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江望LIBRA#11 ENDROLL,after

好きなんです、ENDROLL,after。
最初に聴いたときから、好きでしたね。

どこからが上間さんの声優活動の何章かはわかりませんが(笑)、この歌とか Irony とかStargazer をリリースしたあたりを上間第2章というのなら、僕の中では第2章の象徴みたいな曲です。

Stargazer の回にも書きましたが、楽しみにしていたこの曲の発売行程はあまり納得できるものではありませんでしたが、楽曲には何の罪もありません。

この歌は、初聴のときに「ほぼ歌詞が聞き分けられた曲」として、鮮明に記憶に残っています。

とにかく歌い出しの、まさに1節目で心を掴まれました。

幸せになれましたか?♪

この歌い出しが、初聴のときにしっかり耳に入ったんです。

「幸せになれましたか?」と始まる歌。
「幸せになれましたか?」と上間さんに尋ねられるところから始まる歌。

この歌はどんな物語なんだろうと、一撃で、たったの11音の日本語でグッと前のめりになった瞬間でした。

この歌い出しの直後からの歌詞をすべて聴き取りたい、できる限りの言葉を聴いて上間さんの物語のすべてを1回で感じ取りたい、そう思って頭と耳の記憶回路を「覚える」に変えた記憶も、これも鮮明にあります。

持ち帰って覚えていた歌詞を紙に書き出してみました。

幸せになれましたか?♪
波乱ばかり不器用なひと♪

ここまでの2行を書き出した時、この歌はひょっとしたら「上間さんは自分に向けて歌ってる?」とも感じたりして、でもこのあと「2時間なんかじゃ足りないんだよ♪」という歌詞もあったはずで・・・。

「エンドロールに刻む あなたの名前♪」という、これも僕の心に残った歌詞もありました。
そのままエンドロールを指している歌なの・・・?
そうなると、やっぱり「自分以外に問いかけてるのか?」とも。

でも、自分をあえて「あなた」と表現してるかもしれない。

初めて聴いた日の夜は、もうとにかく一秒でも早く「正しい歌詞を見せてくれ」という気持ちで、布団の中でウワァーってなってました(笑)

そうそう、思い出した。

ありがとう ごめんね♪
渡せないチケットの意味♪

なんて歌詞も記憶にしっかり刻まれていて、でも、これの前後は記憶が曖昧で、ここはなんなんだと、これもウギャーって叫びたかった(笑)

これ、ひょっとして「初のちょっとガチな上間さんの恋愛系の歌か?」と思ったりして(笑)

いよいよ上間の過去の匂わせ曲が来たのかとw

僕は、メロディーと歌詞の両方が好きになって「この曲、大好きなんです」になります。

まさに ENDROLL,after は、大好きな曲です。

これぞ上間さんの歌詞。
間違いない。
僕が記憶喪失になっても、これは上間さんが書いた歌詞だと当ててみせます。

あと、これは上間さんの独特な感性からくるものだと思うのですが、上間さんは「何かの開幕でENDROLL,afterを起用することが多い」です。

僕は、この曲を世界イチ聴き込んだ自負がありますが、今でも、この上間さんの発想には到達できません(笑)
ここまで聴き込んでいる今でも、この曲ENDROLL,afterを「何かの開幕で使う」という発想には至らないのです。

だってENDROLLですよ(笑)
僕には「何かの最後をこれでもかとビシっと締める曲」でしか浮かばない(笑)
アンコール前の本編ラストでも使いたくない。
とにかくオーラスしかない。

僕は上間班の演出家としては、絶対に起用してもらえないですね(笑)

でも違うんですよ(笑)
この解釈の違いがあることが楽しくて仕方ないんです。
上間さんが何かの開幕でENDROLL,afterを起用する度に楽しくなる。

よぉ~し、今日も開幕エンダフか!ってなる(笑)

ずっとずっと待ちに待って、一秒でも早く見たかったこの曲の歌詞を初めてゆっくり読んだ日は「これは思ってたより深い(色んな受け取り方ができる)歌詞だぞ」と、シビレましたね。

