愛のシルバニア
私が子供の頃遊んでいたシルバニアが、親戚の手に渡ったあと再び帰ってきた。
30年以上前のものだから年季が入ってるなあ〜と思ったが、母に聞いたら、元々お下がりだったので更に古いものらしい。
今のシルバニア事情は全くわからないが、トイレとお風呂が陶器製なのはなかなかレアなのではないだろうか。今も陶器のもの、売っているのかな。
小さい頃は、このリアルさが好きで、トイレとお風呂を使ってよく遊んでいた。赤い屋根のお家の他に、多分シルバニアと関係ない離れみたいなものもあり、お風呂とトイレをそこに入れて楽しんでいたので、なんか変な動線のシルバニア家族が出来上がっていた気がする。
小物の多さと細かさも好きだったポイントである。動物達が遊ぶ設定の赤い屋根のお家と家具があり、家具はほーんとに小さくて、無くさないかいつもドキドキしていた。入れておく箱もリアルで好きだったが、これは再会したときにはなくなっていた。仕方ない、これが手放すということなのだ。
その他にも、ジュースの瓶や誕生日ケーキ、リコーダーに定規と、どこまでが正規品かは分からないが多様な物がある。
その中に、「愛のシルバニア」という題名の付けられた楽譜が存在する。幸いにも?私は楽譜が読めたので、小さい頃たまに歌っていた。
それを今日、20年ぶり位に歌ってみた。作詞・作曲がイルカというなんとも驚きの曲である。調べてみるとシルバニアのCMソングになっていたそうだ。こんな事がすぐに分かるなんて、今更ながらつくづくすごい時代になったな。
サビで音符が五線を超えてやたら高い音域になってしまい、いつも苦しかった思い出も蘇ってきた。
それにしてもよくこんな小さな楽譜を作ろうと思ったな。普通タイトルだけ書いて楽譜はモニャモニャと適当に、という道を選びそうな気がするけど、でも子供はこういうのを逃さず読むから、手を抜かずに作ったんだろうな。楽譜を読む時、小さ過ぎて目が痛くなってしまった。
小物も含めて、なるべく、大事にしたいと思う。使うのは私ではないからどう扱ってもらえるか分からないけれど。
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