江望LIBRA#13 feather song
曲の話をする前に。
今日、上間さんからいくつか発表があったのですが、その中で2つ、かなり衝撃的な内容がありました。
突き詰めれば、すべてLIBRAが起点となっていますし、最後に書く話は今日書く予定だったfeather songでも書く話だったので、まずはその2つの発表された話から始めようと思います。
ひとつめは「上間さんがライターとなって、バンドライブのレポートを寄稿した」話題からです。
この発表を見たとき、このバンドライブを観に行っていたことは本人も言っていましたし、LIBRA制作で何かのつながりが出来て行ったのかな程度の憶測でしたが、レポを書いたと発表になり、そういうことだったのかと驚きました。
それでも正直なところ第一感では「いつものゆるい文体のデスマス調で、楽しい感じかな」ぐらいしか思いませんでした。
楽しみだなと掲載されたサイトに飛んで、文頭から黙読を始めて10秒ぐらいで、一度読むのをやめました。
「これ上間さんが書いたの?このレポでいいのかな?」
こう思ったからです。
確認のため、文末にあるであろうライターの署名を探してみようと、一番下までスクロールさせました。
そしてまた、この署名書式を見て、二度驚きました。
取材・文:上間江望
正式なライターの仕事でした。
はっきりと、これは上間さんの新しい分野の仕事です。
ここで僕は一度スマホを閉じました。
寝転がって読んでいたのですが、スクロールしたときに「想像していた3倍以上のボリュームがあることがわかった」ので、一度立ちあがって、リビングに移動して、座って読むことにしました。
最初だけあって「レポってこう書く」という基本に忠実で、よく目にする形式の文体を選んで、でも単語は上間さんらしいボキャブラリーから選別された言葉が並ぶ、基本に沿っている中でも上間さんの言葉で表現されたレポートでした。
アーティストさんのファンのみなさんへ向けて書く側になった上間さん。
ライブとかイベントのレポートって、基本はその出演者のファンが読むと思って配慮しないといけませんよね。
ファンではない人も読むからと思っても、ネット記事に辿りつく人の9割は「狙いを定めたワード検索から来ています」から、説明は最小限でいい。
だからファンに「薄いな」と思われたら途中で読むのを終えられてしまいます。
ライターが知らないと説明くさくなったり、逆にそこでこの話に触れないのかと思われたりするので、その戦いの繰り返し。
長文であればあるほどです。
最低でもファンと互角の熱量と知識で書かないといけません。
なんか偉そうですよね(笑)
あんま言ったらダメなんですが、僕も仕事でやってたことがあるので、どうしても気になるんです。
もう何年もやってないので、まぁいいかなって感じで(笑)
僕の場合は、すべて「それまで知らない演劇の現場」だったので、異常に苦労した記憶しかないのですが、上間さんは同じアーティスト目線も備えているので、真実味もあって、それでいてファン目線も軽妙で、説得力のあるすごく読み応えのあるレポートだったと思いました。
どうでもいい話なんですが、僕はどんな記事でも基本は「デスマス調」を多用していました。
これは僕の日本語のイメージなのですが「ダデアル調」の文体って、気持ち上から目線な感じが拭えなくて、受け取り手がすんなり読んでくれるのかなって、そればっかり考えてしまって、むずかしかったんですよね。
僕は、試験で出てくる問題文すらも「デスマス調にしろ」と思うぐらいの人で、この切り口の自作漫才なども作ったことがあるので、どうしても「ダデアル調」は避けがちになります。
上間さんは上手に「ダデアル調」を使っていたので、どれだけ頑張ったのかなってそんなところまで考えてしまいました。
ホントに器用。
全部書いたあとに、必ず最初から通して読んでると思うんですが、このときに語尾は大量に修正したくなるんですよね。
つながりがおかしかったりね。
誰に向けたなんの話だってw
やめますw
これまでにない、まったく新しい上間さんのお仕事に触れることができて、すごく嬉しかったし、楽しかったし、是非また続いて欲しいなと願っています。
上間さんの書き物は、詞もそうですが、僕は大好物です。
文字って、書いた人によって、温度も色も表情もあると思うんです。
上間さんの言葉は、すごく心地よいので好きなんです。
日本語がうまい人、僕は好きです。
そしてもう1つの衝撃的な発表。
音楽情報誌の「Player」にLIBRAの短評が掲載されたことです。
これはぶったまげましたね。
非常に言葉が悪いのですが、うまい表現が見つからないのでそのまま書きますが「声優のCDが取り扱われる雑誌ではない」のです。
この雑誌の「DISC REVIEW PLAYER'S PRESS」という新譜を扱うページに、数々の洋楽を含んだ楽曲CDと並んで、上間江望とLIBRAの短評が掲載されていました。
驚きしかない。
凝視しました。
一昨日発売されたばかりの雑誌ですので、短評の内容は控えますが、僕がここに書いてきた内容と同じ「上間江望はブレスが特徴的だ」と書かれてあって、めちゃくちゃテンションが上がりました。
僕は音楽的な技術の話はひとつもわかりませんし、教えてもらっても理解できないと思います。
ですが、発声と発音なら、たぶん少しわかります。
上間さんがアコースティック盤で聴かせてくれる「発声」とくに「ブレス」は、今までと違います。
何度か書きましたが、これが特徴的ですごく良いと感じていました。
それが短評のど真ん中に、同じ表現で入っていたのです。
やっぱりプロが聴いてもそうなんだと、嬉しくなりました。
今日のfeather songでも、非常にそれがよくわかります。
母音を伸ばす声の綺麗さを聴いて、その直後にくるブレスがとっても特徴的な色気を醸し出す楽曲です。
ブレス以外にもすごく特徴的な部分もあって
藍い夜には どこまでも高く♪
ここの最後の「たかく」の「く(ku)」がしっかり聴き取れるぐらい「く」を発声していて、僕はこの部分がすごく好きです。
普通なら、たか「く(ks)」ってつぶれそうになるところを、Uの母音まで出しきって「く」をつぶさない。
アコースティック盤は、こういう1音ずつ丁寧に発声発音している箇所が、語尾以外でも数多いです。
KやSやRの子音、かきくけこ、さしすせそ、らりるれろ、の発声は難しいけど、アコースティック盤は「K」「S」「R」の発声に聴き惚れます。
そしてこれに加えて、ブレスの色気です。
LIBRA、ずっと聴けますね(笑)
ずっと褒めちゃう(笑)
褒め過ぎるとライターだと思われるので、今日はこのへんで(笑)
まぁ昔から専属の褒め専ライターみたいなもんかw
最初から僕の上間さんの話は、話半分だと思われてるから心配無用でしたw
羽根になれたら あの大空へ♪
たゆたうなら 雲の中でも♪
帰れる場所 知ったから 恐れない♪
明日の江望LIBRA#14は、二日月にします。
いよいよ二日月まできた・・・。
ちなみにここまで3000文字ですが、明日は1万文字まで行かないように気をつけます(笑)
ではまた~。