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日向坂に興味を持ち、そして"好き"から"推す"ようになるまで

初めての投稿。

日向坂に"興味を持つ"ようなったのは、ご時世になってから。言葉を選ばずに言えば、"暇だったから"でしかない。そんな自分が、いつから日向坂を好きになり、そして日向坂を"推す"ようになったのか、どういうきっかけだったのかを振り返ってみたい。

興味を持つまで

ご時世になる前は、平日は朝から晩まで仕事し、ほぼ隔週で日本中に出張していた。腰の痛みで、湿布の鎮痛作用なしでは歩けなくなったこともある。周囲よりもただ成果だけに執着していたが、大きなやりがいを持っていた。

そしてコロナ禍、何年もかけた仕事のプロジェクトは頓挫した。やる気もなくなり、突然時間が有り余ることになった。

いろいろと手を出したものの一つがラジオであり、オードリーのANNを聴き始める。そしてそこでたまに出てくる「日向坂」というワード。
「日向坂とは、いったいどんなグループなのか」
それが、2021年になった頃、何となく日向坂に興味を持った瞬間であった。

バラエティとして好きになるまで

興味は持ち始めたものの、まだ「欅坂」と「けやき坂」と「日向坂」の違いすら分かっていなかった。そんな中でも、なんとなく観たり聴き始めた
日向坂で会いましょう』と『余計な事まで』、
この2つがとにかく面白かった。

冠番組『日向坂で会いましょう』で、観始めた頃に強く記憶に残っているのはバレンタイン企画。名前も分からなくても、輝いているメンバーが多い。とにかく笑った。
冠ラジオ『余計な事まで』は埼玉メンバー3人による個性と振れ幅がすごい。毎週毎週魅力が違うので、継続決定が何となく嬉しかった記憶がある。

企画に前のめりで全力であり、他のグループとは一段階レベルが違うように感じるチームワークの強さ。コロナ禍で、羨ましさもあったかもしれない。毎週の楽しみになるまで、そこまで時間はかからなかった。

ただ、今振り返ってみても、この時点ではあくまで
”日向坂の冠番組・冠ラジオがバラエティとして好きになっていた”
だけであった気がする。

アイドルとして好きになるまで

それから、いくつか考え方が変わっていく出来事が起こる。

1. 5thシングル『君しか勝たん』のヒット祈願

2021年5月の5thシングル『君しか勝たん』のヒット祈願、チアリーディング生配信企画である。

賛否両論あるが、正直自身はあまり楽しい気持ちでは観られなかった。センターの加藤さんは、レコメンでも無理がたたっているのがわかる。大人が作り出した過酷な試練に挑まされている、これが正直な感想であった(運営の批判をしたいわけではない)。
そしてメンバーの挑戦の本気度に「なぜ?」と思い始めた。

2. 『余計な事まで』での渡邉美穂のアイドル論

2021年7月頃の『余計な事まで』での渡邉さんのアイドル論である。

渡邉さんが自身のアイドルとしての立ち位置を客観視し、グループを俯瞰的に見ていて、その考え方がとても興味深かった。そして、
"自分にとって、日向坂のアイドルとしての姿はどんな風に見えるのか"
と興味を持つ大きなきっかけになった。
そこから、色々なけやき坂や日向坂の曲を聴いてみるようになった。

3. 『それでも歩いている』と『ハッピーオーラ』

アルバム『日向坂』は過去にType-Aだけ買ったので持っていたが、他の曲は聴いたことが無かった。契約していたサブスクのSpotifyから、全曲入ったプレイリストを見つけ順番に聴いてみた。そこで特に衝撃を受けたのが
『それでも歩いている』と『ハッピーオーラ』であった。

人生とは負けるもの
勝つことなんかないって知ればいい
負け方が大事なんだ
俺はそれでも生きている

作詞:秋元康 2018年 アルバム『走り出す瞬間』から『それでも歩いている』より

『それでも歩いている』はイントロから鳥肌であったが、歌詞が自然と身体に入ってきた。よくある「がむしゃらに頑張ればいいことあるさ」「あきらめずに頑張ろう」みたいな曲(日向坂ではない)は少し飽きていた。それらとは全然違う「人生は負けても良い」のような歌詞が、コロナ禍に挫折した自分には強く刺さった。

『ハッピーオーラ』はイントロから言い表せないレベルでのまさに"ハッピーオーラ"があふれており、透き通るような感じがとにかく心地よかった。

さらに、この2曲が前身のけやき坂時代であるというのも、その時の自分にとっては何となく意外で、
「いったいどういうアイドル人生をグループとして歩んできたんだ…?」
と、さらに一段と今までのアイドルとしての姿を知りたくなった。

そこからは、映画『3年目のデビュー』を観るなどしてゆっくりとグループを深く知っていき、アイドルとしても何となく好きになっていたので、東京ドームライブを配信で観ることにした。

4. 東京ドーム『3回目のひな誕祭』の配信視聴へ

2022年3月30日と31日、2日間の配信チケットを購入はしたが、当日は年度末であり平日。当時はとびきり優先度を高くはしていないので、自宅で左画面では配信を観ながら、右画面では仕事の残務をこなしていた。

途中に何回か仕事の着信もあったため、リピートも含め、完全には観られていない。ライブ映像を観ながら色々と感動はしていたが、温度感としては
「自分の本気度を上げれば会場には行けたが、グループや昔からファンであった方々にとっての夢の舞台なのに、新参者の自分が邪魔をしてもなぁ…」
という程度であり、自身を無意識にセーブしながら観ていた気がする。そして数日後には、大きく大きく後悔した。

かけがえのない存在と自覚するまで

忘れもしない4月3日、渡邉さんの卒業発表があまりにも衝撃であった。会社でまだ仕事をしていたが、あまりにも狼狽えて仕事どころではなくなっていた。また、そこまで動揺する自分自身にも驚きであった。

冠番組も冠ラジオも毎週楽しみにはしていたが、何となくそれが永遠だと思っていた気がする。それが永遠ではないと実感し、狼狽するほどの喪失感を感じたのではないかと思う。そしてそこで、
"日向坂や渡邉さんがすでに自分の大きな支えになっている存在である"
と自覚した。興味を持ってから、約1年半も経過していた。

そこからは、
「永遠ではない、今を輝いているアイドルとしての彼女たちの姿をもっとこの目で見て、もっと追いかけてみたい」
と強く強く思うことになった。そして舞台『フラガール』を皮切りに、様々な舞台やライブ会場に足を運ぶようになった。

最後に

"どこからが推すなのか"の定義は人によって違うが、振り返ってみて
"自らの足を運んで応援するようになった"のが
自分にとっての"推す"ことのスタートだと思う。

そういう意味では、ずいぶんと推し始めるまでに時間がかかった。今は推すようになって本当に良かったと思っているし、これからも見届けていきたいと思う。
心がけていることなども色々とあるが、それらはまた後日。

とらん

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