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小説『ひきこもり探偵』主人公 八雲満について

今日は発行を間近に控えた小説『ひきこもり探偵』の主人公、八雲満(やくもみつる)について、書きます。彼は、小田原在住の二十歳の男性です。学業優秀だったにも関わらず、大学進学を断念、職に就くわけでもなく二年間、ひきこもり生活を続けています。彼が社会との設定を持てないのには深い理由があります。

それは彼が発達障害を抱えているからです。

幼少期の彼についた診断は自閉症スペクトラム障害(以下ASD)。柔軟性に欠け、人づきあいに困難が生じる障害です。そんな彼ですが、性格はいたっておおらかで、優しい心根の持ち主なのです。

みつるくんは、トランボの分身です。

ASDにスペクトラム(連続性)という言葉が使われていることからわかるように、自閉傾向は障害と健常の境目がひじょうに曖昧です。障害と健常とはスペクトラムにつながっているからです。一般社会のなかにもASD的な傾向をもった人々はたくさんいます。かく言うトランボもその一人です。だからわかるのです、ASDの人たちの苦労が。

作品のなかにASDの特性を説明する箇所が随所にあります。作品を通じて発達障害への理解が広がることを期待しています。

小説『ひきこもり探偵』

小説『ひきこもり探偵』の見本誌が届きました!(上の写真)いよいよ来週から書店に並びます。なんだか、ワクワクしますね。[

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