
元カープの助っ人たちの2024年
カープに所属した助っ人選手たちが、2024年にどこでどのような成績を残したのかを見ていきます。多くの選手がまだ現役として各国で野球を続けていることがわかり嬉しかったです。
※引退してから数年経つ選手は除いています。年齢は2024年末の満年齢です。
出典:メジャーリーグ・マイナーリーグ/Atlantic League 米独立リーグ/LMB メキシコ/KBO 韓国/CPBL 台湾
2020年代の選手
マット・デビッドソン(Matt Davidson) 2023
右投げ右打ち 内野手 33歳
イケメンだし、当たればホームランというワクワクする選手でした。契約更新してほしいと思っていましたが、打率が低かったこともあり残念ながら1年でリリースとなりました。
しかし、2024年は韓国で46本塁打でホームラン王(2位は38本)に輝きました。惜しい。

アンドリュー・アンダーソン(Andrew James Anderson) 2022-23
右投げ右打ち 投手 30歳
先発として期待されていましたが、チーム事情もあり先発・中継ぎとどっちつかずの起用になりかわいそうでした。
2024年は3Aから途中で韓国に移籍し、先発として活躍しました。

ライアン・マクブルーム(Ryan Mcbroom) 2022-23
左投げ右打ち 内野手 32歳
1年目は地味ながらも良い選手でした。2年目は微妙な成績でしたが、もう少し様子を見てもよかったと思います。
2024年は独立リーグで日本と似たような成績ですね。

ドヴィダス・ネヴェラウスカス(Dovydas Neverauskas) 2021
右投げ右打ち 投手 31歳
リトアニア出身初のメジャーリーガーということ以外は記憶にありません。
メキシコリーグ Charros de Jalisco
34試合 31.0イニング 1勝3敗 防御率5.81
ケビン・スコット・クロン(Kevin Scott Cron) 2021
右投げ右打ち 内野手 31歳
いま思えば、3Aの大砲を連れてきて期待外れに終わるという、ここ数年の流れの始まりでした。カープ退団後に韓国で日本のやり方を批判していたりと、そこまで良い印象がありません(きっと報道の仕方のせいでしょう)。2023年はマイナーリーグに所属していたようですが、2024年の動向は不明です。インスタグラムでは幸せそうな様子が伺えます。
テイラー・スコット(Tayler Scott) 2020-21
右投げ右打ち 投手 32歳
オープン戦で好投し守護神抜擢され、ファンにとっては悪夢のような2020年を過ごし、まさかの残留をし、やはりの2021年の成績でした。1年残したことが当時は謎でしたが、2024年ついに覚醒し、アストロズで62試合に投げ防御率2.23の好成績を残しました。さすがは佐々岡監督の眼力です。

ダニエル・スチュアート・ジョンソン(Daniel Stuart Johnson) 2020
右投げ左打ち 投手 35歳
投球の記憶はありませんが、シーズン途中で楽天に金銭移籍ということで印象に残っています。あと、ひげもすごかったですね。
2024年は1月メキシコリーグのチームと契約したという情報はありましたが、投球成績は見つけられませんでした。
ホセ・マニュエル・ピレラ(José Manuel Pirela) 2020
右投げ右打ち 外野手 35歳
菊池選手の代わりの二塁手として獲得したと認識していますが、結局は慣れない三塁手として起用され不運でした。当時は外野も飽和気味で、左翼手としては中途半端な成績に終わってしまいました。
2024年は試合数は少ないですが、打力は衰えていないようです。
メキシコリーグ Diablos Rojos del México
23試合 2本塁打 11打点 打率.333 出塁率.414 長打率.480
エマイリン・モンティージャ(Emailin Montilla) 2019-20
左投げ左打ち 投手 29歳
ほとんど記憶にはありませんが、球が速かったような気がします。
カープ退団後はマイナーで一歩ずつメジャーに向かって進んでいるようです。あきらめずにがんばってほしいです。

2010年代の選手
フアン・ダニエル・サンタナ(Juan Daniel Santana) 2019
右投げ右打ち 内野手 30歳
選手としてはほぼ記憶にありませんが、内野のユーティリティーだったようです。いつもの6年契約を1年で破棄しているので、あまり上がり目がなかったのでしょう。
2024年は米独立リーグで活躍しています。

