英国 詐欺の新記録! UK bank fraud hits new record
オンライン詐欺師たちは、パンデミックに乗じて、Covid-19ワクチン、ロックダウン罰金、小包の配達ミスなどの偽メールを使って、昨年、英国の消費者から記録的な4億7900万ポンドを詐取しました。
(当時1ポンド150円くらい)
銀行の業界団体であるUK Financeが発表したデータによると、顧客が知らないうちに犯罪者への支払いを承認してしまう「決済詐欺」による被害額は、年間5%増加しました。
このうち、「なりすまし詐欺」は94%増加しており、犯罪者が信頼できる組織を装って9700万ポンド近くを一般市民から騙し取っています。
詐欺師たちは、パンデミックへの不安を利用して被害者を騙し、個人情報を聞き出そうとしています。
英国の金融機関がよく目にする例としては、予防接種のための偽のウェブサイトへのリンクや、ロックダウンのルールを破ったことによる罰金などが挙げられます。
また、オンラインショッピングの増加に伴い、犯人は買い物客をターゲットにして小包の偽の不在通知を送ったり、在宅ワーカーをターゲットにしたソフトウェア・プロバイダーを装ったりしています。
投資詐欺は、認められた不正行為の中で最も高い割合を占めており、1億3,500万ポンド以上が、投資業者やプライベートバンクのウェブサイトを模倣した巧妙な詐欺行為によって失われました。
UK Finance社によると、昨年は暗号通貨詐欺が増加し、当初の投資額から「リターン」を得た後、さらにお金を渡すように促された被害者もいたとのことです。
銀行や金融機関は、公認された詐欺被害額の43%(2億690万ポンド)を被害者に返還することができましたが、これは、払い戻しに関する業界の自主規範が導入された2019年に返還された金額の4分の3以上にあたります。
この自主規範は、巧妙な詐欺の試みの「罪のない被害者」に払い戻しを行うことを約束していますが、すべての銀行や決済業者が署名しているわけではなく、UK Finance社は自主規範の適用方法に矛盾があることを認めています。
UKファイナンス社の経済犯罪担当マネージング・ディレクターであるケイティ・ウォロベック氏は、
「銀行の高度なセキュリティシステムを回避し、デジタルプラットフォームを利用して被害者を直接ターゲットにし、騙してお金や情報を提供させようとするオンライン詐欺やテクノロジーを駆使した詐欺の増加が懸念されます。
私たちは政府に対し、次期オンライン安全法案を用いて、
・検索エンジン上の詐欺広告の削除
・オンラインデートサイトの偽プロフィールの削除
・ソーシャルメディア上の詐欺コンテンツへの対処
など、オンラインプラットフォームが顧客保護のための行動をとるよう要請します」
と述べています。
銀行は、顧客の許可を得ずに口座から支払いを行う「決済詐欺」の防止に成功しており、2020年には10ポンドにつき7ポンドの不正行為を防止することができました。
昨年、カード・決済犯罪専門部隊は、金融詐欺に関連する700以上のSNSアカウントを削除しましたが、そのうち250以上は、犯罪収益を洗浄するために「マネーミュール」(不正資金の運び屋)を募集している犯罪者のものでした。
今月初めには、犯罪者がネット上の偽の求人広告を利用して、少しの報酬と引き換えに、法を犯してでも自分の銀行口座を犯罪収益の洗浄に提供したいと考えている無職の若者を狙っていることが明らかになりました。
また、犯罪者が自主規範に参加していない銀行や決済代行会社の "ミュールアカウント "(不正資金の運び屋アカウント)を利用して、盗まれたお金を受け取っているという証拠も出てきており、当局による資金回収が困難になっています。
((感想))
・詐欺にも世界的トレンドがあるんですね。
・被害額の中で投資詐欺がやっぱり大きい!!
偽サイト内だとうまく投資が進むように見せられるから全財産かけてしまう被害者が多いんですよね。わたしもその1人でした。
しかも結婚や友情を意識させられて◯◯のために…!とか言われ、利益と情をからめられると大抵の人は引き際分からなくなりますよね…。
・金融業界の自主規定による被害者への救済措置羨ましすぎます。全体で43%もの額が返されたなんて!
コツコツ貯めてきた大金を失って人生を悲観する被害者も多いだけに真剣に日本も取り組んでほしいところです。でも特殊詐欺ってオレオレ詐欺を除いてほとんど救済策ないんですよね。税金もふつうに持ってかれるし。トホホ。
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↑ いい声でわかりやすく詐欺の解説をしてくれています。動画作成お疲れ様です!