「国会召集集会プラカード」事件は国民民主党の根本的な問題点を象徴している
改革中道なら、プラカードを掲げる集会を国会内でやるべきではない
17日、仰天するような報道があった。「野党4党」が、国会内で国会召集を求める集会を開き、プラカードを掲げたのであった。そのプラカードを掲げた野党議員たちの中に、玉木雄一郎国民民主党代表と、古川元久国対委員長が混じっていた。
国会召集を求めることは、熟議を重んずる党として当然のことである。しかし、国会開会中に疑惑の追及にばかり精を足を引っ張ってばかりの左派野党と、プラカードを掲げて国会開けと叫ぶことは、党の掲げる「改革中道」の精神に背く行為である。
さらに、この集会では、玉木代表が志位委員長と肘タッチした姿が、朝日新聞に報道された。この出来事は、玉木代表の「共産党は全体主義」発言で冷え込んだ、国民民主・共産両党の和解を象徴するような形で報道されたばかりでなく、玉木代表が「共産党は全体主義」発言を撤回し野党共闘を進めるという文脈で報じられてしまった。同時に、「共産党は全体主義」発言を事実上撤回したからである。
これらの一連の事件を、問題視する党員サポーターは多い。確かに、共産党と共闘するかの印象を与えてしまったこと自体も問題ではある。しかし、この件は、国民民主党が抱える根深い問題を象徴しているに過ぎない。
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