リアルで巨大なヤンバルクイナ展望台のクオリティがすごい!
沖縄最北端の岬「辺戸岬(へどみさき)」から山側を見てみると、山の中腹あたりに巨大な鳥らしきものが見えます。
あれは何だ!?山の上に何かがいる
最初は、巨大すぎて鳥と認識できないほどです。
右側に見える建物と比べてみてください。
大きいでしょう?
一体、あれは何なのか。
作り物にしては常軌を逸した巨大さ。
おもしろいもの、不思議なもの、変わったものが大好きなトラさんとシカさんはワクワクが止まりません。
巨大な鳥の謎を解明すべく、辺戸岬からいざ巨大な鳥の元へ向かいました。
近づいてくると、ヤンバルクイナの姿かたちがハッキリとわかってきました。
それにしてもデカイ。
生い茂る木々と比べても飛び抜けて大きいんですから・・・。
ヤンバルクイナ
沖縄には、「ヤンバルクイナ」という鳥がいます。
沖縄本島北部の山原地域のみに生息する固有種で、国の天然記念物に指定されています。
沖縄のやんばる地域にしかいない、希少な鳥。
絶滅危惧種にも指定されているため、とても大切に保護されています。
ヤンバルクイナの特徴
翼は短く丸い
ほとんど飛ぶことができない
赤い目と、真っ赤なくちばし
胸からお腹にかけて白と黒の縞模様になっている
全長約35センチほど
体重約420gほど
ヤンバルクイナ展望台
結論から言うと、山の上に見えたヤンバルクイナは展望台なのですが、みなさんは「ヤンバルクイナ展望台」という名前を聞いた時に、どんな展望台を想像しますか?
通常の展望台に「ヤンバルクイナ」の名前をつけただけだったり、ちょっとしたヤンバルクイナの像があったり。
なんとなくそんな感じに想像しませんか?
でもねえ・・・
そんなもんじゃないんですよ・・・。
ヤンバルクイナ「が」塔なのです。
ヤンバルクイナ「が」展望台なのですっ!!!
それが、こちら。
とにかく大きすぎてカメラに全くおさまらないので、少しずつお見せしますね。
ヤンバルクイナさん(展望台)の足です。
ベンチと比較してみてください。
足だけでこの大きさ!!
下から撮っても全然全貌が見えない。
それにしても、このリアルさ、わかります?
脚なんか怪獣のようです。
この大きさで、このクオリティ。
大きさもさることながら、その緻密な作りにも度肝を抜かれます。
ギリギリまで離れて正面から撮っても、顔がよく見えません。
少し斜めから撮ると、やっとお顔が見えました!
確かに、特徴的な赤い目と赤いくちばし。
白と黒の縞模様の体。
ヤンバルクイナそのものです!
そして胸のあたりになにやら黒い大きな穴が。
実はここが展望できる窓になっているんです。
そう、ヤンバルクイナ展望台とは、リアルなヤンバルクイナの体内に入り、ムネのあたりから沖縄最北端の景色を眺めることができるという、なんともおもしろ楽しい展望台なのです!
最高すぎるでしょ。
ヤンバルクイナ展望台までの道のり
ヤンバルクイナ展望台は、沖縄本島最北端にあります。
辺戸岬(へどみさき)から車ですぐのところです。
「ヤンバルクイナ展望台」で調べると、カーナビでもGoogle Mapでもすぐ出てきます。
案内通りに進んでください。
狭くて急傾斜が続く山道
山道をゆっくり進みましょう。
ゆっくり、です。
長く細い道路が続きます。
車が1台通るのがやっとです。
しかもぐねぐねとカーブしているので、対向車が来たらとハラハラしながら慎重に進んでいかないといけません。
しかも、傾斜は急です。
トラさんに「私史上最も急な傾斜だった」と言わしめたほどです。
みなさん、くれぐれもご注意を。
駐車場
「対向車、くるな〜くるな〜」と念じながら、やっとの思いで到着。
かなりドキドキハラハラ感を味わいました。
駐車場は狭く、マックスでも5台程度しか駐められないぐらいです。
それでも観光客は数組来ていて、すれ違うことなく到着することができたのはラッキーとしか言いようがありません。
出口のないロケットえんぴつ
対向車が来たらどうなるの!?
