人生の折り返し地点
僕のお父さん
田舎のオヤジって感じの
たまに過激で
言い過ぎで恥ずかしい時もあるけど
10発中7発は
会心の一撃を食らわせるような
…いや言い過ぎか、4発くらいにしとこう(笑)
そのくらいの頻度で、的を得たことを言ってくれる
尊敬できる男です
そんな男が
親戚との集まりで年の離れた義弟2人に囲まれて
お酒を飲んでいたところを、遠目に見ていた時のこと
義弟A「いやあ、マジでタカさん(父の愛称)かっこいいですよね、
いつもお世話になってばっかりでスミマセン」
父「もう、やめようや(笑)何言ってると、やりづらいわ(笑)」
-----ああ、酔っ払いが騒いでる。苦笑
父は、地元に住む倒れた義父を
いちばん近くに住んでいるからという理由で
関東に住む実の息子(義弟たち)に代わって
面倒を見ていたため、おそらくそこに媚びた発言だろう
義理人情に厚い父が故の慕われ方?かもしれないが
多趣味で若々しく生きている”先輩”への尊敬の念も含まれた発言とも思う
義弟B「どうやったらタカさんみたいな
歳の取り方できるんですかね(笑)」
褒めちぎられてやりづらそうな反応を見せてた父が座り直して
ひとつの質問を投げかけた
父「人生の半分ってどのへんくらいやと思う?」
-----ん~、40歳くらい?平均寿命が大体…、
父「オイは19歳やと思ってるから、もうとっくに人生下火ばい
それまでに経験できたことを細々と趣味として続けてるだけよ
大人になって始める趣味もあるけど、きっかけは
子どものころまでに培ったものが由来なことは多いけんね」
単純すぎた思考が恥ずかしくなりながらも
話を続ける父に耳を傾ける
父「でも半分が19ん時やって、教えてくれる人おらんやん?
唯一可能性あるのは親世代だけど、
『お前ら若くていいな』しか言わんから気付けんとよ」
よくある話のようにも思えるが
65歳になった親父から聞く言葉として
重みがあったし、素直にかっこよかった
そして確かに父は
僕を縛らず、多くの経験をさせてくれた
「所ジョージみたいな、多趣味なイケオジになりたい」
ダーツの旅を見ながら、彼女に目標宣言したばっかり(笑)
同時に既に人生折り返してる自分にも気付かされたこの日から
若いころに持った憧れとか楽しさを
1個ずつしっかり拾って
満足する人生にしたいと思ったトラちゃんなのでした