ケイシー・リー・ローレンス(Casey Lee Lawrence) 2019
右投げ右打ち 投手 37歳
あまり記憶がありませんが、腕が長かったような気がします。
カープ退団後のちょくちょくメジャーで投げており、2024年は3Aで先発をしています。この年齢で160イニングも投げさせてもらえるのは、期待されているのか、イニングイーターとしての役割なのか。何にせよ、長く投げられるのはいいことです。
マイナー マリナーズ傘下3A
29試合 11勝11敗 165イニング 防御率5.95
カイル・レグナルト(Kyle Regnault) 2019
左投げ左打ち 投手 36歳
ハンマーカーブという変化球の印象が強いです。シーズン当初はセットアッパーとして投げていましたが、後半から打ち込まれていたと記憶しています。
2023年は米独立リーグに所属していましたが3試合のみの登板に終わり、今年の動向も不明ですが、インスタグラムでは楽しそうにしている写真が投稿されています。
ヘロニモ・フランスア (Geronimo Franzua) 2018-22
左投げ左打ち 投手 31歳
2018年は本当にすごかったです。連投も回跨ぎも関係なく、コントロールよく155kmの球を投げていました。絶対打たれないという安心感がありました。投げすぎたのか、その後は怪我が続き残念でした。
2024年は3Aで48試合に投げており、四球が大変なことになっているので防御率は4.55と高めですが、奪三振率はさすがで、来年はメジャーへの昇格もあり得そうです。ドミニカウインタリーグでは、四球もほぼ出さず無双状態のようです。

アレハンドロ・メヒア (Alejandro Mejia) 2017-21
右投げ右打ち 内野手 31歳
2軍での成績を考えたら、1軍で打てないのが不思議でしたが、最後まで活躍はできませんでした。
メキシコリーグ Saraperos de Saltillo
82試合 19本塁打 64打点 打率.280 出塁率.342 長打率.503
サビエル・バティスタ (Xavier Alexander Batista) 2017-19
右投げ右打ち 内野手 32歳
思い出そうとすると、何とも悲しい気持になります。彼がいなくなってから一塁手がずっと固定できないでいるので、色々な意見があると思いますが、カープへの復帰を願っています。昨年はメキシコリーグで23本塁打を打っているようですが、2024年シーズンにどこに所属していたのかは見つけることができませんでした。
ラミロ・ペーニャ (Ramiro Peña Gauna ) 2017
右投げ両打ち 内野手 39歳
WBCへのメキシコ代表での出場を断って春季キャンプに参加してくれるなどまじめな印象でしたが、残念ながら日本にはうまくなじめませんでした。
39歳になった2024年も故郷のメキシコでしっかりプレーしています。
メキシコリーグ Sultanes de Monterrey
74試合 7本塁打 45打点 打率.302 出塁率.373 長打率.471
ライアン・ブレイシア (Ryan David Brasier) 2017
右投げ左打ち 投手 37歳
日本では中継ぎとしてぼちぼちの成績でしたが、メジャーに復帰後はレッドソックスの優勝に貢献したりと、ニュースでもよく見かけています。今年はドジャースの中継で見かける機会も多かったですね。首の角度は相変わらずでした。

ブレイディン・ヘーゲンズ (Bradin Carl Hagens) 2016-17
右投げ右打ち 投手 35歳
2016年は、中継ぎと先発でリーグ優勝に貢献してくれました。期待していたのですが、2017年は微妙な成績に終わってしまいましたね。
ここ数年は台湾にいるようで、今年は先発として負けなしの7勝、防御率も非常に優秀です。
台湾リーグ 台鋼雄鷹
13試合 7勝0敗 79.1イニング 防御率2.04
ジェイ・ジャクソン (Randy ‘Jay’ Jackson) 2016-18
右投げ右打ち 投手 37歳
3連覇にセットアッパーで大きく貢献し、その後ロッテで衝撃の退団をしていたのが懐かしいです。セットアッパーはこうあるべきという感じの速球派の投手でした。
防御率7.52とすごいことになっていますが、今年もメジャーで20試合に登板しています。奪三振率9.91とさすがです。7月に自由契約になっているようです。

デュアンテ・ヒース (Deunte Raymon Heath) 2014-15
右投げ右打ち 投手 39歳
2014年に途中入団で先発として結果を残し、2015年は抑えとして開幕を迎えましたが、セーブ機会でことごとく打たれていたような気がします。プレシャーのない場面では抑えていましたね。昨年までメキシコリーグで先発をしていたようですが、今年の5月に引退とのことです。
ライネル・ロサリオ (Rainel Rosario) 2014-15
右投げ右打ち 外野手 35歳
カープアカデミー出身で、一年目に活躍し、期待された2年目はやる気?の問題か何かで期待外れに終わった記憶があります。初の本塁打→三塁打→二塁打→安打によるサイクル安打でも記憶に残っていますね。35歳になった今も長距離打者として活躍しているようで嬉しいです。
メキシコリーグ Bravos de León
77試合 11本塁打 47打点 打率.291 出塁率.387 長打率.454
ザック・フィリップス (Zachary David Phillips) 2014
左投げ左打ち 投手 38歳
2014年は一軍で活躍していた選手が多く、枠の関係であまり一軍では投げる機会がなかったようで、二軍ではセーブ王に輝くなど、もったいなかったですね。ということで、投球の全く記憶にありませんが、38歳となった今でもメキシコで活躍しているようでよかったです。
メキシコリーグ Acereros de Monclova
34試合 24.1イニング 2勝1敗 防御率1.85