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意外と知らない?「かしわ」の由来
ある日のお昼休みのこと、、、
Dr.チキン「おや片松くん。美味しそうなもの食べとるね。」
片松「えへへ、今日のお昼はうどんとかしわめしです。」
Dr.チキン「かしわおにぎりか、福岡のご当地グルメだね。私も大好きさ。」
片松「あれ?そういえば博士、前にブロイラーのことを教えてくれた時にかしわについてもいつか教えてくれるって言ってましたよね?なんで鶏肉のことを『かしわ』って言うのか教えてくださいよ。」
Dr.チキン「そうだったね。よしこの機会に教えてあげよう、、、」
「かしわ」の由来って何??
みなさんはかしわという言葉のルーツをご存じですか?一般的にかしわという言葉は鶏肉全体の異名で、何か特定の部位を指すものではありません。ではなぜ鶏肉のことをかしわと呼ぶようになったのでしょう?
つまり今の食鳥の主となり、白い体毛のブロイラーが主流になる前にできた言葉のようです。
黄鶏でかしわ? なぜ??
でも黄鶏でかしわと呼ぶのって少し変ですよね?なぜかしわと呼ぶようになったのでしょうか?じつはこれにはいくつかの説があるようです。
①鶏が羽ばたく姿を「柏手」に見立てた説
神社にお参りに行ったときに皆さんが必ずおこなう両手をたたく行為。これを柏手(かしわで)と呼んだりしますが、この柏手と鶏が羽根をバタバタとはばたかせる姿が似ていることからかしわで→かしわと呼ぶようになった説があります。、、、似てますかね?
②「膳」という料理人の呼び方からという説
いまでは鶏肉というとリーズナブルで一般的な存在ですが、昔は鶏肉は非常に高価な材料で、天皇家の方々くらいしか召し上がれないようなものだったらしく、その宮中での料理人を「膳」や「膳夫」(かしわでと呼ぶらしい)と呼んでいたようで、そんな人たちだけが扱えるというところから「かしわ」と呼ぶようになったという説もあります。
③「柏」の葉の色から
調べたところによるとこの説が一番有力なようです。時は江戸時代、このころは将軍がたてた条例によって生き物(動物)が食べてはいけない時代もありました。大変な時代ですね。
しかしそんな中でもお肉が食べたいという庶民などの間でできたのがいわゆる「隠語」です。名前を聞くだけでは動物の肉と分からないように別のものにたとえた隠語がこの時につけられたのです。
その中で鶏肉は羽根が茶色で、柏(かしわ)の葉っぱがやや茶色になった時の色によく似ていたことから「かしわ」となったと言われています。かしわ餅でお餅を包んでいるあの葉っぱですね。あれが時間がたつと茶色っぽくなってきます。
実は鶏肉だけではない⁈隠語で呼ばれていたお肉
江戸時代に使われていたお肉の隠語はかしわ以外にもまだあります。
イノシシの肉は赤い色だったことから「ボタン」
馬肉はピンクがかった色から「サクラ」
鹿肉も赤い色から「モミジ」
など色々な隠語が使われていたみたいです。みんなお肉が食べたかったんですね。しかしこの隠語、、使われているのはみんな「花」や「葉」の色です。なんだか江戸時代の人たちの「粋」を感じませんか?
こういう隠語でお肉を呼ぶ文化が浸透し、お肉が普通に食べられる今になっても使われ続けているということでした。みなさんお分かりいただけました?
片松「へぇー。そんな由来があったとは、、」
Dr.チキン「ひとつの言葉にもたどってみると意外なストーリーや背景があったりするということたいね。」
片松「でも花の名前でお肉を例えるなんてなんだかお洒落ですね。なんだかこのかしわめしにも江戸時代の人たちの鶏肉が食べたいっていう想いが込められてると思うとなんだか感慨深いなぁ。」
Dr.チキン「自由にお肉が食べられる時代に生まれてよかったね。」
片松「博士を隠語でいうとなんだろう、、、『ラフレシア』かな?」
Dr.チキン「え? それは色? 大きさ?」
片松「うーん、、存在感ですかね?」
Dr.チキン「、、、、、多分だけど褒めてはいないよね。その昼ご飯食べ終わったらたっっくさん仕事あるから覚悟してね?」
片松「ええええぇぇっっ!!」
みなさんかしわの由来、ご存じでしたか?ちなみに鶏研で販売しているThe CHICKEN AKAは赤っぽい茶色の体毛をもっています。もしかしたら黄鶏(かしわ)と呼ばれていた鶏に近い品種なのかもしれませんね。