エンターテイナーAさん

運営企画推進室の河原です。今日はとあるユニットのほっこりエピソードをご紹介します。

夕方あるユニットに立ち寄ると、介護士のAさんがせっせと夕食前のお茶の支度をしていました。

準備が終わると、一人退屈そうにしているご利用者にさり気なく声をかけて席へ案内しています。「〇〇さんもこちらの席にしますか?一緒にオリンピックも観られるからこちらが良いかも?」Aさんの明るい声がリビングに響きます。

皆さんが席に落ち着くと、一人ひとりに熱々のほうじ茶を運んでいます。


「熱いですよ!」「ホントに熱いですからね!」


そこまで熱いお茶を出すの???と少し不安になりながら様子を見ていると、皆さん何だかニコニコ嬉しそうなご様子です。

「本当ですよ!」「気を付けてくださいね!」「〇〇さんのはトロミがついているんですから更に熱いですよ!!!」

キッチンで食事の盛り付けをしながら、Aさんがたたみかけます(笑)

皆さんくすくす笑いながら「そうね確かに熱いわね」「でもフーフーすると丁度良いわよ」「熱すぎるな、いやでも美味いな」「そうだねぇ」と言って美味しそうにお茶をすすっています。

「今日のおかず、美味しそう!えっと…鶏のうめにく焼き…?」「それ、ばいにくって読むんだよ」「やだ、恥ずかし~」

普段はあまり笑顔を見せないご利用者が「それは美味そうだな」と冗談っぽい笑顔を見せてくれました。

慌ただしい夕食準備の時間も、Aさんのひと工夫(才能?)でご利用者をこんなに楽しませることができるんだなぁと、ほっこり感心したひとときでした。