CD初売りになった大阪の夜です。
ずっと歌詞カード読んでました(笑)

「いやぁ面白い!」これはどういう目線なんだと、けっこう興奮して読み続けました。

とにかく焦点は「さよなら ごめんね♪」から「渡せないチケットの意味♪」までのくだりです。
歌詞を文字で黙読して、声に出して音読して、これを何回繰り返したか(笑)

これ特定の人へ向けた暗号か?そんなことしたのか上間?ぐらい思いましたよwww

ここさえなければ、ある程度作者の気持ちを色々な角度で読めるような気もするけど、この部分だけがどう解釈すればいいか、まったくわからない。

非常に興味深くいまもわからずに、ずっとずっと聴いています。

詞の受け取り方は十人十色。
「思惑通りだぜ!」という、作詞者の悪い顔の笑顔が浮かびます。

やっぱどっかで上間さんの昔の恋愛シーンが入ってるのかなぁこの曲w
とかねww

最高ですよ、ここまで詞を噛みしめられる楽曲。
一年以上この調子でこの曲聴いてますからね。

あ、あともうひとつ。

これも歌詞の話なのですが、この曲は超珍しく「ら抜き言葉」が使われています。

上間さんの歌詞ではあまり見ない「ら抜き言葉」です。

ずっと 映画のように鮮明でいれたら♪

ここです。
「いれたら」
正しい日本語としては「いられたら」になるところです。

歌詞カードにも「いれたら」と書いてあって、歌唱も「いれたら」なので、最初から「いれたら」にしてあるのだと思います。

まったく悪いことではないのですが、上間さんの詞の中ではかなり珍しいので「おっ」と思う部分でした。
現代しゃべり言葉に近い表現で書きたいところだったのか、単純に音楽的な譜割りで一文字削ったのか。
そこは作詞者のみぞ知る領域ですね。

ここは、仮に聞いたら正確な答えが返ってきてしまうところなので、あえて上間さんには尋ねていません。
尋ねるチャンスは何度かあったのですが、ファンとして知らない方が、書き手の心理を読む楽しみが広がりますからね。

踏み込みすぎるのは文学の冒涜。
野暮です。

上間さんの歌詞が魅せる儚さも、強さも、心地よさも、好きな人だから想う感情移入も、すべてにおいて ENDROLL,after は僕のど真ん中に決まります。

これはまぁ自分だけの余談ですが、初めて上間さんの曲で「自分でMVを作った」のもこの曲でした(笑)

つないだね、絵を(笑)
我慢できなかった。

自分でも2ヶ月ぐらいかけてやって、何やってんだろうって思ったけど(笑)

で、やっぱり、どんな絵をつないでも泣けました。
思った通り。

僕はこの曲、やっぱりエンディングだと思うんだよなぁ(笑)

上間さんの最強のエンディング曲の「あるこう」と双璧の曲だと思う。
最強のエンディング曲、2曲もある声優すごくない?

全盛期の佐々木さんと宣 銅烈さんの2人を抱えてるみたいな感じです。
絶対的守護神が2人。
どっちでいっても勝ち確定。

って、ワークス盤の曲順先頭に置かれている曲に「最後に使う曲だ」という「僕の解釈」を披露させて頂いて終わりにします。

あ~、上間さんの詞を読むのが楽しいよぉ(泣)

どこの部分をどう解釈するかは一言も触れませんでしたが「上間の歌詞を語る会」ならいつでも参加しますので、声かけてください(笑)
ENDROLL,afterだけで3日は喋れます。

上間さんの曲、最高なのばっかりだけど、ENDROLL,afterは詞を読み込むという観点からも最高な一曲です。
好きな人の曲の解釈について話せるって、すっごく幸せですよね。

ここにいる、と ただ強く♪
思って 思い抜いたって♪
上書きされて 色褪せ もう戻れなくたって♪
特別なシーンを あなたがくれたんだ♪
エンドロールに刻む 大事な名前♪
エンドロールのあとも 続くストーリー♪

明日の江望LIBRA#12は、Just Will Be The Fightにします。

ではまた~。

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