ボートレースは台風でもやる!? 順延・中止になるパターンも
こんにちは元ボートレーサーのボート塾です♪
ボートレースは野外で行われるので、天候の影響をもろに受けます。
風・雨・雪。いろいろな気象条件がありますが、一体どんな時に中止になるのでしょうか?
1.ボートレースが中止・順延になる時のパターン3選
1.台風・強風
ボートレースが中止になるケースで最も多いのが、台風の日や強い風が吹き荒れる時です。
船は風に弱く簡単に煽られ、転覆などの事故に繋がります。
強風が吹いている状況でレースを開催することは危険が伴うので、そういった状況のときは中止となります。
しかし、台風が接近していても風が弱かったりと、レースの開催に影響がないと判断すればレースを開催します。
(事前に天気予報などから台風情報は入るので、危険と判断すれば前日から中止順延を決定することもあります)
雷雲が発生して雷鳴が轟いているときも、選手に危険と判断した場合は出走時間を調整しています。ボートレーサーの安全確保はもちろんですが、仕事をしているボートレース場の職員や来場するお客さんの安全の為に中止するケースもあります。
2.大雪
ボートレースは水の上なので雪が積もる心配は無く、問題なくレースは開催されます。
しかし、大雪になった場合は違います。
まず、運営側の出勤が困難になります。また、雪が降るとボートレーサーのヘルメットに雪がへばりついて視界不良となりとても危ないので、大雪の場合は中止になるパターンが多いです。
これは滅多にありませんが、水上が凍結して雪が積もり中止になったケースも過去にはあります。
3.水上施設・機器の破損
ボートレースが中止になるケースの一つとして、水上施設の故障・破損があります。
不具合が起きやすいものとして大時計(ボートレース場に必ず設置されているスタートを測る機器である)があります。
大時計の不具合で、レース発走しなおし。故障が直らない場合は、レースが中止となります。
大時計は非常用のバッテリー電源を備えていて、さらには予備の時計盤が裏側に用意されているので、万一の故障時にも対応できるようですが、それでも強い濃霧や集中豪雨、落雷などで大時計及び設置部分や外付けの機器が故障してしまう場合があります。
選手の位置から大時計が視認できない天候の時にも中止になるので、ボートレースでは大時計の存在がかなり大きいといえますね。
水上ポールの破損
これは過去に1件だけあった事象です。
水上にある、空中線をつなぐ45メートルのポール
「45mポール」の根元の腐食が進み折れてしまい水没。
1日では修理が追い付かない為、中止となりました。
2. 台風などによるボートレースの順延と中止したらどうなる?
中止・順延したらどうなるのか?
次節に影響がでないよう、前検の前日までに日程が消化できなければ打ち切りとなります。
(優勝者はいない)
ほとんどの場合、レースとレースの間に数日休みがありますが、レースの間隔がないこともたまにあります。
そうなってしまった場合は、打ち切りにせざる負えなくなります。
中止・順延した日は、選手は何をやっているの?
中止や順延でその日レースができない場合、選手は宿舎で一日を過ごすことになります。
食事の時間は決まっているだけで、特にやらなければいけないことはありません。
宿舎から出なければ自由に過ごして良いのです。
とは言っても、できることといえば
・本や漫画を読む
・テレビを見る
・筋トレする
・おしゃべりする
くらいです。
中止・順延した日は基本的にヒマな時間を過ごすことになります。
3.いったい誰が判断する?
現場にいる主催者が危険だと判断した場合にレースは中止になります。
主催者というのは主に、そこのレース場の施行者のことです。お偉いさんが決めているということです。
少々強い風が吹いていて、「選手側が走りたくないな~」と思っていても、上の人がやるといえば走らなければいけないのです。
4.まとめ
私の経験上、よっぽど気象状況が悪いことが限りボートレースは開催します。
気象状況が違っていたほうがレースは荒れやすいので、お客さん的には
そっちの方がいいかもしれないですね♪
(選手は大変ですが・・・)