ジョイス『ユリシーズ』Ⅰ、お買い上げ有難う御座いました!
🐤鳥の事務所PASSAGE店通信🐤「ジェイムズ・ジョイス『ユリシーズ』100年!」
ジョイス『ユリシーズ』Ⅰ、お買い上げ有難う御座いました!
皆さん、今日は。「鳥の事務所」です。ついに初めて一冊お買い上げ頂きました。誠に有難う御座いました。
先週木曜日ですから3月17日に開棚してから、幾星霜、いやいやたったの5日ですが、5日目にしてやっと売れました。ちょっと一安心( ´∀` )。
お買い上げ頂いたのは、本棚の目玉、メイン・アイテムたるジェイムズ・ジョイスの代表作『ユリシーズ』の第Ⅰ巻でした。正直言ってちょっと予想外でした。あのでかさと重さなので、持ち運んで読むには不向きな書物なのですが、じっくりと読むには最適な一冊だと思います。是非引き続きⅡ巻、Ⅲ巻も宜しくお願い致します。
早速、予定を調整して、一両日中には『ユリシーズ』第Ⅰ巻、他の補充の神保町まで参ります。
現在の補充予定書目は以下の通りです。ただ、今、棚に詰々で置
いているので実際に入るのかが問題ですが(笑)。
①ジェイムズ・ジョイス『さまよえる人たち』近藤耕人訳・ 1991年・彩流社。
……姦通と嫉妬、 同性愛、 サド=マゾの四角関係、愛と自由の背反などのテーマを、アイルランドとイギリスの確執や第一次大戦前夜のヨーロッパの時代状況を背景に描かれたジョイス唯一の戯曲にして、イプセン劇につづくケルトの近代劇と言われるものです。
②桶谷秀昭『ジェイムズ・ジョイス』1964年・紀伊國屋新書。
……暗いアイルランドの裡に幼い魂を形成し、教会と別れ、家と別れて、祖国を捨てヨーロッパをさまよったジョイスは、ナショナリズム文化・革命運動を拒絶しながら、同時にアイルランドの現実を普遍的な象徴と化すために苦闘した。そこにジョイスの芸術家としての根源的な秘密があった。本書は、その秘密を、ジョイスの思想形成、亡命生活、作品の各章で追求するもので、一旦版が絶えていましたが、1980年に新装版として復刊されました。今回は元の新書版を出庫する予定です。ポイントは、この桶谷には『ドストエフスキイ』(1978年・河出書房新社・平林たい子文学賞受賞)と『伊藤整』(1997年・新潮社・伊藤整文学賞受賞)という代表作があるということです。ジョイスと伊藤整との繋がりは言うまでもありませんが、ジョイスとドストエフスキーがどう繋がるのか。無論、本書ではそのことを論じている訳ではありませんが、意外なところに意外な導火線が存在するかも知れません。この件については、また追ってご報告いたします。
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当面の特集は
「ジェイムズ・ジョイス『ユリシーズ』100年!」で、ジョイス関係の本になります。
どうか宜しくお願いいたします。
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