気張れ
僕が、高校生の頃。
底にいた頃、おばあちゃんは僕に向かって、
気張れそうすれば、気が病むことはないと唐突に言い始めた。
そんなことは、戯言だ。
そんな精神論で解決するようなら、僕のこれは何なの?
何が、気張ればだ。
そんなことしたら、気張った分だけ自分を苦しめることになる。
弱くなってるときに、包み隠さず弱いと言えなければ、
泣きたいときに我慢して、自分の心を自分でいじめてることになる。
天に躍り地に伏して嘆いても、誰一人己の気持を分ってくれる者はない。
だから、結局はそんなことを言ってしまう。
僕は、トラにならないようにどうにか、こうにか進んで師に就こうと思う。