見出し画像

究極のイマーシブ体験、寄席

職場の大先輩に誘われて、2023年4月に興味本位で行った寄席。落語家さんはテレビに出ている「鶴瓶」「三枝」「ざこば」さんたちぐらいしか知らない、ド素人でした。ラッキーなことに(当時そうとは気づかず)その日は桂文枝(元三枝)さんが出演されていて、涙が出るほど笑いました。
面白かったことを大先輩にお伝えすると、3か月ごとに定期的に落語鑑賞会を開催してくださるように。2回、3回と行くうち、すっかりハマり、いつの間にか自分も誘う側になっていました。
そのうち、「あ、このネタ聴いたことある」「あ、この人は前も観た」が増えてきて、「同じネタでも演者によって味わいがチャウなぁ」「同じ人でもネタによって面白さがチャウなぁ」がわかってきます。上手い、下手、と言うと失礼ですが、やっぱり「上手いな~」と唸らされることがあります。自分の好きなネタの系統というのも出来てきたりします。私は、酔っ払いネタが好きです。ベロベロに泥酔しながら話す様子が面白くて。特に、笑福亭枝鶴さんと桂文三さんの酔っ払いネタが大好きになりました。
で、寄席(落語)の何にそんなにハマったのか?一言で言えば、没入感です。周りの存在が一切消え、演者一点に没入してしまいます。まさにイマーシブな体験です。小道具は扇子一本。あとは顔と声と、座ったままの動作で、観客200人以上をうどん屋、町の長屋、動物園、お祭り、いろんな場所へ誘(いざな)うのです。
ぜひ一度寄席に行って、楽しく愉快な、あるいはホロッと来る人情の世界へ、日常の厄介事を忘れて没入してみませんか?

いいなと思ったら応援しよう!