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北海道移住、奇跡の珍道中900km走破(後編)

2023年の8月に北海道に移住した我が家、色々な懸念がありつつも、粛々と引っ越しの準備をしていました。前回の記事はこちら。

最初に言っておきますが、後編では、前編で立ったフラグをどんどん回収していく流れになります。前編もぜひお読みいただけると幸いです。

まず、懸念していた台風大集合ですが、順調に皆さん日本に向かってきており、天気予報のサイトを繰り返し確認する日々。そしてある時奥さんからLINEが…。

フェリー欠航

茨城の大洗まで車でペットたち含めて移動し、フェリーに乗ってビュッフェを堪能、寝て起きたらそこはもう北海道、みたいなステキなプランは崩壊し、別のルートを模索することになりました。あんなにフェリーの予約頑張ったのに(主に奥さんが)。

とりあえず、車と爬虫類等を運ばないといけないので、私だけでも陸路と海路を使わないといけない、奥さんと子どもたちとねこたちは最悪飛行機でと思いつつ、フェリーが欠航するくらいだから、飛行機も欠航になる可能性も高く…。

もしかして引っ越しの荷物だけ先に北海道に届いちゃうのではと思いましたが、そもそも引っ越し屋さんも台風の影響を受けるわけで…。そんな中、いろんな交通機関を調べたり、各所に連絡したりした結果

東京から八戸まで700kmを車で激走、八戸から苫小牧までフェリー

という結論になりました。なお、我が家は車の運転が出来るのは私だけなので、700kmを半日ずっと運転することになります。

八戸からのフェリーはペット同伴部屋もなんとか予約出来たので、あとは引っ越し当日に頑張るのみ。引っ越し屋さんに荷物を託して東京をいざ出発!

これは引っ越し屋さんの荷物に入りきらなかった黒魔道士の帽子

お盆の最中でしたが、高速道路はそこまで混まずに道中は順調。東北道まで来ると道はスイスイ。道のりは長いので、1~1.5時間ごとに休憩を入れつつ、本州を北上。しかし栃木のあたりで渋滞に。仕方なくノロノロと進んでいたら、走行中に

車のエンジンが止まる

というまさかのトラブル。ディーラーに持って行くほどの違和感は間違っていませんでした。しかしなぜここで。妙に冷静にエンジンをかけ直したらかかったので、何食わぬ顔でふたたび北を目指します。

落ち着きを取り戻すために佐野SAへ

その後はエンジンが止まることもなく、なんとか青森に。ねこたちは長時間乗車のストレスでにゃーにゃー鳴き出していたのでそれをなだめつつ。

そんな中、夜の2時くらい、疲れと眠気のピークで運転中に減速していく私の車。

奥さん「えっ、だいじょうぶ!?」
私「だいじょうぶじゃない」
奥さん「ヤバい、休憩だー!!」

というやり取りもありましたが、予定の時間より前に八戸に着いて、ほどなくしてフェリーに乗船。


フェリーは快適で、8時間乗っていれば苫小牧に勝手に着きます。疲れのピークの我が家の面々は、揺れが大きいながらも静かに寝ました。

フェリーの部屋はすこぶる快適

無事苫小牧に着き、札幌とは逆の伊達市に向かいます。奥さんの実家に子どもたちを預け、奥さんと私だけ札幌に戻って引っ越しの荷物を受け入れる算段。意気揚々と苫小牧中央のICから高速道路に乗り、少し進んだところで

エンジン完全に沈黙

あわてて路肩に車をとめて、保険会社のロードサービスに連絡。なんやかんやありましたが、最終的には車はレッカーで運ばれていきました。長い道のりをよく頑張ってくれたね…。

結局そのまま廃車になった赤いセレナ

そんなわけで、トラブルだらけの東京→北海道の引っ越しは、なんとか無事(?)終わりました。不幸の星の元に生まれた私の集大成のような道中でしたが、なんとかたどり着けたのだから御の字です。

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