クラス（class）とは

javaプログラミング言語は、クラス（class）というものを使います。classに、命令のまとまったものを記述して（書いて）、命令書を作ります。

classには、命令で使う「データ」と、「命令そのもの」を記述します。

今から、classを　わかりやすく説明していきます。

あなたがお料理で、クッキーを作るときを思い出してください。

クッキーは、同じ形にしたいので、型抜きの型を使うことにします。

クッキーの基本の生地を先に作って置いて、後から色々なトッピングを載せて、クッキーの種類を増やしたい場合は、どうしますか?

クッキーの基本の生地は、プレーン、チョコレート、イチゴなど、色々あります。今回の基本の味は「チョコレート」にします。

「チョコレートの生地」から、クッキーの種類を増やす

チョコレート生地に、後から材料を追加して、クッキーの種類を増やすことにします。

今回の、生地はチョコレート味なので、基本の風味は　全てチョコレート味です。

①マカダミアナッツクッキー
②ピーナッツクッキー
③マシュマロクッキー

①②③は、チョコレートの生地に、後からトッピングの材料を足します。そうすれば、簡単に、チョコレートクッキーの種類を増やせます。

classはクッキーの型

ただし、コンピュータが作るクッキーは、電気を使います。

クッキーの型は、classです。

classは、電気信号の型抜きの「型」のように使います。

classは、コンピュータに出す命令を書いたものです。

classを一回作って保存すると、何回もそのclassの「型」で、同じ命令書を作れます。

classの型の使いまわしとは？

例えば、次のようなclassがあります。

英語の文字を表示するclass。
classの名前は、Fire です。

※プログラミング言語は、コンピュータにやらせる命令を出すものですので、「classの中身は、命令です」

class（クラス）のFireは、「炎！」という文字を、ディスプレイに表示します。

Fireの命令は、Fireクラスを複製すれば、簡単に増やせます。Fireクラスを5個、増やして、命令を実行すると、次のようにディスプレイに表示できます。

「炎！」
「炎！」
「炎！」
「炎！」
「炎！」

ここに、「チョコレート味のクッキーの生地に、　後からトッピングの材料を足す」ように、「classに、後からプログラムを追加」できます。

①「炎！あれは何だ」
②「炎！何かが燃えている？」
③「炎！何か爆破した！」

追加した情報は、次の内容です。

①「炎！」に「あれは何だ」という文字を足した。

②「炎！」に「何かが燃えている？」という文字を足した。

③「炎！」に「何か爆破した！」という文字を足した。

このように、「元の文字（炎！）に、新しい文字を追加して、ディスプレイに表示しろ。という命令をコンピュータに出す、新しい命令書ができます。

コンピュータは、インプットされたものを、命令通りに計算（変換）して、アウトプットする機械です。

コンピュータは、全ての値を、バイナリ（0と1の並んだもの）に置き換えて、命令を実行します。

全ての文字は、バイナリに置き換えられ、コンピュータのメモリ（バイナリを保存する部品）に保存されます。

そして、cpuで実行されます。

①「炎！あれは何だ」

②「炎！何かが燃えている？」

③「炎！何か爆破した！」

の文字も、

一度メモリに保存され、バイナリに変換されます。

命令もデータも、全てバイナリに変換されてから、実行（アウトプット）されます。

このように、「色んなパターンの、classのFireを実行して、ディスプレイに表示しろ」、という命令ができ、コンピュータは、ディスプレイに命令結果を表示（アウトプット）します。

この例ように、クラスは、クッキーの型のように、何度も使って同じ命令書を複製できます。

そして「もとの命令書に、後からデータ（今回は、文字の追加）と命令を追加する」ことができます。

javaプログラミング言語のclassは、このようにして後から使い回せるから、とても便利です。

あなたが、パソコンのディスプレイに、何万画素もある絵や映画を、一瞬で表示できるのは、既に誰かが保存し終わった命令を、呼び出して使っているからです。

液晶画面を1ドットずつ、毎回手作業で色を並べかえていたら、あなたの寿命は、あっという間に終わってしまいます。

javaプログラミング言語では、「javaの技術者が過去に作って保存してある、既にあるclassを呼び出して使う」とともに、「あなたが新たな命令を書き加える」、というやり方で、命令書（プログラム）を作ります。

あなたがやりたいことを実する命令は、既に準備してあるクラス（class）を複製したり、命令を追加したりして作り出します。

ディスプレイ、スピーカー、ウェブサイト、サーバー、ブルーレイ、これらが、コンピュータに繋げて使えるタイプのものならば、あなたが1から電気回路と固有の命令方法を設計して作らなくても、プログラミング言語の方を操作して、コンピュータから命令を出して使えます。

世の中の皆がより便利に暮らせるように、私達は、仕事で、役割分担しているということですね！。