見出し画像

斉藤和義「月光」 愛されたいと願う人で どこも順番待ち

2012年5月2日リリースの斉藤和義さんのシングル「月光」。フジテレビ系のドラマ「家族のうた」の主題歌に使われていた。
この半年ほど前に、「やさしくなりたい」がドラマ「家政婦のミタ」とともに大ヒットした。その影響もあって、注目を浴びていた面はあると思うんだけど、「月光」は全く大衆に媚びることがない、斉藤和義節全開の曲となっていて、「さすがや!」と思ったことをよく覚えている。

私のパソコンの待ち受けはしばらく「愛されたいと願う人で どこも順番待ち」となっていたほどだ。大好きな詩。

でも、そのころはライブには行ってないなあ・・・。後悔先に立たず、あの頃こそ、行けばよかった。

歌詞を見ていく。

「オレはこんなもんじゃないんだって!
こんなハズじゃないんだって!信じておくれよ
分かってないアイツらが センスのないアイツらがバカなだけなのさ!
だからどうか あと1杯だけ」

ここは酒飲んでくだ巻いているシーンを描いている。

「オレはオレになりたいだけなんだ
ただそれだけなんだ 誰だってそうだろ?
ロックンロールに教わったことは
『人と違っても 自分らしくあれ!』ってことさ
そして『愛と平和』 そいつの意味を探している」

ああ、いいね。
確かに、自分であり続けたいだけなんだよなあ。
「人と違っても 自分らしくあれ!」かあ。できてないなあ。

で、Love&Peace。

次のフレーズで

「男の価値は何で決まるのかな?」
そしたら隣の女が
「そんなの『家族』に決まってるでしょう!」

と歌う。なんだか、あっさり答えが出るなあ。でも、真実かもしれないね。

で、サビ
「愛されたいと願う人で どこも順番待ち
それぞれの歌うたいながら 夜を越えてく」

ああ、いい詩だなあ。みんな、愛されたいだけなんだよなあ。
確かになあ。
でも、多くが、そんなものとはほど遠いところで、命を削りながら、生きている。
寂しい時代だねえ。

斉藤和義さんは「高い理想を掲げてみても、結局は自分の周りにあるよ、幸せはね」って歌っているんだろうね。
なかなか見えにくいけど、確かにあるんだよ。すぐ近くにね。

2022年10月10日 トラジロウ

いいなと思ったら応援しよう!