#1 アイコン作成を依頼してみた
3月某日—―。私はペンタブを駆使し、無料のお絵かきツール上に展開されたキャンバスへ何度も線を引いたり消したりしながら「自分はいったい何をしているのだ?」と思っていた。note で使用するアイコンの作成である。ブラウザに表示された参考画像を見ながら描いているはずなのに、まったく似ない。しかも、恐ろしいことに描き始めたのは今日からではないのだ…!
何事も DIY したい性分で、いつか自分でもイラストを描きたいと思って買い置きしていたペンタブであるが、やはり素人には一朝一夕で使いこなせるものではなかったのだ。あと、自分で思っていたよりも画力がなかった(これが致命的)。
これでは一生記事を投稿できないぞ、という危機的な状況になってようやく、私は「お金を支払って描いてもらう」ことを検討し始めた。
有名サイトでサービスを探す
なんだかんだ時間が経ってしまったが、以前アカウント登録だけしていた「得意を売るなら~♪」でお馴染みの(?)スキルマーケットサイトで依頼をする決心を固め、久しぶりにログインした。
アイコン作成で絞っても、やはり大量にある。しかし使用目的とモチーフは決めていたので、検索条件でかなり絞ることができた。その中から自分好みの作風を探すのに、そんなに時間はかからなかった。
依頼から納品まで
依頼方法はサービス内容に書かれているので、ひとまず指示通りに見積もりを依頼してみた。
すぐに返信が来た。
見積もりに問題はなかったので支払いを済ませると、またすぐに返信が来た。ラフ案を作るのでお待ちくださいとのことだった。正直まったく急いでいなかったし、その旨は見積もり依頼時にお伝えしていたので、まあそのうち来るだろうと思っていた。
45分後、3つのサンプル画像が送付されてきた。
早すぎる。
返信にしばらく気が付かなかったことに罪悪感を覚えるレベルである。幸い、気に入ったポーズのものがあったので、微修正して納品してもらおうと思っていた。ここで私は素晴らしいサンプル画像を前にある一つの事実を忘れていたのだ。
修正するのでお待ちくださいませ、というメッセージを受信してから20分後、修正された背景色が異なる2つのサンプル画像が送付されてきた。何度も言う。早すぎる。
やや脱力しながら私は片方のサンプルを指定し「これで完璧だ」と伝えた。すると「まだ塗り残しや線が雑なので清書させていただきますね」という返信が来た。
忘れていた事実。そう、これはまだラフ案だったのだ。(キャー)
さらに 25分後、清書されたサンプルが送付されてきた。
テイストは残しつつも、確かにラフ案とは違う繊細な仕上がりだった。
かくして、主に私の返信で滞りつつも、支払いから3時間半ほどで作品が納品されたのだった。
(そして私も無事に初投稿することができた。)
依頼してみた感想
まず、このクオリティ&レスポンスで 1,500 円という価格に驚きます。常にそうであるか私にはわかりませんが、今回の出品者の方(お名前を出す許可をいただいていないので公開は控えます)の誠実で迅速な対応は、相当に努力をされているのではないかと推察できました。プロの仕事を感じられたこともあり、モチはモチ屋に頼むのが一番なのだと改めて思いました。機会があればまた依頼してみようと思います。
私が画力向上に費やした時間は残念ながら実を結びませんでしたが、絵でお金を稼いでいる方を心の底から尊敬することができたので良かったです。ペンタブはいつかまた私がイラスト作成にチャレンジしたくなったときまで引き出しにしまっておきます。