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四国に移り住んで1年が過ぎたリアル

香川県に移住しよう!と思い立ち、勢いとノリで来たものの、予想と違ったことの連続で、最初の3か月は激凹み、6か月目で東京に戻るか大阪に移ろうかと考えた。
そして1年過ぎた今は、最低でも3年はいよう、もしかしたらずっといるかもね、という気持ちにまでなってきている。

その理由は、やっぱり人と繋がりにあると思う。
よく都会から地方に移り住んだ人の困りごととして、田舎の閉鎖性や過干渉について語られている。私自身も最初は、人に見張られているような気になって、神経衰弱になりそうになった。

今になってわかるのは、そこまで頑張って地域に馴染もうとしなくてもいいということ。どうしたって過剰な行動には無理が出るし、そこまで適応することを気にしなくてもよいのだ。
良い人に思われなくても大丈夫だし、そこまでコミュニティに受け入れられなくてもやっていける。話題や興味の対象も全く違うし、それに合わせようと頑張るのは自己否定や自己犠牲につながる。
違っていることが前提で開き直っても、理解しようと努力すればいいのだ。アサーティブなコミュニケーションが必要とされるのはどこでも同じということだろう。

やはり一番付き合いやすいのは、同じ移住者の人たちだ。程よい距離感で、趣味や遊びを共有できる。

最近は、同性や異性問わず、複数の仲間ができて、バンドに参加したり一緒に出かけたり、ビジネスの情報を交換したりと落ち着くことができた。
加えて、香川県は横の繋がりが持てるような移住者に対する政策があり、受け入れ体制が盤石だと感じる。とくに起業のサポートも厚く、東京で受けたら高額なコンサルも行政のサポートで無料で受けることもできる。

今、住んでいるのは地方の観光地なので、完全な過疎の農村地域とも違うから楽なのかもしれない。もし、山深い地域や農村部へ入っていたら、もっと辛かったかもしれないなと思う。
よく移住失敗の体験を目にするが、移住の難易度はグラデーションで、やはり地方の県庁所在地が、人口密度が低いゆったりとした環境で、便利に住むことができて、最高なんじゃないかと実感している。

1年過ぎてみて、わたしが気に入っているのは、自然豊かな環境と、まだ何かやりようのある余白のある空間だ。
これからもよそ者として、無責任に、楽しく、面白いことをやっていきたい。それが結果的に地域にプラスになればいいなと考えている。それくらいでいることが肩に力が入らず、長続きするのかもしれない。

#地方移住のコツ

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