考えるだけでゾッとするトラさん。
この日は平日。
もしかしたら、たまたま空いていたのかもしれません。
もし休日、観光客で渋滞したら・・・。
「あの道が渋滞したら地獄だ!!」と吠えるトラさん。
道中、すれ違える場所はほんの数か所。
駐車場は行き止まりになっており、その先へ進むことはできません。
もしも車が混んで、次から次へと来られたら・・・
まるで出口のないロケットえんぴつ!!!
もう、進むことも戻ることもできず、詰まるだけ・・・。
混雑する週末は交通整理などしてくれる方がいるのでしょうか。
いることを願います。
じゃあ、辺戸岬から歩いていけばいいんじゃない?と思ったアナタ。
辺戸岬からかなり距離があります。
歩いていけないこともないのかもしれませんが・・・あの急傾斜。
私はムリかな・・・。
登山やトレッキングが好きな方は逆にいいかもしれません。
展望台からの眺望
展望台への入り口は、ヤンバルクイナのお尻側にあります。
階段を登っていくと、踊り場ごとに窓があり、景色を眺めることができます。
そして最上階にあたるトリのムネへ。
鉄格子越しの景色。
鉄格子の向こう側には落書きがたくさん。
鉄格子に阻まれ、眺望がいいかと言われると、うーん・・・と言葉に詰まるのですが、辺戸岬の全貌がよく見えますよ。
あそこが沖縄本島の最北端か!という見方で楽しめると思います。
ヤンバルクイナ展望台に行く理由
沖縄の観光地から離れていて行くのに時間がかかる上に、ヤンバルクイナ展望台へ登る道が酷道。
じゃあそうまでして行く理由は?と聞かれると、
1.ヤンバルクイナの芸術性
大きさ、形、リアリティ。
とんでもなくスケールが大きいながら、そのクオリティの高さに驚きます。
色もとってもキレイなんです。
このまま飛び立つんじゃないかと思うぐらい、リアル。
シカさんはこういう類の造形物が大好きなんです。
2.写真を撮るのが楽しい
大きすぎてカメラの画角に全身を入れることはできませんが、ああでもないこうでもないとキャッキャしながら写真を撮るのは楽しいです。
友達に沖縄旅行の写真を見せた中で、一番驚きと笑いを生んでくれたのもこのヤンバルクイナ展望台でした。
3.沖縄知ったかぶりマウントがとれる
沖縄に旅行に行ってきた!という友人がいたら、マウントをとることができます。
まずは最北端を攻めたか確認を。
「北行った?」
「ヤンバル見たか?」
「え?」
困惑する友人。
「あのヤンバルを見たのかと聞いている!」
間髪入れずに詰めましょう。
きっと友人は汗を流しながらこう言うでしょう。
「いや、首里城と美ら海水族館に行ってきたけど・・・。」
そこですかさず言うのです。
「それで沖縄解ったつもりになってんじゃねえよ!」と。
「ヤンバル行ってから語れ!」
これで制圧です。ちーん。
こうして漢(オトコ)の征服欲が満たされるというわけです。
「オレなんか最北端まで行ってきたんだぜえ〜♫」と。
もう1つあえて言うなら、
4.山道でスリルを味わえる
山道では、アトラクションばりにハラハラドキドキが味わえます。
あなたのドライブテクニックも試されます。
思い出すと、スリリングだったなあ・・・と笑っちゃいます。
ちょっとした冒険感がありましたね。
でも結局、そういうのがいい思い出になりますよね。
だいぶ怖がらせてしまったかもしれませんが、言うほどひどくはないですよ。
崖っぷちを走るわけじゃないので。
ゆっくり走れば大丈夫です。(対向車さえ来なければ)
沖縄本島最北端を制覇しよう
沖縄最北端にはソーダ色の綺麗な波が見れる辺戸岬と、珍スポットヤンバルクイナ展望台があり、さらにはヤンバルクイナに会える「クイナの森」もあります。
みなさんも是非、沖縄本島最北端まで足を運んでみてくださいね。
一生笑って話せる、いい思い出になると思いますから。