「VOICE PROJECT 投票はあなたの声」を #広告分析 #マーケティングトレース #デコン
「YouTube Works Awards Japan 2022」が発表に。
2021 年に YouTube を活用したキャンペーンから応募を受け付け、7 つの部門でノミネート。各部門賞を選出し、その中で最も優れた広告をグランプリとして表彰するというもの。
その中の受賞広告を広告分析。
上は受賞した21年制作。下は22年版。
商品・サービス
VOICE PROJECT 投票はあなたの声/有志による市民活動
※YouTube Works Awards Japan 2022のグランプリ受賞
企業・ブランド課題
そのために「自分の1票だと何も変わらない」「自分には関係ない」という空気感を変えること→自分ゴト化
コミュニケーションの目的(何をを達成するのか?)
『VOICE PROJECT』は、投票権を得て間もない 18 歳~ 20 歳を中心とした若者層に対して、2021 年の衆議院議員総選挙を前に、投票の大切さを伝えて行動を喚起することを目的としたキャンペーン。政党や企業に関わりのない市民による自主制作の企画です。
→若者の投票率を上げること。
ブランドを取り巻く環境(市場や競合の動き)
総務省の統計によると近年の日本の投票率は、衆議院と参議院選挙ともにおよそ 50% 前後で推移しており、特に 20 代を中心に投票率が低くなっている。(20代 30〜36%、30代 42〜48%)
※投票率状況
https://www.soumu.go.jp/main_content/000528774.pdf
コミュニケーションターゲット(誰に語りかけるか)
18~20代を中心としたAround20層。映像での語り手の層から考えると、30代も含む。
社会・生活者インサイト(トレンド、キザシ、価値観、心が動くスイッチ)
「多様性」というトレンドを軸に「どんな意見が良い悪いということはなく、自分の意見を投票によって表す」というメッセージ作り。
投票について語れるとちょっとかっこいいんじゃない?という空気作り。
現状(どう思われているのか)
難しくてよくわからない。
選挙公約とか色々言ってるけど、それがいいかどうかわからない。
自分くらい行かなくてもいいか。
どうせ議席取るのは自民党だよね。(多数派っぽいし)
将来像(どう変えたいか)
投票率を上げること。政治について議論されること。
コンシューマーインサイト(心を動かすツボは)
投票に行かないと自分にとって損
→とりあえず参加しておいた方がいいのかも。という空気にを作る。
プロポジション(何をメッセージするのか)
「投票することで何か変わるかも」という期待感
信じられる理由(根拠は)
特定の政党・候補者・政治団体を応援することがない、市民活動であること。
トーン(どんな切り口、雰囲気で伝えるのか)
ナチュラル。シンプルな雰囲気
投票は「特別なことではない」というイメージ作り
投票に行く自分の方が格好いい(社会の流れに乗ってる)
アイディア(課題を解決する発想)
クラウドファンディングによる資金調達。それにより特定の団体との関係性を防げる
著名人の起用により興味関心を高める
広告配信は行わず、Youtubeへの動画掲載、SNSシェア、PRのみで推進していること
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