林浩治「在日朝鮮人作家列伝」07 李恢成(りかいせい/イ・フェソン)(その0)
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李 恢成──日本文学に斬り込んだ在日朝鮮人作家のスター(その0)
李恢成はサハリン生まれの在日二世で、1971年に日本籍以外の作家として初めて芥川賞を受賞した小説家だ。
以来、李恢成は在日朝鮮人作家のトップランナーとして、また在日朝鮮人の文化活動の牽引者として1970年~1990年代までを爆走した。
李恢成の登場は内向的な日本の純文学土壌に、異文化の貌を持った政治小説の刃を突きつけた。
筆者が初めて読んだ在日朝鮮人作家でもあったし、22歳のときに李恢成の作品について書いたものが最初の在日朝鮮人文学論でもあった。
→李恢成(その1)につづく
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*本文の著作権は、著者(林浩治さん)に、版権はけいこう舎にあります。
◆参考文献
◆著者プロフィール
林浩治(はやし・こうじ)
文芸評論家。1956年埼玉県生まれ。元新日本文学会会員。
最新の著書『在日朝鮮人文学 反定立の文学を越えて』(新幹社、2019年11月刊)が、図書新聞などメディアでとりあげられ好評を博す。
ほかに『在日朝鮮人日本語文学論』(1991年、新幹社)、『戦後非日文学論』(1997年、同)、『まにまに』(2001年、新日本文学会出版部)
そのほか、論文多数。
鄭承博とも交友があった。
2011年より続けている「愚銀のブログ」http://kghayashi.cocolog-nifty.com/blog/は宝の蔵!