴンボールなんて始まったばっかりだった。
もしあなたが「少年ジャンプマンガ」に心ひかれたことがあるなら、きっとこのオリエンタルラジオの紡ぐストーリーに魅入られるのは間違いない。
ひとつひとつ手に入れてゆく様は痛快なうえに、その過程に学ぶべきことも落ちている。

人生折り返し地点にきてわかる。
どうしても手に入れたいものが、人から見てささやかであろうが大それたことであろうが手に入れる努力を必死になってすればいい。
ただ、いっぺんに手のひらに乗るわけではなくって、指の間からこぼれ落ちながらも残っていくものがある。
こぼれ落ちるのを怖がらず残るものを片手から両手に、そして仲間の手にと広げていけばいいというだけなのだ。

それをまさに実践しているのが、オリエンタルラジオなのだ。

■ 同じ阿呆なら 踊らにゃ損々

「RADIO FISH」という新たな武器を手にしたオリエンタルラジオが、今まさに何をしているのかを知ることのできるサイトが ↓ ここ

「中田敦彦 Nkt official site」

「PERFECT HUMAN」以外知らないのなら、ぜひ他の楽曲も聴いてみて欲しい。

踊りたくなりません?

その昔、お上に禁止されていた時代があったにも関わらず踊り続けられた阿波踊りが、今に伝わり踊られているように、踊ってみることで何かを伝えることができるかもしれない。文字通り体を、45歳過ぎたら全身をとまでは言わないけれど、どこかを動かせば心も動く。心が動けば見え方が変わる。

人生の折り返し地点をちょっと過ぎたあなたに伝えたい。
ほんの少し体と心躍らせて過ごしてみませんか。
今からでも手のひらに乗せられるものはまだまだあると、自分を信じられる何かがここにあります。

(2018.8.20記事 再掲)


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