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人生の折り返し地点

道に落ちてる100円くらいピカピカで
熱帯夜に降り注ぐ粉雪くらい温かく
有無を言わさず 暗い洞窟を
慎重に豪快に真実だけ握り立っている ほんとうを
灯りの先を覗き込んでる
明るい場所を探し望んでる
拾って集めた名言も 意味が無くなっちまうくらいの
灯りの先へ辿り着いてさ そこで誰よりも光ってみせたら
消えねえ傷さえ意味を持つんだな 分かり合えぬ日々も意味を持つんだな

ハルカミライ 「PEAK'D YELLOW」

僕のお父さん

田舎のオヤジって感じの
たまに過激で
言い過ぎで恥ずかしい時もあるけど

10発中7発は
会心の一撃を食らわせるような

…いや言い過ぎか、4発くらいにしとこう(笑)

そのくらいの頻度で、的を得たことを言ってくれる
尊敬できる男です


そんな男が
親戚との集まりで年の離れた義弟2人に囲まれて
お酒を飲んでいたところを、遠目に見ていた時のこと

義弟A「いやあ、マジでタカさん(父の愛称)かっこいいですよね、
    いつもお世話になってばっかりでスミマセン」

父「もう、やめようや(笑)何言ってると、やりづらいわ(笑)」

-----ああ、酔っ払いが騒いでる。苦笑

父は、地元に住む倒れた義父を
いちばん近くに住んでいるからという理由で
関東に住む実の息子(義弟たち)に代わって
面倒を見ていたため、おそらくそこに媚びた発言だろう

義理人情に厚い父が故の慕われ方?かもしれないが
多趣味で若々しく生きている”先輩”への尊敬の念も含まれた発言とも思う

義弟B「どうやったらタカさんみたいな
    歳の取り方できるんですかね(笑)」

褒めちぎられてやりづらそうな反応を見せてた父が座り直して
ひとつの質問を投げかけた

父「人生の半分ってどのへんくらいやと思う?」

-----ん~、40歳くらい?平均寿命が大体…、

父「オイは19歳やと思ってるから、もうとっくに人生下火ばい
   それまでに経験できたことを細々と趣味として続けてるだけよ
   大人になって始める趣味もあるけど、きっかけは
      子どものころまでに培ったものが由来なことは多いけんね」

単純すぎた思考が恥ずかしくなりながらも
話を続ける父に耳を傾ける

父「でも半分が19ん時やって、教えてくれる人おらんやん?
   唯一可能性あるのは親世代だけど、
   『お前ら若くていいな』しか言わんから気付けんとよ」

よくある話のようにも思えるが
65歳になった親父から聞く言葉として
重みがあったし、素直にかっこよかった

そして確かに父は
僕を縛らず、多くの経験をさせてくれた

「所ジョージみたいな、多趣味なイケオジになりたい」

ダーツの旅を見ながら、彼女に目標宣言したばっかり(笑)

同時に既に人生折り返してる自分にも気付かされたこの日から

若いころに持った憧れとか楽しさを
1個ずつしっかり拾って

満足する人生にしたいと思ったトラちゃんなのでした



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