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デンマーク赴任帯同・現地出産 ①渡航まで

現在妊娠8ヶ月の妊婦(初産)です。1ヶ月ほど前、夫の赴任に帯同しデンマーク・コペンハーゲン近郊に引っ越しました。現地での妊婦生活・出産について備忘を兼ねて書いていきたいと思います。


1. デンマーク出産を決める

元々、東京で共働きをしていました。妊娠が分かった時には夫の赴任が既に決まっていて、赴任時期は、私が妊娠6ヶ月のタイミングとなりました。周りには「日本で産まなくて大丈夫なの?」と心配されましたが、以下の理由で迷わず帯同して現地で産むことにしました。

・住居が会社の借上げで、夫の赴任後も数ヶ月間日本に残るなら実家に居候することになるが、職場からも遠いし狭くて不便。
・東京の出産費用を調べると、出産育児一時金を差し引いても数十万円足が出る上に、無痛分娩にはさらに10〜20万円かかるし、できる産院も限られる(希望しても予約枠がいっぱいのケースもある)。その点、デンマークなら出産費用は無痛分娩も含めタダだし、枠の制約などもなさそう。
・先進国なので、医療面の心配は特にない(むしろ、その後調べていると日本の産婦人科業界の方が色々と大丈夫か?となりました)。
・どうもデンマーク人は9割が英語ペラペラらしい(これが英語が通じにくい国だと、コミュニケーションの問題で迷うかもしれないです)。
・妊娠中に渡航するより、乳児連れて渡航する方が大変そう(イメージ)。

私の渡航日は、産休開始日までは有給を全消化することで、なんとか妊娠7ヶ月/27週(妊娠中期最終週)に滑り込ませることができました。28週以降は飛行機乗るのに医師の診断書が必要なので、ギリギリのタイミングでした。
夫が1ヶ月早く渡航して引っ越し先に入居・家具調達・現地勤務開始し、家族ひきまとめ休暇で一時帰国して東京の家を退居する流れとなりました。海外引っ越しの諸々については改めて書きたいと思います。

2. 情報収集

デンマークの出産制度については、Danish Health Authorityの英語パンプレットがネットに転がっていました。妊婦健診の頻度などがわかります。
https://www.sst.dk/-/media/Udgivelser/2022/Ukraine/Gravid/Ukraine-gravid-EN.ashx
また、以下のブログ・YouTubeを参考にしました。

デンマークでは基本、地域ごとに割り当てられた公立病院で出産するようです。せっかく赴任者保険でカバーされるので、無料の公立病院ではなく高級な(?)プライベートクリニックで産むことはできないものかと探したのですが、どんなに検索しても私立の産科病院がヒットせず(出てくるのはエコー専門施設や助産師がやっている「マタニティヨガ教室」「水中分娩ができます」みたいな施設ばかり)、デンマーク在住expatsの掲示板を見ても「プライベートクリニックはない」、デンマーク人に聞いても「公立病院で安心していい。デンマーク王妃も公立病院で出産している」等で、おそらく公立病院以外の選択肢は(自宅出産等以外)ないんだろうなという結論にいたりました。王妃が公立病院で産むぐらいだから、デンマーク人はどんなお金持ちでも公立病院で産むんでしょうか・・。
別に公立病院のクオリティがどうという訳ではなく、初産でも産後1〜2泊で追い出されるというのがやや不安要素だったため、プライベートクリニックなら個室でゆっくり入院できるのではないか?と思ったからですが、まあ仕方ないです。その点、イギリスなどプライベートクリニックのある国だったら贅沢ができたな・・というのは多少惜しくはあります。

3. 日本での妊婦検診

近所の産婦人科クリニックに「出産は海外です」と伝えた上で、25週まで普通に妊婦検診を受けました。区の補助券を使っても毎回数千〜2万円足が出るのには閉口しました。最後「英語の診断書は要りますか?」と言われましたが、高そうなので断りました(実際不要でした)。
デンマークでは初期と中期の2回しかエコーをしないということなので、念の為大きな病院で胎児ドックも受けておきました(自費で1万円ぐらい)。
実はNIPTも受けたかったのですが、高額すぎて諦めました。それもデンマークはタダなのでいっそ最初からデンマークで妊娠したかったと思いました・・。

4. 引っ越し・渡航

荷詰めは引っ越し会社が行いますが、船便・航空便・手荷物・実家に送る物・捨てる物を仕分けて、作業員が分かるようにそれぞれまとめておく必要があります。海外赴任ブログを見ると「全部やってくれるから何もしなくていい」といったコメントも見られますが、何度も間違われそうになってヒヤヒヤしたり、貴重品が行方不明になったりしたので、事前にしっかり仕分け・細かく行き先表示して作業を見張っていないといけないです。
安定期ではあるものの、お腹が大きいと腰を曲げるのがきつく、荷物の仕分けやゴミ捨てなど結構大変で疲れ果てました。到着してからの荷物整理も含めて無理しすぎたなと反省しました。

飛行機は幸いビジネスクラスでしたが、フルフラットでも微妙な傾斜があって腰に負担がかかり、なかなか辛かったです。エコノミーだったら地獄だなと思いました。現地に着いてからは疲れて食べる余裕がないかもしれないので、機内食やラウンジ飯はお腹を壊さない程度まで暴食しました(実際たくさん食べておいてよかったです)。しかし目の前にシャンパンや高級ワインがこれ見よがしに並んでるのに飲めないのは本当に辛いです。

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