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ローマで初トレッキング(後編)

もしもし皆さん、お元気ですか?
まりりんはローマで初トレッキングをしました。前回の日記がガイドのステファノに会ったところで終わってしまったので、続き、っていうかこれが本文だね。

ローマ市内から南下、車で1時間ほどに位置するカルデラ湖、ネ-ミ湖あたりのコースを一周したあと、木苺のタルトで有名な町ネーミを観光し、みんなでカフェでおしゃべりして帰って来たよ。

●難易度:トレッキング
●高低差:500m
●距離:15km
●所要時間:7時間
●犬も一緒に参加オッケー。首輪とひもをつけてね。
●参加費:15ユーロ(約2400円)

集合場所であるレストランの駐車場に着くともう1人のガイドのマルコもいた。
今日の参加者は14人と一匹。みんなトレッキングシューズとリュックで、ニコニコしてる。あたしのようにこの山サークルNOI TREKに初参加の人もいれば、何度も来ている人もいた。
ともかく日本人は1人で皆さんネイティブだからイタリア語の会話の勉強になるね〜。

出発前に参加費の15ユーロを各自現金でステファノかマルコに渡す。
あたしは参加費に加え、今日から1年間イタリアじゅうでトレッキングできる会員証FederTrekを、ステファノに作ってもらう。
これがあればローマ以外のどの山サークルの企画にも参加できるらしい。年間会員費10ユーロ(訳1600円)❣️

さっそく歩き始める。
マルコの愛犬ブッファラが嬉しそうにみんなのまわりを走って、まるで
「みんなはぐれないで、あたしと一緒に行こうね」と励ましてくれているようで心強い。

イタリアの「トレッキング」レベルがどんなものか分からなかったので、ちょっと心配だったけど、高尾山な感じで安心する。
とはいえ皆さん歩き慣れているので、濡れた石の上もスタスタけっこう早い。(足も長い)
そしてみんなずっと喋ってるんだ!
肺活量も強いね。

まりりんは久しぶりのお山で自然の中を歩けて、出国前とローマ到着直後の苦労もかき消え、ちょう楽しい気分になる。

ガイドのステファノとマルコも、参加者の皆さんも、いい頃合いに話しかけてくれるから寂しくない。
山歩きながらイタリア語会話できるって一石二鳥だ❣️
マルコが「まりこのザック大きいね。何が入ってるの?」と聞くから
「今日は要らないの分かってたけど、チェーンスパイクもハーネスも入ってるんだ」と答える。
マルコ「え!なんで?」
まりりん「あたしこの夏に日本で難しい山にチャレンジするんだよ。だからそのためにイタリアにいる間トレーニングしたいの、それでザックを重くしてるんだ」
マルコ「まりこ素晴らしいね。今日は良いトレーニングになるね!」

2時間歩き続けた頃、お腹が空いてこのまま休憩なかったらどうしようと思ったら、古代遺跡の前で休憩になった。
各自持ってきたサンドイッチやフルーツやクッキーなんかを食べてると、
ガイドのマルコが水筒に入れてきたコーヒーをみんなにくれる。熱くて美味しい❤️
さらにステファノが自分のザックから出したのはなんと、イタリア焼酎グラッパのボトルだった!
飲みたい人はそれも飲んだので、会話量も笑いもアップする🥰

あたしは学校DILITの先生が言うことはだいたい聞き取れるようになったんだけど、やっぱり山友のローマ弁の早口の会話は30%から10%くらいしか理解できない。
でも自然は気持ちいいし皆さんが笑ってるとあたしも楽しい。

トイレにも行きたくなっていたら
山ガールたちがステファノに「ちょっとオシッコしてくるね」と言うので、
「あたしもいい?」とステファノに聞くと、
「もちろんだよ、山のトイレタイムはインターナショナルさ」

だからいつも日本で山歩いている途中で、山ガール仲間とするみたいに「物陰」を探し、適当に離れて「爽やかトイレ」を各自すませた。
私も混ざっているのを見て、
イタリアの山ガールたちも、
国は違えど皆同じなんだと思ったようで、「スッキリした?」と聞いてくれたので「うん、スッキリした」と答えて気持ちが近づいた感増し増しだぜ❤️

