ローマでもゴミの分別とゴミ出しは大事:瓶を捨てるのは緑のリサイクルボックスね
もしもし皆さん、まりりんはローマで日々奮闘し、溶け込みつつあります😽
もしかしてあたし、東京より水があってるのかもしれん。というのも白髪の伸びが少ないのだ。
東京だと10日で1ミリ伸びて、20日もしたら目立つんだよね、若い人には分からん話だろうが。
でさ、前回の白髪染めから今日で20日目だが、ほとんど無いんだよ。
(洗面所が薄暗いから見えないのかもだけど)いいじゃんね😽
住んでいるアパートでは自分の部屋の外に出る時も、すっぴんでバスパン(バスケットパンツ)にクロックスという、東京の自宅にいる時とまったく同じ緊張感ゼロスタイルだ。
アパートはいわば学校の学生寮で、住んでいるのは皆さん同じ学校の学生なのだ。上達レベルはそれぞれだからクラスは違うんだけどさ。
でさ、自分の部屋の外に出ると、でかい鏡のある立派な廊下と、入居者共有の台所とリビングと、2つのバスルームがあるのだ。
部屋は3部屋。それぞれにベッドと机と洋服箪笥が2つずつある。テレビはないよ、勉強部屋じゃけん。
規則には「タバコとドラッグは禁止🈲、過度の飲酒も禁止🈲」ってある。われら清く正しく美しいんじゃ。
マックス6人住めるアパートなんだけど、現在の入居者は各部屋1人ずつで合計3人でゆったり〜。
あたしはここで5ヶ月暮らすんだけど、先に来てた二人はもっと長く居るらしい。つまりあたしの居る限りこのメンバーでフィックスなの。
(彼らは思ってたかもね、最後に空いてた部屋に来るのが20代の可愛い人だったらいいな〜って。おばあちゃんですまんのう)
ほかのおふたりを紹介しましょう。
ムーミンパパ:スイス出身、母語ドイツ語、たいへん親切で穏やかな、まんまる体型のパパです♪(あたしは心の中でパパと呼んでいるが、実は独身らしい)
アパートにいる時は、Tシャツとパンツとソックスで廊下に出てきます。
料理や洗濯する時はいつも
「フン、フン、フフフフン」と謎の妖精のような鼻歌を口ずさみ、なにが楽しいのかわからんが幸せそうで、こっちまで愉しくなるよ。
ベニー・ワッツ:ベニー・ワッツというのはNetflixの『クイーンズギャンビッド』の登場人物名なんだけど、初めて会った時に(すっごく似てるからあたしの心の中では)こう呼ぶことに決めた。
廊下に出てくる時は、早稲田カラーみたいなエンジ色のTシャツと短パンかパンツで白のNIKEのソックスとクロックスを履いている。
(どうしてローマまで来て家族以外の男子たちのパンツ姿を見てるんだろ、と思ったのも初めの1回だけで、もうすっかり慣れてしまった)
ベニーはフランス出身で、イタリア語も英語も、あたしより数倍上手に話す。(ちなみにムーミンパパは、イタリア語のヒヤリングと会話はあまり得意ではないようだが、コミュニケーションは人徳でクリアしている。)
でもベニーの問題はコミュニケーション能力じゃなくて、すっごく綺麗好き、整理整頓好き、洗濯好きってことなんだよね。
3人の中では彼が一番最初に入居したので、あたしが着いた日に、丁寧にゴミの分別方法を教えてくれた。
ゴミ箱は3つ。
ベニー「まずこれは紙類。リサイクルするから、汚れてるのは入れないこと」
「それでこっちはプラスチックとメタル(金属)。メタルって分かるかな、たとえばこれ。(と言ってヨーグルトのキャップの銀紙を指す)プラスチック容器の中は良くよく洗うこと」
あたしは心の中で「え?良くよく洗う?ざっとで良いよね」「缶ビールの缶はここだね」って思うが、初日なので黙っていた。
ベニー「それで問題はここなんだよね。これは紙クズとかリンゴの皮とかトマトのヘタとか、ようは生ゴミ。でも臭くなるから、気をつけて・・」とその後早口のイタリア語でいろいろ言ってくれたんだけど、あたしは着いたばかりで疲れてたし、心の中で「めんどくさ」と思ってたのでちゃんと聞かなかった。
