船で島に向かうとき
わたしは、これまで何度か海外の保養ホテルに滞在したことがある。
一番思い出に残っているのが、インドのアーユルヴェーダのリゾートホテルに滞在したときのこと。
リゾートへのアクセスは、空港までTOYOTAのランドクルーザーで迎えがきて、目的地近くになると小さな舟に乗り換えて小島に渡った。
舟でしか渡ることができない特別な場所に来たというと、余計にその島へ行くことが貴重に思えてきた。一緒にいった女性陣みんながときめいていことをよく覚えている。
この思い出があるからか、フェリーや高速船に乗るたびは国内でもわたしにとっては特別なアプローチのように感じられる。
この夏は、久しぶりに遠くにでかけた。facebookグループに女性の旅のグループがあり、活発な情報交換と報告会が開かれているのに影響を受け、瀬戸内芸術祭に行くことにした。
リアルの場でも、女性にこの旅のことを話すと、ほとんどの人が「知ってる!」わたしも行きたいと思っていた!素敵!と瀬戸内の島の人気の高さが伺えた。
やはり島には何かの魅力がある。
いやただの島ではなく、フェリーで行く島には魅力があるのだ。(独断と偏見による)
結論から言うと、島の観光自体はとても素晴らしく予想以上に感動した。
至るところにある、アート作品を看板を頼りに探し当てていく宝探しの旅のようなところもあり、本当によくできた企画だなと感心した。
実際の集客力もコロナ前の2019年は100万人を超えているらしく、今後のインバウンドの回復に応じて観光産業として盛り上がる場所になるに違いない。
そんな観光地としての魅力とは別に、一つ気になったことあった。
それはフェリーのタイムテーブルの未整備と各会社の連携不足のところだ。
各島を結ぶフェリーの会社は、いくつかあり、それぞれが別の運営なので、それぞれの走行に関しては無責任な態度が一部みられた。
観光客の立場からすると、瀬戸内国際芸術祭を盛り上げるために一致団結して協力しあっているだろう、そうあってほしいという願望がある。
けれど、実際にフェリーの切符を切ってくれた人はこう言った。
「わたしは、時間通りに船を出発させることが仕事なので、その先の乗り換えのことまで知らない。」と少しイライラしながら腕時計をこれ見よがしに見ていた。
それは、そうだし、時間通りに動かすという使命感に燃えている素晴らしい勤務態度だと思う。
それに大人なら、島から島へ移動しようとするなら、その先のフェリーが動いているかどうかは自分で下調べして当然というのももっともだ。
けれど、ここはオモテナシの国ではなかったのか。
それが売りであり、これから観光で稼いでいこうと思ったら、もっと大きな目でみてイベントを盛り上げた方がいいのではないか。
今どき、手で切符を切って、張り紙の情報を見て乗り継ぎを確認するのがそもそも間違いで、システム化すればよいだけの話しなのかもしれない。
もちろんWebには、情報があったが一部掲載されていない情報もあった。
フェリーの運行状況や切符もシステム化して、テクノロジーと文化とオモテナシを両立してほしいと思った。
まあ、でも旅の醍醐味はハプニングにあり。
行くつもりだった犬島には、フェリーが運行しておらずたどりつけなかったが、ぼーっとしているとおじさんが面白い情報をくれた。
なんだかそちらに面白いことがありそうな気がしている。
大きなみこしを担いで、外貨を稼いでいこう!
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