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夫との出会い①

夫との出会いはマッチングアプリで
私の一目惚れだった。

私の1回目の結婚は
相手との性格の不一致で
一緒に住んだのは2年弱
別居3年を経て大失敗に終わった。

私には結婚は向いていない
もう二度と結婚なんかしない
彼氏もいらない
私にはバンタンがいればいい
(RMと同等な人格者なら可)
そう思っていたし
家族や友達にもそう豪語していた。

離婚が成立した瞬間、
清々しく晴れ晴れとした気持ちでいっぱいだった。

離婚成立数日後
友達のM子に離婚のお祝いをしてもらっていた時
元夫との出会いはマチアプだったという話から
マチアプには変な奴しかいないんじゃないか説で盛り上がった。

M子は20代前半で結婚していて
当時はマッチングアプリが無かったため興味津々。
「どんな感じなのか見てみたい」との事で
軽い気持ち(面白半分)で私が登録して
アプリを見せてあげていた。

マチアプに登録した事を忘れて数日放置。
ふと思い出して開いてみる。
写真も設定せず必須項目だけ埋めた状態だったが
意外と多くのイイネをもらっていた中で
今の夫を見付けた。

彼の写真を見た瞬間に
「あ、この人、私の運命の相手だ。」と
ビビっと(死語)来た。
生まれて初めての感覚だった。

即イイネを返したあと
「マッチングした相手から
メッセージが届いています」との通知がきた。

きゃーーー⁄(⁄ ⁄º⁄Δ⁄º⁄ ⁄)⁄
やばいやばい
ドキドキが止まらない!

本人認証をしていないと
メッセージが読めないしやりとりが出来ない。
急いで免許証をアップロードし本人認証を行った。

彼氏もいらない
私にはバンタンがいればいい
と思っていた事なんてすっかり忘れていた。

彼はものすごく
丁寧過ぎるくらいの言葉遣いで
とても優しくて誠実な人柄だと文面から伝わってくる。

メッセージのやりとりをして
会ってお話してみたいと思っていたら
彼の方からお誘いがあって
2週間後の土曜日に会うことになった。

きゃーーー⁄(⁄ ⁄º⁄Δ⁄º⁄ ⁄)⁄
嬉しすぎる。
こんな初恋のような気持ちになるなんて
(しかも離婚直後に)思ってもみなかった。

お昼前に待ち合わせをしてドキドキで初対面。
会った瞬間に子宮が疼いたのが分かった。

優しい笑顔
穢れのない澄んだ瞳
低めで少し鼻声のような声質
クマさんみたいな雰囲気も
ガチガチに緊張した様子も
会った瞬間から
全てが愛おしく感じる人だった。

挨拶した後に私が発した言葉は
「声がめっちゃ好きです」だった。

緊張していて彼の反応は覚えてなかったけど
後日聞いた所いきなりでびっくりしたそう。

お互いを知るために
ランチやドライブをしながら沢山話した。
共通点がやたら多く笑うツボも近い。

間があっても不思議と気まずくないのが
とても居心地が良いなと思っていた。

話を聞くと
彼は男性ばかりの職場で
あまり女性慣れしていない様子だった。

夕方になり
そろそろお開きかなという雰囲気になって
ちょっと寂しい気持ちになっていたら
「不思議だけど なんか
ずっと前から一緒にいるみたい」と
彼がボソッと呟いた。

その言葉を聞いて
彼ともっと一緒にいたいという気持ちが強まり
咄嗟に出た言葉が「ウチ来る?」だった。

そう言った後 心の中で
“なんて事を言ってるんだ 私は!”と
1人で恥ずかしくなっていた。

彼は
「いいの?パラサイト一緒に観ようよ」
と言ってくれた。

当時パラサイトがNetflixで配信されたばかりで
観たいけど 怖くて1人で観れないと
私が言った言葉を覚えていてくれた。

一人暮らしをしてるアパートの前で
5分だけ待ってもらって急いで部屋を片付けた。

コンビニまで一緒に歩いて
ご飯とお菓子を買いに行き
(あぁ〜 めっちゃ手繋ぎたい…)

部屋に入ってもらって
距離を保って座ってもらい
(あぁ〜 彼のあぐらの中に座りたい…)

色んなことを考えながら
パラサイトを鑑賞。

ドキドキし過ぎて集中なんて出来ない。
ずっと彼の事が気になって
私は映画どころじゃなかった。

お菓子が大好きな彼は
映画を真剣に観ながらお菓子を永遠に食べている。
かわいい。

鑑賞中に食べたお菓子の小袋を小さく畳んで並べている。
とにかくかわいい。

身長185cmの大きな身体で
お菓子を食べている姿も
小袋を小さく畳んでいる姿も
お茶をチビチビ飲んでる姿も
全てが可愛くて愛おしくてたまらなかった。

もちろん私は襲うつもりはなく
向こうからも指1本触れられずに観終わった。

とても名残惜しかったけど
車で4時間の距離に住んでいる彼を
早く帰してあげないと夜中になってしまうので
初対面を終えた。

「自分が家に帰るまで待たずに寝てね」と
帰り際も優しい彼。

好き過ぎる。

彼が帰ってから1人で冷静に考えると
“初対面の男を家に呼ぶ
やばい女って思われたかも”と
内心気が気じゃなかった。

でも彼の捉え方次第だから
そう思われてしまったら仕方ないと切り替えて
お礼のLINEだけ打って寝ることにした。

寝てる間に
「すっごい楽しかった!近いうちにまた会おうね!」と
LINEが入っていた。

最高過ぎる!!!
でも社交辞令なのかもしれない
調子に乗らないように「良かったらまた遊んでね!」と返信。

それからもLINEのやりとりは続き
また2週間後の土曜日の夜に会う事になった。



②につづく…🩶

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