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3月6日 ゲームハード話のアレコレ

【月間総括】Switchのさらなるモデルチェンジで業績維持を図れるか? 第3四半期決算動向

 Nintendo Switchのモデルチェンジが今後出るか……は、どうかわからないけど、値下げモデルはそのうち出るでしょう。いつ出るかわからないけれど。
 有機ELモデルが出た時、「あ、現行モデルであと2~3年やるつもりなんだ」って気付いた。古川社長の発言の中にも「ライフサイクルの中盤」というのもあるし。値下げモデルが出るとしたら「終盤」に入った見なされたタイミングだろうけど、それがいつになるか……。
 Switchのバージョンアップモデルはずっと言われてきて、とうとう出なかったから、このまま出ない流れなんじゃないかな。NEWニンテンドー3DSで失敗しているわけだし。

 一方のPS5は、もうちょっとコンパクトなモデルはでるんじゃないかな。中身そのまんまで、製造コストと輸送コストとその他コストを下げたモデル。
 PS5の現状のネックは、最新鋭過ぎて製造コストが高すぎる上にパーツも手に入らず、数が出せないこと。PS5は人気がないわけじゃないのに、週販売台数が1万台を下回ることが多い(後発であるSwitch有機モデルにすら、トータル売り上げで追い抜かれてしまった)。PS5が転売屋に買い占められちゃうのは、数が少なすぎるから。Switchが買い占められないのは、数が一杯出ているから。PS5が今もって転売屋に買い占められ、高値で転売されているのは、それだけ欲しいというユーザーが多いから。
 PS5は「数年ゲーミングPCが追いつけないスペック!」と堂々と出したのに、みんなの手に回らないうちに、PS5より安くPS5よりスペックの高いゲーミングPCとかそのうち出てしまいそう。
 現状のPS5はユーザーの期待値に対して、売り上げが伸ばせていない。製造コストと輸送コストを下げる……っていうことは考えているでしょう。
 それがユーザーが気付かないうちにこっそり改善するか、それとも大胆に「マシンのデザインから変えました!」ってアピールしてやるかは、わからないけど。

Real Sound:次期Nintendo Switchは新型GPU搭載? NVIDIAの最新アーキテクチャがベースか

 任天堂はゲームハードを作っているので、次世代ハードに関する研究・検討は常にやっている。ソニーもMicrosoftも当然やっている。その時々で試作は作っているはずなので、今回はNVIDIAの「Ampere」が使用される……という話だけど、そういう試作も作ってました……という話でしょう。
(だいぶ前にニンテンドー3DSの後継機として、強力なGPU搭載のニューモデルの噂が立った。噂で終わったけれども、私はいくらか真実が混じっていると見ている。そういうモデルを作って、検討はしていたんじゃないか……。しかし結局発売に至らなかったんじゃないか……と私は考えている。そういう検討は一杯やっているはずなんだ)
 常々噂になっていた「Switch pro」もたぶん作って検討はしたんだと思うよ。でも結局、本採用にならなかった。今回の話も、「だからといって本採用になるわけじゃない」ってな話でしょう。

 このお話で重要なポイントは、次のハードもNVDIAが技術提供するってこと。ライバルメーカーのAMDがソニーとMicrosoftとがっちりコンビを組んでいるので、NVDIAは任天堂というパートナーを手放したくないんでしょう。
 NVDIAが任天堂みたいなメーカーに技術提供する旨味ってあるの? と思われそうだけど、大アリ。Switchが発売された年、NVIDIAも最高益を記録した。Switchが売れたら、GPUを提供しているNVIDIAも当然おいしい。さらにSwitchは世界に1億台売れたゲーム機なので、「その中身がNVIDIAです!」というのはアピールポイントとして非常に大きい。
 もしかしたら「PCのほうが売れるでしょ」という意見もあるかも知れないが、Switchは世界1億台だ。NVIDIA製GPUが載ったPCがそれと同じくらい売れているとは思えない。NVIDIAとして自社のパーツが載っている商品がSwitchくらいの規模で売れたら、おいしいのは当然。
 AMDがPS5とXbox Series Xで最新GPUを提供したから、NVIDIAもプライドをかけて技術提供することでしょう。

 しかし、任天堂は単純にスペックアップしただけのゲームハードは決して出さない。さらに何か新しい価値を生み出せるものがないと、「新しいもの」として世に出さない……という方針がある。
 私の予想は「3Dホログラム」
 3Dと聞くと「ニンテンドー3DS」のような、左右で違う画面を表示して、その視差で……という技術を想像するかもしれないが、3D技術はあれからずいぶん進歩している(ニンテンドー3DSは2011年の商品で、10年以上が過ぎている。当然技術は進んでいる)。ちょっと画面から浮き上がる程度のものじゃなく、「角度を変えてみる」ことができるようなモニターも存在している。
(立体ホログラムに「3DS方式」が加われば、かなり奥行き感のある立体が作り出せるが……組み合わせは可能なのか?)
(「立体ホログラムだ」という根拠の中には、6Gの「技術目標」も関係している。2030年には次世代通信インフラ6Gがスタートするが、そのなかに「立体ホログラム」がある。立体ホログラムは遠い未来の話ではなく、数年後には私たちの社会に登場してくる。ゲーム機メーカーがこの動向を見逃さないわけはないだろう)
 これに超音波で触感を作り出す技術が加われば、立体で浮かび上がったオブジェクトに触れるということもできる。ニンテンドー3DS方式では、立体の見え方は人によって差があったけれど、立体ホログラムであればどんな人でも同じような立体を見せることができる。その立体物を触れて遊べることができれば……。
 こういう技術は任天堂好みのはず。

 もう一つ、今ゲーム機を作ることを考えた場合、「生産効率の高さ」は重要になる。PS5は最新鋭過ぎたゆえに、ユーザーの大きな需要に対して数が出せないというジレンマを作り出している。最新鋭すぎて他メーカーと取り合いになり、パーツが手に入らない……という本末転倒は、今は避けたいはず。

 そうは言っても、私の予想ではSwitchの次ハードはおそらく3年後くらい……。その時にどんな技術が生み出されて、どんな技術を採用するのか。そこにも期待だ。


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とらつぐみ
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