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難解お水ブランディング

自己紹介:地方の国立大学卒業後、会社勤めをした後、30才で小売とサービス業で自営になり、40代でライターに転身。こだわりの商品の販売支援をしています。ブランディングやマーケティングの学びのシェアとお役立ち情報をお伝えできればと思っています。

お水ってたくさん良いものが出ていますよね。ウォーターサーバーやペットボトルの水、神秘の水まで津々浦々。

先日、知人から水の販売をしたいという相談を受けました。どうやってブランディング&マーケティングしていくか、むむ難解です。

水の効能を言い過ぎると怪しくなる

この水は、むくみに効く、美肌にもよい、とは言っても水ですから。

水にそこまでの効能があったとしたら、それは水ではありません。

誇大広告か法律にかかる問題になります。その水を売るために、さてどうする?

まずはこの水の特徴ともいえる要素を書き出し他のメーカー品と比較しました。メリットは、ずばり価格の安さと持ち運びの便利さにあります。

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差別化の基本は、とくに秀でている要素以外は捨てて、特徴を絞って推します。

ところが、この価格と持ち運びのよさって、それほどに差がでません。

2L 69円のペットボトルの水も時々スーパーで見かけるし、持ち運びは相当大量に使う人のみの関心事でしょう。

困ったら、他の事例を参照します。

ボルビックのキャンペーン1L for 10Lの支援

日本から撤退したボルビックですが、過去には世界的なキャンペーンを行いました。ボルヴィックが購入される1Lごとに、清潔で安全な水10Lがアフリカの農村部へ供給できるよう、売上の一部をユニセフへ寄付するというものでした。

ボルビックは、広大な採取地のブランディングでも内容成分でもなく、キャンペーンでブランディングと販売促進に成功したのです

ただしこれほどの大掛かりなキャンペーンはスモールビジネスには無理です。他の施策で参考になるところはないでしょうか?

水販売戦略に、Yonda!戦略を参考にしたら

新潮文庫のブランディング戦略パンダ印のYonda!キャンペーンには、特典がついていました。

ブランディングだけで同じタイトルの本が、差別化できないと想定された好例です。たしかに岩波文庫と新潮文庫から同じ小説が出ていたとして、パンダ印がいいから買おうとはなりにくいです。

つまり商品によっては、ブランディングだけでは売れず適切なマーケティングと合わせた施策が必要になってくるのです。

ここから水の販売について考えました。

性能でもそれほど他との違いが出せない、ストーリーも弱い、それならその会社が扱う他の商品との抱き合わせ販売では?

という提案をしました。

これは小さな、地方のパーソナルビジネスのお話しです。

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