【思い出】彼女のこと

書き出せなくて悩んでいた。
仕方がないので書く。

私には昔一緒に暮らしていた彼女がいた。
彼女とは、20年以上前の私が20代の頃に知り合った。5歳年下の彼女は美大を卒業して美術系の会社に就職したばかりだったが、その会社がいわゆる御局様に取り仕切られていて、彼女はよく泣いていた。

私が一緒に暮らさないかというと、彼女は会社を辞めて私と一緒に暮らしてくれた。彼女は有名企業のデザインのパートの仕事をしていた。当時私は井の頭線の賃貸マンションで暮らしていた。初めて彼女と狭いユニットバスのお風呂に入ったときにはどきどきした。
その後、私は今の港区の分譲マンションを購入し、彼女と同居していたが、彼女は別の有名な企業に就職したのを機に、私の家から出て行った。
結局、私が日韓ハーフの自分の夢を日本人の彼女と共有できていないのがいけなかった。私の夢は彼女(や身近な日本人の女性たち)にとってどうでもよいことだった。それは初恋の頃からそうだった。思えば、中学の頃から、片思いばかりだった。

私は彼女のことを振り返らないようにしていたけれども、何度も夢に見て苦しい思いをした。彼女と和解した夢をみては目が覚めるとひとりぼっちだった。彼女が出て行っていつのまにか15年も過ぎたが、今でも夢に見る。

https://ameblo.jp/toraji-com/entry-12440543501.html

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