ワーホリ出発の日、空港にパスポートと乗り継ぎチケットを置き去りにして、出発できなかったけどANAが神だった2日間。
2022年3月にオーストラリアシドニーに渡航✈︎
2024年現在パートナーとケアンズに暮らす31歳のToraです🐯
(情報こんだけだけど、友達見たらすぐ私ってわかるね笑)
何から書こうかなあと思ったけど、
私のワーホリの始まりと言ったらこれだからタイトルの話を。
2022年3月26日
私は20人くらいの家族やら大事な友達やら当時の彼氏やらに見守られて
福岡空港で別れを惜しむ会を。
もうそれはそれは、結婚式のような(大切な人がたくさんいて)
もうあの時は言語化できない何かに包まれてたなあ。
コロナ明けて、国境があいてすぐの渡豪だったから
福岡のローカルのテレビも
旅立つ人たち!!みたいな感じで取材してて、
それにも保安検査場入る直前に捕まってちょっとだけ取材されて。
そして保安検査場を通り
みんなの顔が見えなくなって、とてつもない不安と共に
涙をボロボロ流しながら
福岡▶︎羽田行きの飛行機に乗り込んだのです。
福岡空港は展望台があって
みんな私を見送った後は展望台まで行ってくれて
みんなからは私が見えないけど、私は一人一人しっかり見えて。
そして飛行機は飛びました。羽田に向けて。
そしてふとね、
パスポートとシドニー行きのチケットを確認しようと
バックパックを開いたんです。
ない。
どこにもない。
パスポートとシドニー行きのチケットを入れてるはずのポーチが
探せど探せど、どこにもない。
(3回全部出して一個ずつ見るを繰り返した)
涙はまるで、漫画のようにスススっと引っ込み、
まだシートベルトサインが光ってる機内で
3列くらい先に見えるCAさんに
ここは居酒屋か?くらいの勢いで
真っ直ぐ手を伸ばして『すみません(顔真っ青、しかし勢いはいい声で)!!!』
と言うと、気づいたCAさんが何事かと
『シートベルトサイン消えるまで待ってくださいね』
みたいなジェスチャー。
ドキドキドキドキドキ。
シートベルトサインが消えて、
CAさん(超ベテラン感漂う貫禄ある綺麗なおばさんCAさんだった)に
「私、今日の夜22時の便でシドニーに飛ぶはずなんですけど、
パスポートとシドニー行きのチケットがどこにもないんです(顔面真っ青)」
って伝える。
CAさん、まっっったく動揺せず
「あなたが、福岡空港についてとった行動を時系列で一つ残さず教えてください」って言ってくる。
「家族と友達とフードコートに座ってコーヒーを飲んで、そのときは目でパスポートとチケットを絶対に確認しました。その後保安検査場に並んで、、飛行機に乗って、、」
まじそんくらいしか言えなかった気がする。
そしたらCAさんから
「今からあなたの情報を福岡空港に無線で飛ばします。でもその答えはこちらでは受け取れないので、羽田に着いたらグランドスタッフに声をかけてください。全てわかるようにしておきます。今私たちができることはこれで全部です。」
「もし保安検査場内で見つかった場合、私たちの管轄内なので明日の飛行機で羽田にあなたのパスポートを飛ばせます。でも保安検査場外で見つかった場合、ご自身でとりに行っていただくしかないです。」
と言われる。
私は冷や汗かきながら
こんな経験人生に一回しかないし、羽田に着くまで私にできること一個もないし
うん、今の気持ちを残しておこう。ってメモに自分の気持ち書き始める(笑)
そのときのメモがこちら。笑
そして飛行機が羽田に到着。
まずはベテランCAさんに深く深く頭を下げて半泣き状態でお礼を伝える。
そして飛行機を降りたら、もう飛行機から一歩でたその場所に、
身長低め、絶対性格いい、見た目は癒し系のグランドスタッフあべさんが
「○○(私の苗字)様、〇〇様ー、いらっしゃいましたら声をおかけください」
と言いながら立って待っててくださって、
「私です 本当に本当にすみません(顔面蒼白)」
で声をかける。
そこであべさんが私に言った一言を私は生涯忘れません。
「大丈夫ですよ。大変失礼なのですが、もう何度もリュックを確認していただいたというのは重々承知で、よろしければ一緒にもう一度確認させていただいてもよろしいですか?」
100客が悪くて迷惑かけられてるのに
こんなにへりくだって言葉かけれるの、凄くない?
しかも声のトーンが人を落ち着かせるやっさしい声。
どんな訓練しとるんやろう。
まあほんでなかったわけよね。
そして事実を告げられるわけですよ。
「福岡空港でスタッフで探しましたが、現時点では見つかっていませんし、紛失物センターにも届いていません。ということは、保安検査場内で落とされた可能性はかなり低いかと。なので、本日シドニーへの出発は厳しいと思いますし、本日の夜の便で福岡にお戻りになるのが賢明かと思います。今から飛行機を手配させていただきますが、それでよろしいですか?」
え?私あんなに涙のお別れしてきたのに、今から福岡戻るの??
