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ボーイスカウトで防災を学ぶ!

 とある保護者、とあ〜るです。
 一昨日はボーイスカウトの活動で両国にある東京都復興記念館と、錦糸町にある本所防災館へ行きました。

 東京都復興記念館は、関東大震災と東京大空襲の記録を後世に永く伝えるための施設です。
 本所防災館は、地震、火事、暴風雨などの擬似災害を体験し、防災知識や非常時の適切な行動を学べる施設です。

 東京都復興記念館(両国)から本所防災館(錦糸町)までの移動は、災害による停電で電車が止まってしまったことを想定して、徒歩でした!


 これだけモリモリの活動で、さすがに疲れました。本当はその日の内にNOTEを書きたかったけど、文章が浮かびませんでした。

 体験や講義で得た知識は、数時間後には記憶から数%抜けていき、数日後にはほとんど記憶が薄れていってしまうので、すぐに学んだことをアウトプットすることが知識の定着には有効だそうです。

 写真で活動を振り返ります。


慰霊堂にある妖獣

 


慰霊堂でお参り

 慰霊堂では職員の方から関東大震災の説明を受け、ビデオを見ました。とあ〜るはNHKの番組で、当時の被害の検証や火災旋風の実験などを見たことがあったので、説明を聞きながら大げさでなことではないことが感じられたのですが、子どもたちにはどのように伝わったかな…

 場所を記念館に移って、職員の方から説明を受けながら展示物を見て回りました。樹木と池泉のある日本庭園で多くの人の命が救われた教訓がその後の復興計画に活かされているということが印象的でした。それから、震災後の東京都一帯の風景が描かれた油絵で、焼け野原にぽつんと燃えてない地区が表された絵が記憶に残っています。神田佐久間町と、神田和泉町だそうです。住民の日頃からの消火訓練が機能し、延焼を免れたそうです。
 現在は建物も燃えにくい素材で出来ており、火災報知器や消火器の設置など防火の備えが整っているように思われます。けれど、いざという時に冷静に行動して団結し合ったあの町民の皆さんのように動けるでしょうか。子どもたちの心のすみっコにでも残っているといいな。

 

雨の中一駅分を歩く

 活動日のこの日はあいにくの空模様で、雨が降ったり止んだり、風も強く、傘をさすと逆に危ないような難しいお天気でした。
 子どもたちは多少濡れながらも、錦糸町を目指して歩きました。一列になり、隊長さんやリーダーの皆さんの言う事をよく聞いていました。先頭を歩いた2年生の2人は本当に偉かった!とあ〜るの子どもなんですが。親バカすみません。
 お昼時で、「お腹空いてもう無理〜!」なんて言う子もいましたが、みんな頑張って2kmを歩ききりました。
 よく頑張ったね〜!でおしまいではダメなのですよね。東日本大震災当時、都内に通勤していて帰宅困難になった方々の教訓から、慌てずその場に留まって過ごすことやその為に必要な備蓄品の必要性が見直されました。今回一駅分の疲労がどれほどのものか学んだはずです。子どもと遠出する機会には、移動時間のひま潰しに「今ここで被災したら、どうするか?」話し合ってみるのも良いかなと思いました。


地震体験

 本所防災館でお昼休憩。ほかの地区のボーイスカウト2団体も体験に来ていました。仲間がたくさんいると嬉しくなりますね。

 自然災害コースという1時間45分の災害体験ツアーに参加しました。映画を視聴した後、インストラクターの方に従って、暴風雨や水害、地震、火災など各種災害の疑似体験をしました。
 みんな、きゃーきゃーわーわー楽しそうにしてたけど、遊園地のアトラクションじゃないんだからね!?ここで、なーんだ大したことないじゃん!ってなってない!?
 家にあんな立派なカッパや長靴ある?地震はいつ来るか分からないけど、あの防御姿勢取れる?
 親心には大事なことがちゃんと伝わってるか心配になったけど、インストラクターの方がそこは印象に残るような形できちんとコメントをその都度話してくれていたことが良かったです。

 とあ〜るが特に記憶に残ったのは、火災で停電になった屋内から屋外への脱出です。
・煙は上へ登るため、中腰の姿勢で
・手を壁から離さない
・手は体より前に出す

そして、おかしもち
押さない
駆けない
しゃべらない
もどらない
近づかない

 
火災は滅多に遭遇するものではないですが、だからこそ万一の時にはこの知識が思い出せるかどうかが分かれ道なのだと思います。子どもたち、どうか楽しかった思い出と共に、大事なことも覚えておいてね…


 いつもより長い活動時間、いつもより遠出して大興奮の子どもたちでした。
 とあ〜るの子どもも夫に会うなり、捲し立てて喋ってました。アウトプットになってたかな?


 翌日、お昼近くまで爆睡しました。子どもたちが各々で遊んでいる中、録画していた宮藤官九郎脚本の「終わりに見た街」を見ました。

 東京都大空襲の言葉に敏感に反応した子どもと顔を見合わせました。
 「上野!あれ、見たよね?」
 そうだよ!昨日見たよね!?
 引き込まれるような内容で、あっという間の2時間でした。そして、衝撃のラスト。

 「え?何で?何が起こったの?」という事態はいつどこで起こってもおかしくないのだと。昨日学んだことは他人事ではないんだと。昨日の今日でとあ〜る自身も、子どもも思い知らされたのでした。

 私達は過去の災害から学び、これからの不測の事態に立ち向かい乗り越えていく力と知恵を身につけないとなりません。今回のボーイスカウトの活動で、私達親子は大事なことをまた一つ学ぶことができました。

 子どもたちの未来がどうか素晴らしいものでありますように。

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