メールした後に、キレッキレの文章校正能力が発揮される件
これ、まさに、送信ボタン直後にあるべき文面が脳裏に浮かぶんですよね。
特に、本社から全国の拠点に、指示事項として一斉送信した後だと、なおさら。
皆、同じことを感じているようで。
これに関連させられるかは分からないですが、人間の脳は、紙と画面とで文字認識のモードが変わるとの考察を、RICOHの研究所が研究発表として述べています。
筆者の経験に照らすと、マクルーハンの学説には納得がいく。例えば校正作業をする場合、原稿を紙に印刷して確認すると、一文字一文字に集中してチェックできる。しかし、画面上での原稿チェックは、全体的にざっくり見るような感覚になる。もちろん、注意して確認するのだが、脳がパターン認識モードになっているため、細かい部分に集中できないように思う。
これを無理矢理、タイトルに人の心理を合わせてみるならば、
①自分がしたためた文章(メール)
=直前まで自分の校正意識を傾けていたもの
②メール送信=自分の手を離れた出力物
③出力物=上記研究で言う、自身の意識から切り離された「紙」(っぽいもの)
④ ③→①につながる
という感覚でしょうか。
なんにせよ、「自分から手放したもの」という意識が重要なのでしょう。
ちなみに、まったくの自分個人の関心の話になりますが、上記研究より「マクルーハン」なる人名が上がったので、もしやと検索したら、案の定、自分が覚えのある“マクルーハン“でございました。