登りも下りもけっこうあって、
夕べ雨だったから滑りやすい所もある。
そういう個所ではステファノが「ゆっくりね、滑べりやすいから気をつけてね」と言ってくれたり、手を差し伸べてくれたりする。

この一帯は夏も涼しくて、水も空気も綺麗でしかもローマから近いから、ローマ時代に法王の夏の別荘が建てられ先代(って言うんだっけ?)の法王様の代まで利用してたと言う。
そしてその別荘が万が一危険に見舞われた時に法王が脱出できる小さなトンネルが作られた。苔むしてるが現存していて、あたしたちが歩いてる山道の脇に時折現れミステリアスだ。

自転車愛好家にも人気のコースらしく、前方からも後方からもヘルメットをかぶって太いタイヤの特製電動自転車に乗ったグループがたびたびやって来て、その度に誰かが「気をつけて!自転車だよ!」と叫んでみんなに知らせる。

ちなみに他のワンちゃんが来た時も「ワンちゃんだよ!」とメンバーに知らせて、同時にそのワンちゃんの飼い主さんに「私たちも一匹ワンコ連れてます」と必ず告げる。

ガイドのマルコの犬、ブッファラは4歳半の若い女の子で、ほかのワンちゃんに会うたび大喜びで挨拶したり、駆け回る。時にはだいぶ遠くに行ってしまうが、マルコが呼ぶとちゃんと帰ってくる。
猫しか飼ったことのないまりりんは「ワンチャンって偉いものだなあ」と感心したよ。

とちゅうで猪の子ども、うりぼうにも会った。この時はマルコが「ブッファラここにいろ!」って指示したら、ちゃんと良い子にしてた!走らなかった。偉い👏👏👏

3時間半くらい歩いて、ネーミ湖を望むネーミの町に着き大休憩45分。
各自思い思い、可愛いネーミの町を観光したり、お菓子を食べたり。
あたしは名物の木苺のタルトを食べて大満足。
雨が降り出したので、新品のfinetrackのゴアテックスレインの上下を着たらバッチリだ。
ほかの皆さんがカフェで雨宿りしてたのであたしも行ってミルフィーユとコーヒーを食べてさらに元気。

カフェを出る頃、けっこう本降りになって来たので全員雨具を着て帰路へ。
帰りも皆さんずっと喋ってるし、冗談言い合いながら笑っている。

結果、3万5000歩。けっこうハイスピードで歩いて誰もバテなかったしみんな超満足で、スタート地点の駐車場前で解散した。
日本だとその流れで「ちょっと駅前で一杯飲みますか?」と言うところだが、NOI TREK参加の皆さんは、各自で全員にハグして「また今度ね」と言って愛車に乗って速攻帰っていった。
その転換の素早さはかなりカッコよかった❤️

あたしは来た時同様、ステファノの車に乗せてもらって、朝まちあわた地下鉄駅まで送ってもらった。
彼はあたしにはローマ弁じゃなくて分かりやすいイタリア語で話してくれるからいろいろ会話できて面白かった。

この渋いイケメン山ガイドステファノが、月曜日から金曜日は郵便局で勤務していると知った。
さらに勤務しているという建物前を通って「あの5階のオフィスで働いているんだ」と教えてくれた自社ビルは、あたしのイメージの「郵便局」ではなく20階建くらいの大きな建物でしかも複数棟あって、こんな大組織の中での勤務時間中に、あたしのメッセージに秒で返信してくれるステファノは、いったい何部署で何の仕事してるのか知りたかったが、
その時すでに言語脳が疲れて来たので、その質問は次回にすることにしてお別れした。

日本のあたしの山ガイド啓子さんと同様に、解散から2時間後には
「今日の写真アルバム」と「今日のまとめと感謝の言葉」がガイドのステファノとマルコから、whatsappのグループメッセージに送られて来たのだった❣️まりりん次回も参加するのが楽しみだぜ( •̀∀•́ )✧

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