どんな顔して会えば、、
いやいやいや、その前に羽田に見送りに来てくれてる人がいるんだった
早く連絡しないと。
電話、、、
解約してるんだったああああああ
みたいなことを頭に抱えながら
とりあえずあべさんとANAのカウンターに向かう。
WIFI繋げて友達にLINE電話して
「とりあえずパスポートなくして出発絶望的なんだけど
とにかく今から外出てくるからそこにいて!!」
留学のエージェントに電話して
「すみませんパスポートなくして出発絶望的です。」
姉に電話して
「ごめんパスポートなくしてまだ見つかってない。どうしよう。。。」
みたいな感じで
もう全身血が巡ってなくてそこに血がとどまってる感覚(どういう感覚?)
そして福岡空港行きの便がもうなくて、
北九州空港行きを探しますって言われて、
でも北九州行きももうなくて、
結局福岡空港行きの朝イチ7時くらい発のチケットを3万で買って。
その時のチケットと領収書はこちら。
そして私の携帯はもう解約してて繋がらないから
友達の電話番号を伝えて
あべさんは最後までとっても寄り添ってくれて
深く深く頭を下げて半泣きでお礼を伝えて。
そして友達と、もう国際線に飛ばされてるスーツケースを取りに行って。
(この時のバスの中がなんか一番心きつかった気がする)
そして、羽田に見送りに来てくれているもう二人とも会えて
出発もできないのにプレゼントもらって、
笑われて、笑ってくれて少し心温まった。。
そして、友達の家に一泊させていただくべく
電車に乗ろうと改札を通ろうとしたその時です。
友達の電話に知らない番号から電話が!!
「友人に代わります!!!!!」
と友達が携帯を渡してきて、
「○○様、パスポート見つかりました!!!!!!保安検査場内にありました!!!!!!明日朝イチの便で羽田に飛ばせます!!!!!!!」
って言われたの。
あの時の感動、安堵、全身に血が巡り始めるあの感じ(ちょっときもいね)
マジで忘れん。
そしてここからANA様の信じられないほどの神対応。
「お客さまにご購入いただいた福岡空港行きの明日のチケットは全額返金致します。領収書が必要でなければ、クレジットカードに今すぐ返金対応させていただきますが、それでよろしいですか?」
「明日朝イチでパスポートを飛ばすので、羽田空港でお受け取りください。そして、今回は席も空いておりますし特別に、明日夜の便でシドニー行きのチケットを無料で振り替えさせていただきます。ただ、振り替えのチケットはご自身でとっていただく必要があります。今からお伝えする番号に電話をして、全て情報は伝わるようにしておきますので、振り替えのチケットをお取りください。」
何回本当にありがとうございます言ったかわからん。
言われすぎて電話先のお姉さんも笑ってたの覚えてる。笑
凄くない?150%私のミスなのに、お金とればいいのに、この対応。
そして私は次の日の早朝、
友達の電話でANAのチケットセンターに電話をして、振り替えのチケットを取りました。すごいよ、本当に情報は全部伝わってて、名前言ったら
「お電話お待ちしておりました。ありがとうございます。」
って。
すごいよね、ANA。本当にすごい。
当時必要だった陰性証明だけ効力がなくなったから取り直して、無事陰性。
(これで陽性だったら全てが水の泡だからほんっとにドキドキした。)
その時の領収書がこちら。
そして無事に、
24時間遅れでシドニーに出発しました。
本当に家族にも友達にもエージェントにも、ANAにも
死ぬほど迷惑かけて、大反省だったこの出来事は本当に一生忘れません。
あの日から2年半くらい経った今でも
鮮明に思い出せる。
これ以降、旅行するたびにパスポートまだ持ってる?
って聞かれます。笑
あ、結局どこで見つかったかと言うと、
保安検査場入ってすぐのANA空席待ちカウンターの
椅子の下で見つかったそうです。
我を失うほど号泣した私は、保安検査場を抜けると目の前に現れる
ANA 空席待ちカウンター
のANAの文字だけを見て、ここが私の搭乗口だと勘違い。(な訳ないだろ。)
ちなみにここです。
そしてここに一旦荷物を全部下ろしました。
そしたらアナウンスがあったんですね。
「羽田空港行きの○○便は搭乗口が○番から○番に変更になりました。ご搭乗の方はご移動ください。」みたいな。
え、私の搭乗口ここじゃないし、もっと離れたとこに変更になったんだ、急がなきゃ!!って搭乗口まで走ろうとした時、パスポートの入ったポーチ落としたっぽい。
そしてこの時期、コロナ明けで飛行機のる人少なくて、
空席だらけだったから空席待ちカウンター使う人とかいなくて
誰もここ探さなかったらしい(そりゃそうだ)
これからワーキングホリデーやら留学しに行く人に伝えたいことは、
出発する時は感極まりすぎず、冷静に持ち物の確認をしてください。
パスポートとチケットさえあれば飛べます。
ってことです。
そしてそんな大ハプニングから始まったワーホリ生活、
その後も家火事になったり、入院手術したり、家追い出されたり、
6年前福岡でナンパされたオーストラリア人とシドニーで再会したりして、
今とっても幸せな話もまたブログにしよう。
それではまた❤︎
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