眠かったけど瓶ビール愛飲者のまりりんとしては聞いておかなきゃと思って
ま「ガラス瓶はどうするんですか?」
ベニー「このアパートのゴミ箱は、瓶用ガラス用は無いんんだよ」
ま「え⁉️じゃあどうすればいいんですか?」
ベニー「僕は(ここでビールもワインも飲まないから)瓶のゴミは無いんだけど、きみがもし捨てるなら、瓶の中を水で良くよく洗ってから、町のどこかにある瓶のリサイクル専用の緑色のゴミ箱に捨ててね。でもこの近所の通りにはあまり無いんだけどさ」
ベニーはキッチン道具や冷蔵庫、食品棚の並べ方や、洗濯機の使い方も丁寧に説明してくれた。
「これは食器洗い用洗剤。実は僕が買ったんだけど、きみも使ってもいいよ」
「こっちの冷蔵庫は僕ので、きみともう一人の学生(ムーミンパパ)は、2人でそっちのを使ってね」
「これが洗濯機」
ま「どうやって使うのか教えてください」
ベニー「このボタン押すとオン。で次にここで好きなモード番号を選ぶ」
ま「あなたはどの番号を使ってるんですか?」
ベニー「僕は、布地が縮むのがイヤだから、この6番にしてる。ほらそうすると30℃のお湯で洗ってくれるから、服が傷まないんだよ」
6番には「デリケート」と書いてある、ベニーも彼の服地同様に繊細なのかもしれない。
ま「洗剤はどこに、いつ入れれば良いのですか?」
ベニー「洗濯物と一緒に入れればいいんだよ。僕はカプセルのを使ってるけどね」
ま「カプセルの洗剤?」
でももう眠くなってめんどくさいので深追いしなかった。
ちなみに洗濯機は、ベニーが1人で独占しているバスルームの隅にある。
(あたしとムーミンパパが使うバスルームは別のところ。)
だから洗濯機の説明してくれている間、ベニーのシャンプーやボディシャンプーが目に入るのだが、どうしてこんなに種類が多い?まるでうちの娘の化粧品棚なみに多種大小のボトルが並んでいてびっくりした。しかし黙っていた。
あたしがちゃんと聞いてなかった生ゴミのゴミ箱のゴミが溜まってきて臭うようになったある日。
あたしは学校の事務室に行って聞いた。もちろんイタリア語で。
ま「アパートの台所のゴミ箱のゴミは、私たち学生が、自分たちで1階の玄関とこの大きなゴミ箱まで運ぶべきですか?それとも清掃担当の人がそれをやってくれるんですか?」
事務の人「それは、あなたたち学生がやるのですよ」
なるほど、そうだったのか。
アパートに帰るとムーミンパパに会ったので、そのことを伝えると「どうもありがとう。事務室に聞いてくれて有難う。わかりました。」と手を合わせてお辞儀してくれた。
昼ごはんのお皿を洗ってたらベニーが部屋から出てきたので同様に伝えると、(きみ、ようやく分かってくれたか。いつ捨てに行くかと思ってたんだよ。最初に僕、きみに言ったじゃんね)という感じでちょっとイラッとして、
ベニー「生ゴミは臭うからね、臭くなる前に捨てようね」と言って、さっそくゴミ袋箱からゴミ袋を取り出して、手際よくなんかカッコいい止金で止めて廊下に出した。
ここまでは僕がしたから、あとはきみ頼むよという感じだったので、翌朝あたしが建物入り口の内側にある大きなゴミ箱まで運んで行った。
するとそこで玄関のお掃除してくれてる女性がいた。その人が「ああ、それはここね」と教えてくれたので、すかさずあたしは「おはようございます。初めまして私はまりこです。日本の東京から来ました、あなたのお名前は?」って聞くと
「マリア・テレーザよ」
ま「どちらのご出身ですか?」
マリア「ローマよ。ずっとローマで暮らしてるのよ。あなた学生?授業は9時からでしょ?なんでこんなに早く行くの?」
ま「授業の前に、ちょっと1人で勉強しようと思って」
マリア「まあ、えらいわね。良いお勉強を😘」
ま「有難うございます。良い日を😘」
マリア「あら有難う、あなたも良い日を❤️」
ゴミ出しのおかげで、朝からリアルイタリアネイティブの人と会話ができて、得したかんじ嬉しいまりりんであった( •̀∀•́ )✧